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【自由詩】目覚め

目覚めた布団は見知らぬ部屋で
私の枕元に置かれた腕が
小さく脈打つのを頭で感じる
私の中の微かな記憶

だからごめんね
あなたが覚えてないのをいいことに
少し甘えさせてください

カーテンの隙間から溢れる朝陽
それが眩しく頬を照らし
私は目が覚めて
横目であなたを感じてました

いつもクールぶっているのに
寝顔はまるで子供みたい
その横顔をじっと見つめてた

だからごめんね
あなたが覚えてないのをいいことに
少し甘えさせてください

そろそろお昼になるね
あなたはそっと目を覚まし
何を考えているんだろう
ボサボサな後ろ姿を追いかけて

私の顔を見て一言だけ
「おはよう」って言ってくれた
それだけで嬉しかったよ

あなたが寝てる間に
あなたにしたことを
あなたは許してくれますか

だからごめんね
あなたが覚えてないのをいいことに
少し甘えさせてください

少しでもあなたに近づきたくて
無理してでも背伸びしてでも
あなたを好きになってもいいですか


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