タクシー運転手で知る歴史

韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』を観た。話題になっていたのは知っていたが、全くストーリーは知らぬままに鑑賞。なんとなくビジュアルからコメディかと思いきや、かなり社会的な映画だった。

光州の家族との食事シーンなど、田舎の素朴な雰囲気と硝煙(催涙ガス?)立ち込める夜の路地裏のシーンの対比が強烈で恐怖を感じた。後半は衝撃的なシーンの連続で、見るのが辛かったが今見るべき映画だと思う。光州からの帰り、これまで後部座席に乗っていたドイツ人記者が、助手席に座ってたのが、運転手と乗客の関係を越えた感じがしてよかった。

シリアスなシーンも多いが、コメディ要素やアクション要素なども絶妙に入っており、2時間少しあっという間である。それにしても、韓国の監督がここまで自国の過去に切り込んで映画にしたのが凄い。しかも、国内だけでなく確実に外国市場も見据えた作品のように思える。元となった事件から40年。僕はお隣の韓国のことを何も知らないことを再確認した。

世の中には知らないことだらけである。少し前に世界史を勉強しようと、教科書を買ったが歴史の序盤は文字だけだとあまりにイメージがつかず早々に挫折してしまった。このあと久々に開いてみようと思う。

今日の1曲




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