見出し画像

反省会タグが作られない時代小説を書きたい

どうも。中学校の頃の社会科がオール5だった卯月絢華(カツペソ)です。
最近ノワールミステリばかり書いていても疲れるし現実が軽々と小説を越えていくのでボチボチと時代小説を書いてみたいと思っています。

なぜ時代小説を書きたいのか

令和5年度の大河ドラマ『どうする家康』を見ていてムカつくからです。

新解釈という点では「ああいう書き方」もアリかもしれないんですけど残念ですが個人的には反省会タグを毎回使っているので感想の方はお察しください。
というかあまりにもゲストの無駄使いが半端ないです。令和5年6月4日放送分の『長篠を救え!』(長篠の戦いを題材に書いているエピソード)では岡崎体育が犠牲になりました。
個人的に岡崎体育が好きなのであの使われ方には余計と腹が立ちました。ふんどし一丁で磔にされるのは史実通りなんですが謎のミュージカルパートにはドン引きしました。見ていて気分は良くないです。

どうやったら気に入られるか

時代小説を書く上で重要なのは「老若男女が読みやすい文体で」、「脚色を交えつつ」、「いかに史実を掘り下げるか」だと思っています。

例えば大友宗麟の場合冒頭でいきなり「二階崩れの変」というハイライトがあります。大友義鎮(当時)が塩市丸との家督争いに巻き込まれて刃傷沙汰が発生するというお家騒動です。実際資料に目を通して書こうと思ってるんですけど情報量が多すぎて整理しきれません。かなり血腥い話だったのは確かなんですが……。
まあそこを抜けたらザビエルやルイス・フロイスとの邂逅があるので分かりやすい話が書けると思うんです。

映像化を仮定してみる

映像化を仮定してみると文庫本でだいたい全4巻ぐらいが理想でしょうか。なぜ文庫本で全4巻かというと浅田"レジェンド"次郎先生の『蒼穹の昴』が文庫版で全4巻だったからです。(単行本で上下巻)
ちなみに司馬"大レジェンド"遼太郎先生の『義経』は文庫版で上下巻です。ついでに小説原作の大河というと林真理子先生の『西郷どん』(平成30年度の大河ドラマ)も単行本で上下巻です。

大河ドラマという長いスパンで考えるとやっぱりそれなりの描写は必要です。現大河ドラマのような薄い脚本は真っ平ごめんです。1つの合戦を描こうと思ったらだいたい50ページ~75ページぐらいで計算しています。

もちろん、合戦シーンばかり書いていてもつまらない時代小説になってしまいます。人物を深く掘り下げるんだったらメインとなる武将とその家臣に纏わるサブストーリーも必要です。そういう点で考えたら平成28年度の大河ドラマ『真田丸』における真田十勇士の描写は秀逸でした。特に藤井隆演じる佐助(猿飛佐助がモチーフ)がいい味を出していました。もっとも、真田十勇士自体はフィクションなんですけど……。

反省会タグを作らないために

創作の世界において一番嫌がられるのは恐らくその作品に対して「反省会タグ」を作られることだと思うんですよ。令和4~5年度の朝ドラ『舞いあがれ!』や現大河ドラマのように反省会タグを好んで使っている人間が言うのも説得力が無いんですがやっぱり自分の立場になって考えると「反省会タグ」はあまり良い気分にはなりません。

まあ、「受信料払ってるんだからクレームぐらい書かせろ」という輩が自分含めて一定数いるのは確かなんでしょうけど……。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?