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今後の実写映画はアクション系の映画が流行ると思う理由

近年は人気漫画の実写映画化がブームとなっているのですが、人気の小説や漫画が次々に映画化されているところを見ると映画業界も苦しいのではないかと思えてしまうのですね^^;

まぁ人気の漫画を実写映画化すると“商業的には”成功しやすいと言われていることから人気の小説や漫画が次々と映画化されるのは仕方がないことなのかもしれないのですが、それでもこのような風潮はあまり好きではないという方も一定数いるのではないかと思うのです。

個人的には普段からそれほど映画を観ないことからこのような風潮に関して特にネガティブな印象はないのですが、それでも以前のような「映画化すれば面白い作品になると思うから映画化する」というようなスタンスは失われ、今では「とりあえず人気の作品を映画化すれば当たるから、人気の作品は次から次へと映画化しよう」というような風潮が出来上がっているのではないかと思うのですね。

個人的にはそれを完全に裏付けたのが2020年12月に公開予定の映画『約束のネバーランド』であると考えており、同作品は週刊少年ジャンプの人気漫画『約束のネバーランド』を浜辺美波さん主演で映画化したものとなっているのです。

しかし私を含め同作品を知っているという方の多くはこの作品が映画化にはあまり向いていないということが分かっているのではないかと思っており、やはり誰が見ても同作品は映画化には向いていないのではないかと思うのですね。

まぁこれに関してはあくまでも個人的な意見であるため私に共感するという方がどれだけいるかは分からないのですが、それでも個人的にはこの約ネバの映画化決定の意思プロセスは「この漫画は映画化したら面白いからぜひ映画化しよう!」というようなものではなく「人気もあって話題性もあるから映画が面白くなるかどうかは分からないけど映画化しよう!」というものとなっているのではないかと思うのです。

要は映画化したら面白い作品が出来上がると思うから映画化するのではなく、ただ単に漫画の段階で人気もあり話題性もあることから、例え面白くない作品になってしまおうとも商業的には成功すると思えることから映画化しようと思い立ったのではないかということなのですね。

ちなみに漫画の段階で人気の作品を映画化すると例えその内容がファンを納得させるものにならなかろうとも商業的には成功する可能性が非常に高いと言われており、例えば2015年の8月と9月に公開された実写映画『進撃の巨人』はその内容自体は多くのファンから酷評されるものとなっていたのですが、それでも興行収入はそれぞれ32.5億円(8月公開)、16.8億円(9月公開)と商業的には成功していると言える状態となっているのです。

日本の映画業界では興行収入が10億円を超えると「ヒットした」と言われ、30億円を超えると「大ヒットした」と言われるため、実写映画『進撃の巨人』はそれぞれが大ヒット、ヒットを記録したということになっているのですね。

このように漫画の段階ですでに人気があり話題がある作品を映画化すると例えその内容が批判の声が多く上がるような出来のものになったとしても、“商業的には”成功しやすいと言われているのです。

その理由はやはり漫画の段階で認知度があることからファンが映画館に足を運びやすくなり、その結果興行収入が増えるからとなっているのですね(興行収入=入場料の総額)。

そのような経緯から『約束のネバーランド』のような映画化しても面白いかどうか分からないような作品でもバンバン映画化される傾向があることだと思うのですが、このような映画業界の風潮にあまり好感を抱いていないという方も少なからずいるのではないかと思うのです。

前述したように個人的にはそれほど何とも思わないのですが、それでもやはりこのような風潮は原作漫画のファンであり実写映画にその作品の世界観を壊されたくないという方からしてみればあまり気分がいいものではないのではないかと思うのですね。

まぁこのように近年の映画業界の風潮にあまり好感を抱いていないという方も一定数いるのではないかと思うのですが、個人的には今後はこのような実写映画に関しては『アクション』が多用されているような作品がウケるのではないかと考えているのです。

近年は『るろうに剣心』や『キングダム』、『ザ・ファブル』、『銀魂』などのようなアクションの激しい作品が世間にウケているという印象があるのですが、個人的にはこのような傾向は今後もしばらくの間は続くのではないかと考えているのですね。

その理由に関しては本章でじっくりと見ていきたいと思ういます^^

今後流行る実写映画は「アクション系」?

映画3

個人的には今後の実写映画でウケがいいのは『アクション系』の映画なのではないかと思うのですね。

近年で言うと『るろうに剣心』や『キングダム』、『ザ・ファブル』、『銀魂』などがそれに当たるのではないかと思うのですが、それでは一体なぜこのようなアクション系の映画が今後は当たると思えるのでしょうか?

私の主張は非常にシンプルであり、その理由は「単純にアクションはかっこいいから」というものとなっているのですね。

映画『るろうに剣心』は佐藤健さんが主演を務め様々なアクションシーンを演じ、映画『キングダム』では山崎賢人さんが主演として様々なアクションシーンを演じました。

そしてこれらのようなスピーディーなアクションシーンは非常にかっこよく、さらに観てる側としても非常に面白いのではないかと思うのですね。

映画『銀魂』の場合には小栗旬さんが主演を務め迫力のあるアクションシーンが披露されたのですが、このようなアクションシーンを手に汗握って観たという方も少なくないのではないかと思うのです。

そしてこれらのようなスピーディーでなおかつ迫力のあるアクションシーンは非常に魅力のあるものであると思うことから、今後はこのようなダイナミックなアクションシーンがあるような作品が世間にはウケるのではないかと思うのですね。

私が今後アクション系の映画が流行るのではないかというふうに考える理由の1つはこのような「アクションシーンのある映画が単純にかっこよくて面白いから」というものとなっているのですが、実はそのほかにももう1つ理由があるのです。

その理由が「アクション系の映画はダイナミックな演出をすることができるから」というものとなっているのですね。

要はアクション系の映画は起承転結がハッキリとついており1時間半~2時間という短い時間の間でも観客を満足させることができるような作品を制作することができることから、今後流行りやすいのではないかと考えているのです。

これは以前他の記事でも書いたのですが、実は邦画に限定して考えると国内では役者の方々が出演するような『実写映画』よりも『アニメ映画』のほうが人気がある傾向があるのですね。

実際に2015年から2019年までの日本国内での邦画の興行収入トップ5の作品を見てみると2015年と2016年は『邦画1本、アニメ映画4本』、2017年は『邦画2本、アニメ映画3本』、2018年は『邦画3本、アニメ映画2本』、2019年は『邦画1本、アニメ映画4本』となっているのです。

『興行収入』とは入場料の総額のことであり映画の人気の指標を示す最も重要な尺度となっているのですが、実は2015年から2019年において邦画の興行収入ランキングでトップ5に入った作品の大半はアニメ映画となっているのですね。

これに関しては驚かれたという方も少なくないのではないかと思うのですが、特に人気のアニメ作品が『名探偵コナン』となっており、同作品に関しては2015年から2019年までのすべての年において興行収入でトップ5入りを果たしているのです(2015年4位、2016年3位、2017年1位、2018年2位、2019年2位)。

まぁ同作品に関しては子供から大人まで幅広くファンがいることから、この結果に関しては予想通りだったという方もいるかもしれませんが、次いで人気の作品としては『ドラえもん』となっており、そのほかにも『バケモノの子』『妖怪ウォッチ』『ONE PIECE』『ドラゴンボール』などの作品が人気となっているのですね。

また当然ながら邦画のなかで図抜けた人気を誇っていると言えば新海誠監督の作品であり『君の名は。』(2016年公開)と『天気の子』(2019年公開)はそれぞれの年において国内では邦画洋画を合わせて興行収入で1位を記録しています。

このように実は邦画では実写映画よりもアニメ映画のほうが人気があると言える状態となっているのですが、私が思うにこのような状況になっている最大の理由は「アニメ映画のほうが起承転結がハッキリとしており短い時間内でも観客を満足させるような作品を作ることができるから」なのではないかと思うのですね。

当たり前の話なのですがアニメ映画の場合は表現が自由自在であることから、あらゆるシーンを作り出すことができるのです。

例えば『名探偵コナン』においては飛行機が墜落しそうになったり、爆弾が爆発したり、スナイパーがヘリコプターを撃ち落とそうとするシーンがあったりなど、アニメの場合は手を使って描けばいいだけですから、当然実写映画よりも表現の幅が広くダイナミックな演出をすることができることだと思うのですね。

そしてこのようにダイナミックな演出をたくさんすることができるからこそ、映画の1時間半~2時間という短い時間の間でも観客が満足することができるような面白い作品を作ることができるのではないかと思うのです。

基本的にテレビをベースに考えるとこの「アニメのほうが人気」という状態は非常に違和感のあるものとなっており、例えば毎週土曜日に放送されているアニメ『名探偵コナン』が人気ドラマの視聴率を上回る可能性があるのかと言われればその可能性は非常に低いのではないかと思うのですね。

『名探偵コナン』の場合はテレビ番組の視聴率もそれほど悪いわけではないようですが、それでも「ものすごくいい!」というわけでもなく視聴率は5.0%~9.0%あたりを推移しているようです。

そのような経緯から考えるに映画での人気ぶりはテレビからは考えられないものとなっているのですが、そもそもテレビをベースに考えればやはりアニメのほうがドラマよりも人気という印象はなく、普通に考えればドラマのほうが高視聴率を取りやすい媒体となっているのではないかと思うのですね。

それでは一体なぜ映画になるとこの立場が逆転し、アニメ映画のほうが実写映画よりも人気が出るのかということなのですが、その理由が何度も繰り返しているように「アニメ映画のほうが起承転結がハッキリとしており短い時間内でも観客を満足させるような作品を作ることができるから」と私は考えているのです。

映画というのはドラマのように長い期間をかけて放送するようなものではなく1時間半~2時間程度で観客を満足させなければならないと思うのですが、このように短い時間で観客が満足するような作品を作ることができるのは実写映画よりもアニメ映画なのではないかと思うのですね。

その理由はアニメというのは表現の幅が無限でありやろうと思えばいくらでもダイナミックな演出をすることができるからであり、その結果実写映画よりもアニメ映画のほうが短い時間で観客を満足させることができるような、満足度の高い作品を作ることができるのではないかと思うのです。

その結果テレビではドラマのほうがアニメよりも視聴率が高いにもかかわらず、映画においては実写映画よりもアニメ映画のほうが人気があるという状況が生まれるのではないかと思うのですね。

そしてこのように私は映画においては「1時間半~2時間という短い時間の間のなかで観客を満足させること」が非常に大切であるというふうに考えているのですが、そのような経緯からアクション系の映画というのは今後も重宝されることになるのではないかと思うのです。

当然ながらアクションシーンが豊富な映画というのはダイナミックな演出になっていることから、例えそれが短い時間であったとしてもアニメ映画のように非常に観客を満足させることができるような作品を作ることができるのではないかと思うのですね。

映画『キングダム』、『るろうに剣心』、『銀魂』、『ザ・ファブル』などがヒットを記録したのも、アクションシーンの演出がダイナミックであり観客の多くが短い時間のなかでも満足することができたからなのではないかと思うのです。

ドラマとは違い1時間半~2時間の間で物語を始めて終わらせなければならないという映画では、その短い時間のなかで起承転結をハッキリとつけ観客が満足することができるような作品を作らなければならないことだと思うのですが、これは非常に難しいことなのではないかと思うのですね。

その結果実写映画よりもアニメ映画のほうが人気が出るという状況になるのではないかと思うのですが、その状況を打開するうえで大切になるのがこのような「アクション系」の映画なのではないかと思うのです。

アクション系の映画はアクションシーンがダイナミックであり、さらにはかっこいいことから観客が満足することができるような作品を作ることができるのではないかと思うのですね。

そのような経緯から私は今後は『キングダム』や『るろうに剣心』、『銀魂』、『ザ・ファブル』などのアクションシーンが盛り沢山の映画が流行るのではないかと予想しているのです^^

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