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地域猫のお気に入りスポットは…なんと象さんの上だった!ネコ写真家が河川敷で見つけた仲良し風景

家の中で飼っている猫にお気に入りの場所があるように、外で暮らしている猫にも居心地の良いとっておきの場所があるようです。

猫写真家のサトウヒロキさんが河川敷でよく会う三毛猫も、自分だけのプライベートスペースを持っている猫ちゃん。しかし、その場所はちょっぴり変わっていました。それはなんと象さんのオブジェの上。

実際の写真(提供:サトウヒロキさん)

顔の表情や体のシワなどがリアルに再現された象さん。猫の大きさと比べると、それほどバカでかいサイズではないことから、子どもの象さんを模したオブジェなのでしょうか。独りぼっちで歩いている姿はちょっぴり寂しそうにも見えますが、そんな象さんに寄り添うように、頭の上で一匹の三毛猫がちょこんと座っています。

河川敷の色褪せた風景の中に、生気のある三毛猫が映り込んでいる姿はどこか神秘的で、まるでオブジェの象さんに命を吹き込んでいるみたい。あるいは独り身同士の猫と象さんが触れ合っているようにも見える、絵本の世界に出てきそうな微笑ましいシーンです。

象さんと友達ニャ

この三毛猫ちゃん。撮影者のサトウヒロキさんとは、6年ぐらい付き合いのある地域猫ちゃんで、呼びかけるとスリスリしながら挨拶してくれる親密な間柄。象さんのオブジェの上でくつろいでいる姿は以前から目撃していて、その瞬間を撮影したことも何度かあるのだそう。

この日も、そんな光景を期待しながらサトウさんがカメラを構えていたら、その気持ちを見透かされてしまったのか、象さんの横をスッと通りすぎてしまった猫ちゃん。そこで撮影は一旦止めて猫ちゃんを撫でてあげることに。その後、散歩中のワンちゃんが近くを通ったので気を取られていると、猫ちゃんは一瞬の隙を突いて象さんの上に飛び乗ってしまいました。

その光景を見て慌てて撮影したのが冒頭の写真で、サトウさんは「このタイミングで乗るんかーい」と思わず笑ってしまったと言います。

三毛猫ちゃんは小柄な体型だけど、樹に飛び乗ったりするくらい軽快な身のこなしで、象さんにもヒョイッと飛び乗ることができるジャンプ力の持ち主。しかしこの日、象さんに飛び乗ったのには理由があったようです。

と言うのも、象さんに飛び乗った猫ちゃんは、その後、ワンちゃんの方をずっと凝視していたのだそう。そして、通り過ぎて行ったのを確認するとすぐに降りてきて、何事もなかったように撫で撫でタイムの再開を要求。どうやらワンちゃんを警戒して象さんの上に一時避難していたようなのです。猫ちゃんにとってはワンちゃんが上がってこれない安全なスペースでもあるのかもしれませんね。

自分だけのお気に入りスポット

サトウさんがカメラで写真を撮り始めたのは今から8年ほど前のことで、ガジェット系YouTuberの影響によりトイデジカメラを購入して、スナップ写真を撮るようになったのがきっかけ。その後、「もっと高画質なカメラで写真を撮りたい」と思うようになり、半年後にはミラーレス一眼カメラを購入して、撮影した写真をSNSで投稿するようになります。

一方、猫との距離が縮まっていったのは、住んでいる地域に外猫が多く住んでいたため。自然と猫を被写体として撮影することが多くなり、だんだんと知り合いの猫も増えて、気がつけば猫の写真ばかりを撮るように。また、ボランティアの人を通じて地域猫活動というものを知り、今ではそのお手伝いをしながら写真を撮影していると言います。

こんなユニークな写真も

そんなサトウヒロキさんが撮影した外猫たちの写真は、SNSのXやInstagram(@hirograph30)でほぼ毎日投稿されています。

取材協力:猫写真家 サトウヒロキ(@hirograph30)さん
記事転載元:https://cat-press.com/cat-photos/cat-on-elephant

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