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【シン・卯月絢華のシネマ馬鹿】【シネマ馬鹿春の大感謝祭その壱】Vol.29 デューン:砂の惑星 PART2

原題 DUNE : Part Two
見に行った場所 TOHOシネマズ西宮OS
フォーマット IMAX字幕
個人的評価 ☆4.1(Filmarksでの個人的評価)


春の大感謝祭

この時期はオスカーやら春休みやらで映画館が大賑わい!
というわけで私も「シネマ馬鹿春の大感謝祭」と称して大作映画をじゃんじゃんレビューしていきたいと思います。

まずはあのSF超大作の続編から!!

イントロダクション

古典SFの名作『砂の惑星』を壮大なスケールで描く大作。タイトルに「PART2」と付いていることから分かる通り当然「PART1」も存在している。(西宮にIMAXが出来る前だったのでなんばで見ました)
惑星の命運を握る少年・ポール役はティモシー・シャラメが続投。その他のキャストも基本的にPART1から続投している。
今回は撮影技術の進化に伴いフルIMAXでの撮影となっている。フルIMAXで見られるのは関西だと109シネマズ大阪エキスポシティだけらしいけど流石に吹田は遠いので西宮のIMAXで妥協させてください……。

あらすじ

決闘の末に「フレメン」の中へと潜入したポールは、彼らとともに行動することになる。
フレメンのリーダーであるスティルガーから「予言の戦士」として鍛錬を続けるポールだが、チャニと恋に落ちてしまったことで葛藤してしまう。
ポールが見た未来には、「南へ行ったことによってチャニを喪ってしまう」という映像が映し出されていたのだ。
そんな中、ハルコンネン家が宣戦布告。アトレイデス家を根絶やしにしようとする。
惑星の未来を懸けた全面戦争が迫る中、鍛錬の末にポールは「ムアディブ」という戦士名を授かる。ムアディブとは「砂のネズミ」を意味する言葉であり、「預言者」という意味も込められていたのだ。
「ポール・ムアディブ・ウスール」としてフレメンの戦士になったポール。彼が選ぶ未来とは……!?

個人的な感想

そこで終わるんかーい!(知ってた)

原作がものすごく長い(ハヤカワSF文庫換算で全3巻)のはご存じの通り。しかしPART2は最後まで描ききっている訳ではない。
『砂漠の救世主』や『砂丘の子供たち』も含めると相当なボリュームになることは目に見えているのであの終わり方になったのだろう。
ティモシー・シャラメやゼンデイヤは前作よりも逞しく成長。スターとしての階段を確実に駆け上がっている。
イントロダクションでも述べた通り今作は100%IMAX、すなわちピュアIMAXというハリウッドでも滅多にないことを試みている。(他には『オッペンハイマー』、『ミッション・インポッシブル:デッドレコニング Part1』がピュアIMAXでの撮影を敢行している)
画質を見れば一発で分かるが日本映画におけるインチキIMAX(『沈黙の艦隊』や『ゴールデンカムイ』みたいにIMAXの画角に合わせて敢えてビスタで撮影している作品)とは大違いである。
前作よりも宗教色が強くて尚更人を選んでしまう作品かもしれないが個人的にはPART1よりも傑作。早くPART3が見たい。

ネタバレ注意

※ここから先はネタバレを含みます。
「生命の水」を飲んだことによって超能力戦士として覚醒したポールは、ハルコンネン家に戦いを挑む。
ハルコンネン男爵がポールに差し出した刺客は、ハルコンネン家でも「極悪非道」と言われるフェイド=ラウサだった。その残忍な性格はポールの命を確実に落とそうとする。
フェイド=ラウサとの決闘の末に、ハルコンネン家を陥落させたポール率いるフレメン。しかし、ポールがハルコンネン家を降伏させる条件として選んだのは「ハルコンネン家の皇女を結婚相手に選ぶこと」だった。
「生命の水」を飲んだポールは、そこで自分の生い立ちを見てしまう。その生い立ちとは「自分がシャッダム4世の息子であること」だったのだ。
戦士として最悪の選択を取ったポールは、チャニに別れを告げることになる。
当然だが、チャニは黙っていない。とある荒野の中でサンドワームを呼び出すチャニ。彼女が取る行動とは一体……?

というところで終わってしまう。ポストクレジットなんてものはない。
長年不仲状態だったワーナーとレジェンダリーが仲直りしたのは承前のこと。じゃないと『ゴジラxコング:新たなる帝国』(令和6年4月26日公開・取材予定)みたいな映画は作らないしデューンの続編を作るなんてこともしない。当然だけど意味深な終わり方なのでPART3はほぼ決まったも同然である。早く続編見させて♡

ところで速報値ながら興行収入ランキングでは本作よりもクソ映画である『変な家』の方が上らしい。
個人的に日本映画はアニメ以外オワコン(たまに『ゴジラ-1.0』のようなバケモノも出てくるが……)だと思っているのでハリウッドには頑張ってもらいたいが現状を考えるとハリウッドもオワコンなので中々難しい。
とはいえ『オッペンハイマー』(令和6年3月29日公開・取材予定)がそこまで興行収入を叩き出せるかというと多分無理。むしろ同日封切りの『ゴーストバスターズ:フローズン・サマー』(取材予定)の方がまだいい成績を叩き出せるような気がする。

本当に映画業界はオワコンなのか? その答えこそが「シネマ馬鹿春の大感謝祭」に詰まっていると考えている。(だから春の大感謝祭で取り上げる作品は☆4.0が最低ノルマですよ?)

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