もしかしたら、そうだったのか?

もしかして、あなたは私の別の人生?

そんなことを思ってしまう、とある話。
職場の新しい上司になった女性。
どうも結婚した年齢と、そのあとに
生まれたお子さんの年齢を考えると、
私と同い年なのでは?と思っていた。

見た目は正直、ノーメイクに
シワシミのある顔で、すごく老けて見える。
髪の毛も伸ばしっぱなしで、
後ろにひっつめて一つに結んでるだけ。
服装も色の選び方もださいし、
逆になぜそんな微妙な色や丈の服を
探してきた?という感じ。

だけど。
仕事はできる。
話し方も常に優しい。
褒めたり、励ましたりも適切で、
自信を無くした私のメンタルを
支えてくれた。
何よりミスが増えた私の、とある仕事の
フォローに嫌な顔せずに入って下さる。

頼りになる上司、という人生で初、
見習いたい人に出会った、と思うくらい。
尊敬できる働く女性のロールモデルかも。

そんな中、
仕事先へ2人で外出する機会があり、
帰り道でさりげなく年齢の話題に
持っていったら、
なんと、生まれ年は違うけど、
学年は同じと判明。

まさかーー。
というか、やっぱりーー。

何が驚きって、お子さんを生んだ年齢。
特に2人目は40代半ば。
超高齢出産なのかな?
なので下のお子さんはまだ3歳。

ふと思う。
私も40歳で結婚してたら、
ぎり子供を産めたのかしら、とか。
もしかしたら40台半ばで、
彼女みたいに2人目を産めたのかしら、
とか。

私が選ばなかった人生を、
同い年の彼女は選んでる。
もしかしたら、私もそうなってたかも
知れない人生。

つい、選択肢があったのでは、とか、
持つ、持たない、みたいな捉え方を
子供については考えてしまうけれど、
こればっかりは、分からないけど。

同い年や歳の近い女性の、
遅い結婚や出産、またはもうすでに
孫がいるという、様々な生き方な
触れるにつれ、
もしかしたら、と、比較してしまう。

妊娠出産ができる性として生まれたので、
どうしても、そういう話題や経験に
興味がある。
使えたかも知れない、私の身体。
経験できたかも知れない、妊娠出産、
子育て。

選ばなかった、選べなかったから、
今があって、それはそれで
ベストチョイスだと思ってる。
でも、でもさ。
なぜだか気になるんだよね~。
知りたい好奇心なのか、
未知の可能性への淡い憧れなのか。

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