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ふつうのキーボードでバチバチタイピングしてバキバキ肩凝ってる人に作って欲しい自作キーボードの紹介

結論首都圏住みならCorne Chocolate それ以外ならwings42 自作キーボードって、よくわかんないし怖いよねあなたは自作キーボードというものをご存知だろうか。 ここでいうキーボードは、楽器ではなく、パソコン等に接続して使用する入力機器の方だ。 自作キーボードとは、購入してそのまま使用できるふつうの量産品とは違い、パーツを集めてハンダ付けして組み立てるようなものを言う。 自作キーボードってなに? 近年、日本国内でもパーツの調達先が充実してハードルも下がり、

    • 自作キーボードをやると自分が褒めてくれるからいいぞ(気を付けろ)

      (僕たちにはこういうものが全部キーボードに見える) 2月以来、狂ったようにタイピングとキーボードのことをやってきた。 成果は色々とあったのだが、正直、ちょっとバランスを崩していたとも思う。 自作キーボードはなぜ楽しいか『GIANT KILLING』に曰く、大人になって誰かに応援してもらえることはめったにない。褒めてもらえることもない。 まあ僕はSkebとかやっているので、わりと応援してもらえるし褒めてもらえるほうだが、そこには期待を裏切るプレッシャーが付いて回る。 自作

      • キーケット購入品と気になったもののまとめ

        (カバーは戦利品) ユースケース的に刺さらなかったけど面白かったものもたくさんあったので、買ったもの買わなかったものまとめて振り返り。 買ったものromly.com「軸の秤」 測定サービスは5回もお願いしたので買ったもの扱いで 前回記事でも触れたが、欲しいと思った時には売ってなかったのでずっと使ってみたかった。連コしなかったので客足が途切れるのをずいぶん待つことになった。お疲れさまです。 んで、1回は無改造choc v1 pinkがスペック通り出るのを確認したかっ

        • Kailh x Lofree Ghostは「重いスイッチ」だった

          (カバー画像は測定中の写真) 速報です。 キーケットで軸の秤を初めて使わせてもらいました。 軸の秤について詳しくは、作者のromlyさんの記事をご参照ください。 僕は今回これを非常に楽しみにしていました。というのも、Lofree Ghostの打鍵感が非常に重く感じるのを実測したかったからです。 この場合「重い」というのは、バネの反発力が強く、押し込むのに強い力が必要であることをいいます。 元々Ghostの作動フォ−ス(スイッチを作動させるのに必要な力)は50gに設定さ

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          打鍵時の指(フィンガー)の動作を分類してみた

          最初に結論三つの関節の運動の種類によって プッシュ スライド フック の三種類 それぞれ 突き刺し打ち 撫で打ち 踏み打ち に対応する。 改めて前置き最近タイピングの話をずっとしていて、撫で打ちでも突き刺し打ちでもない、踏み打ちだ!とか言ってたわけだが、ちょっと解像度が足りない気がしてきた。 速くて疲れないタイピングとはどのようなものか? タイピングには無数の要素があり、個人差もあり、簡単にこれが最高!という答えは導き出せない。 その一助として、指の動

          打鍵時の指(フィンガー)の動作を分類してみた

          タイピングと物語の二極分析(5):キーボードは媒介か夾雑物か

          【薙刀式】屈曲と伸展: 大岡俊彦の作品置き場 これで今までの色々がバチバチバチーンと繋がった感覚があるので取り急ぎ書いている。 ポイントは、アクチュエーションポイント(以下AP)に乗りたいか、打ち抜きたいか。 メカニカルキーボードはAPを通過するまず、ざっくりとキーボードのスイッチの種類についておさらいする。 各種のキースイッチについては色々と解説記事があるが、今目に付いたのでとりあえずコレで。 【特集】知られざるPCキーボードの世界。用語を理解して最適な製品を選ぼ

          タイピングと物語の二極分析(5):キーボードは媒介か夾雑物か

          Corne Light V2を銅線でスイッチソケット化した

          そうしろって囁くのよ、私のGhostが上記記事で書いた通り、現在、Kailh x Lofree Full POM Switch(Shadow)が大変な評判を博している。 しかし、ほぼChoc V2互換とはいえ、元々Choc V2スイッチ対応のキーボードそのものが少ない上、中央の足(端子ではないプラスチックの柱)や爪などの寸法が微妙に異なり、互換性も完全ではない。 使ってはみたいが、Lofree Flowではなく慣れたレイアウトで使いたい。特に分割キーボード派にとっては、非

          Corne Light V2を銅線でスイッチソケット化した

          小指二列がキツいのは「遠い」のではなく「高い」せいだった

          ということに気付いたのでご報告いたします。 僕のタイピングフォームは「踏み打ち」だという話|もりやん この記事で書いた自重分散の問題があって親指が疲れる、あとvial試したいとかもあって、5列化できなかったCorne GLPにvialファームを焼いてテストしていた。 で、サムクラスタにアサインしていたキーを小指の外側列に振り直して試用したら、どうにもしんどい。慣れの問題も大きいにせよ、単純に打ちづらい。 かつて僕は片手6列のwings42をメイン機にしていたのだが、色

          小指二列がキツいのは「遠い」のではなく「高い」せいだった

          僕のタイピングフォームは「踏み打ち」だという話

          (例によって手が汚いのは勘弁な) タイピングと物語の二極分析(4):ライティングの方向と軸足|もりやん このシリーズを書いて、自分のタイピングを改めて分析したくなった。 自宅ではERGOREST+縦テンティングなのだが、これは特殊だし本気モードでもないのでとりあえず措く。 ERGORESTと「縦テンティング」で最高に楽なタイピング|もりやん 執筆用のフォームは、「天板の縁(へり)に手を突く」フォームになっている。 疲れを溜めずに長時間書き続けることを考え、いつの間

          僕のタイピングフォームは「踏み打ち」だという話

          新世代のロープロファイルスイッチまとめ

          ロープロファイルの時代だ。 磁気の時代というのはナシだ。 近年、クラウドファンディングによりニッチ的な製品の開発が進んでいる。 その中で、キーボード製品に合わせた専用スイッチが開発され、市場に投入されるようになっている。 その悉くがロープロファイル系スイッチであり、かつて打鍵感を選ぶ由もなかったロープロファイルスイッチも、急速に選択肢が充実しつつある。 もっとも、従来のスイッチ製品とは異なる販路ゆえ、把握していない自作キーボードユーザーも多いはずだ。そこで今回は、僕が知る

          新世代のロープロファイルスイッチまとめ

          タイピングと物語の二極分析(4):ライティングの方向と軸足

          舌の根ビショビショ タイピングと物語の二極分析(1):オンバランス/オフバランス|もりやん タイピングと物語の二極分析(2):リアクション/アクション|もりやん タイピングと物語の二極分析(3):認知の物語/行為の物語|もりやん 本記事は上記シリーズのまとめであり、かつ横断的な内容となる。 当初予定していた内容は書き終えたのだが、その途端にフと思った。 「タイピング」と「物語」も二極じゃねえ? と。 これまでに、タイピングという身体動作と、物語を紡ぐ(読む)と

          タイピングと物語の二極分析(4):ライティングの方向と軸足

          タイピングと物語の二極分析(3):認知の物語/行為の物語

          タイピングと物語の二極分析(2):リアクション/アクション|もりやん の続き。 前回は、オンバランスなタイピングはリアクション的な執筆、オフバランスなタイピングはアクション的な執筆と結びついており、物語としては客観的/主観的であるという説を述べた。 というか飲み会の席で議論したのがだいたいこのへんまでだ。今回の一連の記事は、「その先」を思い付いたので書いている。 つまり、ここからが本題。 今回のテーマは、客観的/主観的に物語を書く作者の、物語そのものの捉え方の違いにつ

          タイピングと物語の二極分析(3):認知の物語/行為の物語

          タイピングと物語の二極分析(2):リアクション/アクション

          タイピングと物語の二極分析(1):オンバランス/オフバランス|もりやん の続き。 前回は、タイピングにもオンバランス/オフバランスの軸、二極があるのではないか、という話だった。 互いの対照的な身体感覚について確認した後、僕たちは「思考」と「タイピング」の繋がりにおける感覚の相違について議論した。 大岡さんのまとめ記事は、主にこの点について書いてある。 【薙刀式】タイピングはアクションか、リアクションか: 大岡俊彦の作品置き場 タイトルは「タイピングは〜」となってい

          タイピングと物語の二極分析(2):リアクション/アクション

          タイピングと物語の二極分析(1):オンバランス/オフバランス

          大岡俊彦さんとは、イベントでしばしばタイピングやキーボードについて話をさせてもらっている。 感銘を受け影響されたことも多々あるし、僕と大岡さんはそれなりにキーボード、ひいてはタイピングの好みが似ている。 キーボードは分割 キー数は少なめ(いわゆる30%程度) バネはかなり軽め(詳しくは後述) レイアウトはオーソニリア(格子状)かカラムスタッガード(縦ずれ) キーの打ち方は撫で打ち (特に親指の)キーキャップはコンベックス これらはいずれも、手の動きを少なくし、

          タイピングと物語の二極分析(1):オンバランス/オフバランス

          雑談回と化したキー部7%レポート

          行ってきましたキー部7%。今回も楽しかった! 色々あって雑談回と化したため、普段交流のない方とも興味深い話ができましたので、取り急ぎ雑談レポートをまとめます。 Lofree Ghostは超静かだという話ふく(@yfuku_)さんと喋ったり、あと配信動画でもアピールしましたが(へへ……)Kailh x Lofree Ghostは、実は超静かなんです。 Lofree Flowを試したり、打鍵動画をご覧になった方は、「いい音」という印象はあっても、ものすごく静かという印象は持

          雑談回と化したキー部7%レポート

          スピード系スイッチにスペーサー入れてお手軽ショートストローク

          浅いキースイッチがなかったので自作することにした #ポエム - Qiita 上記記事を受けての話。キースイッチのストローク(トラベル)についての基本的なところは上記記事を参照してください。 完成すると次の動画のようになります。 前置きといっても思いの丈はあるので吐き出すが。 ストロークが深いということは、それだけ力を使うので、疲れる。 プレトラベルが短いスピード系スイッチだと、反応は速いのだが、そこから底打ちまでが長い。 代表的なスピード系スイッチであるKailh S

          スピード系スイッチにスペーサー入れてお手軽ショートストローク