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メガネを買った話

人生で初めて、度入りのメガネを買った。本格的な視力検査をしたのも初めてだった。ちなみに、裸眼での視力は1.2~1.5くらいある。

自分の目は良い(問題ない)と思っていた

小学校のころから視力検査では、一番下まで見えた。周りの人がメガネをしたり、コンタクトをしたりするのを見ても、自分は無縁だと思っていた。
大人になってからも、自動車免許や会社の健康診断などで視力検査をする機会はあった。いつも「問題なし、よく見えている」との結果だった。

取材でメガネ屋さんに出会った

半年ほど前に記事の取材で「メガネ・補聴器専門店」に伺った。インタビュイーの本川さんがとても素敵な人で、お話に引き込まれた。特に印象的だったのが以下の2つだ。
●生活の場面によって、最適なメガネはある
●メガネの役割は、度数を合わすだけではない

メガネに無縁だった私にも関係あるかも、と思った。

会社の健康診断に行った

そして、2月。健康診断の視力検査の後味が悪かった。ピント調整が上手くできていない感覚があった。
そういえば、最近目頭がしんどい時が多いな~、視力落ちたのかな・・・と落ち込んだ。
翌日、早速本川さんに会いに行った。40分くらいかけてカウンセリングと視力検査をしてくれた。箱の中に風景が浮かんだり、横軸の直線の真ん中に目印があってそれを指さしたり、「C」だけでなく平仮名が書いてある計測版など、初体験が多かった。

結果は、ごく軽度の遠視とごく軽度の乱視(右目のみ)
遠くの文字を見ることには問題がなかったので、今までの視力検査をすり抜けてきてしまっただけで、私の目には弱点があったのだ。

メガネ購入を決意

きっと本川さんの営業トークは、すこぶる上手なのだと思う。私はそれにハマっただけなのかもしれないけれど、とにかくメガネが欲しい、と思って買った。

遠視矯正レンズは両目に。乱視の矯正は右目だけ。ブルーライトカットは、がっつりと。
そんなレンズを入れました。フレームは、友人に選んでもらったなんだかおしゃれそうな金縁。1週間後、完成品を受け取りました。

今まで頑張ってたんだな

メガネをつけて一番嬉しかったのは、ぼーっとしててもよく見えること。今までは、無意識だったけど、「見よう」「見るぞ」というピント調節にエネルギーを使っていたらしい。
そして、眩しくなくなったことも良かった。今までもサングラスを直用していたが、室内での光を抑制できたことが大きいな変化だった。蛍光灯やPC画面など、気にも留めていなかった光でも、抑制状態を一度経験するといかにまぶしかったのかを知った。

遠視矯正については、実感しにくいが長時間文書を読んだ後の、疲労感は違う気がする。遠視は近くを見るときに、負荷が大きくなりやすく「疲れやすい目」と説明された。でも、今まで本当に自覚はなかったのだ。

頑張らなくてもいいんだ

「十分見えるのにメガネをかけるなんて・・・」とずっと思っていた。
「見えるのにメガネをかけたら余計に悪くなる」なんていう噂も信じていたから、メガネを買おうと思ったことがなかった。
そして、知らぬ間に私の目は頑張り続けていた。「見なきゃ」「ちゃんと見なきゃ」と筋肉を働かし続けていたらしい。

頑張らなくてもいい方法で、ストレスが減るメガネとの出会いは画期的であった。なんで今まで自分の力で頑張ることの方が良いと思っていたのだろう。
もしかしたら、メガネの話から離れてきているのかもしれないけれど、私は無意識の頑張りをなくしていきたい。

頑張らなくても、人よりほんの少し上手くできることが、得意なことだ
といつかの朝ドラで言っていた気がする。特に幼少期はいろんなことを経験する中で、得意なことや苦手なこと、頑張りたいこと頑張りたくないこと、やりたいことやりたくないこと、などを見つけることが大切で、
全部を同じように頑張る必要はないと思った。

私は、じっとしてるのが苦手で、昔から、椅子にじっと座っているのがストレスで授業とかも嫌だった。他の人よりも、じっとすることに多くのエネルギーを必要とする。
大切なのは、頑張ってじっとできるように特訓することではなく、じっとしていなくても違和感のないような方法を見つけること。
他にも苦手なことがたくさんある。模写すること、ボールを蹴ること、計画を立てること、長い時間走ること、論理的に説明すること、買った本を整理すること、開けた引き出しをちゃんと閉めること。
頼れる人や物には思いっきり頼って、ストレスを減らしたい。

そうだよ、頑張ることは自分の好きなことや、やりたいことだけでいいんだ。その頑張りは、苦しくないし辛くもないから。

今日も書くことができました。ありがとうございました。

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