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やっぱり作る羽目になる

孫のお食い初め

娘:「河原で石を拾ってこようかな。」
私:「それなら、花弁餅を作ろうか?」
娘:「うん。宜しく。」

私の心が「しまった。」と言ったが
後の祭りとなった。


白餡を練って味噌を加え
味噌餡を作る。

白餡に練った梅を加え
梅餡を作る。

牛蒡をお出汁で甘く炊く。

求肥を練って伸ばし、粉を振る。

牛蒡に味噌餡を巻く。

炊いた牛蒡に味噌餡を巻いた様子 2023.9

味噌餡の上に梅餡を置く。

餡を重ねた様子 2023.9

求肥を抜き型で丸くくり抜く
餡を包む

求肥のねば付きを抑えるために振っておいた粉を
刷毛で落とす

刷毛で粉を落とす 2023.9

金粉を乗せて出来上がり。

食べられる金粉 2023.9

夜鍋になった。

花弁餅 2023.9

花弁餅は菱花弁とも呼ばれる。
宮中では正月のお膳に並ぶ高尚な菓子。

丸い求肥に四角い桜色の求肥を重ねる。
牛蒡は本来塩で漬けたカチカチの鮎が用いられた。

味噌餡を使うのは、この菓子自体が
椀物の見立てということになる。

一生を食うに困らないように
という願いを込める。


幾つになっても娘は可愛い
孫はもっと可愛いが
孫に娘の面影を見て
一層愛おしくなる


いい月夜だ。

いつまで経っても親バカだな

お月さまが笑っている。

秋の月 2023.9


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