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ICHASU『bit pix』シリーズの作品のこと

みなさんこんにちは。CAT'S FOREHEADの森です。

今回はアートワークストアで販売しているICHASU(イチャス)の作品の中から、個展『bit pix』のために制作した作品についてお届けします。

当ストアでは個展『bit pix』に展示された作品をテーマカテゴリとしてまとめて販売しています。

今回もICHASU本人が『bit pix』について解説している動画をダイジェスト的にまとめて参りますが、お時間があればぜひ動画もご覧ください。
作品を様々な角度から撮影していますし、なによりICHASUが語る姿から人柄と作品に対する姿勢を感じていただけると思います。

個展『bit pix』

ICHASUの個展『bit pix』は2019年5月16日(木)〜5月20日(月)に蔵前のギャラリーTOKYO PiXEL. SHOP & GALLERYで開催されました。

ICHASUは個展のたびにしっかりとしたテーマを設定して、そのテーマに沿った作品をゼロから考えて制作しています。

本展ではTOKYO PiXEL.のオーナーの大図まことさんが、クロスステッチデザイナーとして広く知られていることや、その当時はTOKYO PiXEL.でピクセルアートの展示をしていたことから、「bit」(ビット=コンピューターの情報処理やデジタル通信の基本単位)と「pix」(ピクセル=デジタル画素の基本単位、そしてギャラリー名)を合わせた造語を個展名に冠しました。

ちなみにCAT'S FOREHEADでは大図さんのポートレートムービーを制作しています。今やクロスステッチデザイナーの枠を大きく飛び越えて、時にはヒット商品を次々と生み出すクリエイター、ある時にはギャラリーでアーティストともに制作したオリジナルグッズの完売を連発させるプロデューサーとして大活躍中ですよ。

『bit pix』の展示プラン

個展のテーマに合った作品を検討した結果、ICHASUは手のひらサイズの直方体を、白と黒をベースとした2パターン制作することにしました。

白と黒が同数ではないですね

この作品を壁一面に120点展示。

市松模様に並んでいない理由があるんです

この展示をよく見ると(あるいはぼんやりと眺めたら)・・・黒い作品が
[bit pix]
と浮かび上がります。

[bit pix]
なるほど!の図
設営にHPとMPがガッツリと削られる展示プランですよね

作品

プロポーションは正方形を押し出した直方体の木材に、それぞれヒートン(フック)金具がねじ込まれいます。
配色は白と黒の2色。上述の通り白と黒がベースになっており、それぞれにキャラクターの顔、または文字のようなグラフィックが描かれています。

ICHASUの通常の作品は、はじめに緻密な下書きを仕上げてから塗られます。画面を構成するキャラクターの眼や構図にもシンメトリーが多用されていますが、それらは定規やコンパスを駆使してしっかりと計算された、まさに設計図のような下書きをベースに描かれた美しい線で成立しています。
例えばこの作品など。

しかしこの『bit pix』シリーズは下書きも無く、木片にいきなり筆を落としてラフに描かれているそう。それでもなんというか、絵がちゃんと座っているというか微動だにしないというか。う~ん、この画力よ。

手軽に楽しめるアートとして

このシリーズは一辺が約10cmの画面に対して約3cmの奥行きがあるので、机の上にポンと置いてもしっかりと自立します。

身の回りのものに馴染む大きさ。(本作品は筆者私物)

手のひらサイズとは言え、2階調に近い(グラデーションが少ない)モノトーンの強さと、少しラフに描かれた筆のストロークがライブ感を醸し出しているせいか、工業製品と並べると”モノ”としての存在感が圧倒的で、何気なく眺めていてもしっかりと前に出て来ます。これがアートの力なのかな。

フックが付いているので、壁に細い釘を打てば簡単に飾ることもできるので、まさに「置いてもよし」「吊ってもよし」なアートピースですね。
しかもお求めやすい価格なので、恭しく倉庫にしまったりなどせず、気負わずに生活の中に溶け込ませて「一緒に過ごす」ような付き合い方が似合う作品ではないでしょうか。
今までアート作品を購入したことがない方にとっての"My First Art"にもぴったりだと思いますよ。

今までお買い求めになった方は、白と黒をひとつずつセットで選ばれることがほとんどでした。全てが一点モノなので、数ある中から自分だけの組み合わせを選ぶのも悩ましいし楽しい。

「気軽に」とは言いつつも、しっかりとサインとナンバリングが施されている立派な「アートピース」でもあります。

それにしても、たった5日間の個展のためにこれだけしっかりと展示プランのアイディアを練り、120点ものアナログ作品を作り上げたICHASUの創作に対する情熱と姿勢には感服せずにはいられません。

ICHASUのその情熱の結晶ともいえるこの作品を、皆さんのお手元にもお迎えしてはいかがでしょうか?


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