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婚活カウンセラーが語る「わたしの結婚」


こんにちは!
青山の小さな結婚相談所「キャッチザブーケ」を運営している、中島りえです。

今日は、わたし自身の結婚についてのお話です。
「りえさん自身は、どういう風に結婚したんですか?」
と質問いただくことが多いため、この場でお話してみようと思います。

約30年前、わたしは26歳で結婚しました。
当時としても、その年齢の結婚はやや早く、友人たちの中でも最初でした。

出会ったのは、とある年の10月。
式を挙げ入籍したのは、翌年の5月。
たった7ヶ月の急展開に、両親も友人たちもびっくり。
だけど、驚くだけじゃなくて「それもアリだね」と祝ってくれました。
そう、本当に電撃的な展開で進み、突然生まれた結婚だったんです笑。

初めての拙い恋

そんなわたしの最初の恋愛は、大学時代。相手は、美大予備校で出会った人。
その人は、細身で中性的な雰囲気のイケメン。予備校で初めて見た時、目が💗になりました笑。
当時のわたしは古式ゆかしい女子高出身、交際経験はゼロ。
とはいえ、全力のアピールが実り、おつきあいが始まりました。
念願の美大合格、初めての一人暮らし、色々な事が重なり、この時も急展開の春でした。

彼はバンド活動をしており、美大界隈ではちょっとした有名人。ライヴをすると、大勢の女子が詰めかけて、大盛り上がり。
練習スタジオ、ライヴ会場、常にわたしは「彼女」としてくっついて回り、いい気になっていました。
そんな人気者の彼だったので、他の女の子とも色々ありました。
大学生になってすぐの恋愛、そんなものですよね。
その度に傷つき、妄想がふくらみ、かと言って嫌いにもなれず、泣いてばかりいました。
それでも、彼からは別れの言葉も態度も一切なく、ズルズルと時が過ぎました。
大学卒業の春、「いつまでもこんな関係ではいけない」と、自分から別れを告げました。
桜の舞う春だというのに、東京に記録的な大雪が降った日でした。

4年間伸ばした髪は、別れと共にショートヘアに。

突然登場。パートナーとの出会い

卒業後、わたしは雑誌の編集者として働き始めました。上司や先輩にも恵まれ、楽しくて充実した日々でした。
2年半ほど経った頃、知人から社外の音楽雑誌の仕事を紹介してもらいました。「音楽好きの若者が新しく立ち上げる」という勢いに惹かれ、副業としてお手伝いを始めました。
その編集部の同僚の友人として登場したのが、わたしの結婚相手となる「I氏」でした。

話も文章もすごく面白い、某パソコン誌の編集者のI氏。
そんな彼の新連載の担当が、わたしでした。
編集部を訪れた彼は、わたしを含めた同僚に挨拶し、皆でひとしきり話して盛り上がりました。

翌日、編集部主催のクラブイベントがありました。
わたしも手伝いとして、I氏はVJとして、朝から準備するために参加しました。
わたしと彼は、機材の搬入からセッティングまで、一緒にやりました。
そんな作業を一緒にする中で、
「すごくいい人だな~、困った時や疲れた時も、ずっと笑顔で場を和ませてる。大人だな~」
と思いました。

さらにその翌日、編集部の同僚がこんな話を。
「I氏、りえさんを気に入っているみたい。ていうか、好きになっちゃったらしいですよ笑」
しばらく恋愛から100%遠ざかっていたので、降って湧いたような台詞と雰囲気に笑うしかありませんでした。
「え~!? でも、I氏はすごくいい人だから、大歓迎ですよ笑」(なんとも気軽に…)
「え、それホント? I氏に伝えていい?」
「いいですよ笑」
「今すぐマジで言いますよ、I氏に。すごく喜ぶと思う」

すると、1時間も経たないうちに、編集部にI氏がやってきたんです。
「コレ会社に居る場合じゃないと思って…笑」
時刻はもう20時近く。同僚全員から背中を押されました。
「今すぐ2人でご飯食べてきて!」
そして、その日から、おつきあいが始まりました。
初めて顔を合わせてから、2日しか経ってないのに、急展開。
でも、心のなかに「こういう人とつきあうべきなんじゃないか」という、今まで知らなかった感情が湧いていました。
眼の前の相手に、気持ちがすぐ通じる、その喜び。
好意を感じる人に、好意を寄せてもらえる、その自然さ。
それまで「恋はハートを射抜かれて始まる」と思ってました。
けれど、今回は全く違う始まりでした。

それから、I氏はわたしがそれまで経験した事のない、楽しい時間を作ってくれました。
当時まだメジャーではなかったインド、メキシコ、タイなどのエスニック系料理を食べ歩いたり、車であちこち出掛けたり。
そんなデートは人生初でした。
(食にまつわる幸せな記憶、車中で過ごす楽しかった時間、とても大切ですよね)
彼が仕事上の師匠として尊敬している方に、つきあってすぐに「彼女です」と紹介してくれた時は、すごくうれしかったです。

I氏のパーカーを着て、DJブースに。

見つけたかもしれない人生の正解


1ヶ月も経たないうちに、「これは、すごく貴重な出会いだ」と感じました。
I氏の頭の中にある、豊富な知識を元に出てくる言葉。それはどれも魅力的で、奥深いものでした。
わたしが何気なく発する疑問。それに直球で気持ちよく返ってくる回答。
そんなやりとりを通じて、多くの事を知りました。

わたし:「あちこちに建ってる青い屋根に白壁のマンション、あれなんか気になるよね」
I氏:「秀和レジデンスね。60年代からある古い物件だけど、マニアも居て人気なんだよ。あの凹凸のある白壁は『スペイン壁』っていうんだよ」
わたし:「スペイン壁!!」

こんな、本当にどうでもいいようなやりとり。
でも、それはわたしにとって、大切なやりとりでした。
後に「おれ、りえちゃんのどんな質問でも答えられるように、雑学の本とか知恵袋的な本を読んでたよ笑」と聞き、驚きつつも笑ってしまいました。
読書家で常に何冊もの書籍を並行して読んでいる彼。
わたしのつまらない質問のために、わざわざそんな本まで読んでいたとは!

I氏はカメラを持ち歩いて、わたしの写真をたくさん撮ってくれました。

こんな風に、I氏は「自分は相手に何が出来るだろうか」とわたしの事を常に考えてくれていました。
わたしは人生の正解を見つけた気持ちになり、両親、親友に紹介しました。「真剣に将来を考えている人」として。
両親は「なんだか随分急な話だけど…おめでとう!」と大賛成。
親友は「良いと思う! なぜなら、今まで好きになった人と全然違うから」と即答。
両親と親友のその言葉を聞いて、さらに自信を深めました。

そんなわたしの前のめりな姿勢に、I氏も共感してくれました。
秋に出会って、楽しい時間を過ごしていたら、あっという間に冬になりました。クリスマスにはちょっとあらたまったレストランへ。
そこでお互いの「結婚しよう」という気持ちが最高潮に。
彼はプロポーズの意を込めて、レトロフューチャーなデザインで素敵なアンティークの腕時計をプレゼントしてくれました。
幸せな気持ちで胸がいっぱいになりました。
その日の気持ちは、わたしの宝物です。
「わたしに対して何かしらの責任を負おう」という彼の決心を、心から尊いと感じました。
「家族になるって、こういう事なのか」としみじみと感じ入ったのです。

毎日つけていたのでメッキが変色してるけど、今見ても素敵な逸品です。

結婚して、気づいたこと

こんな急展開で、わたしとI氏は結婚しました。
今思えば、当時のわたしは心の成熟度がまだまだ足りず、幼いところも大いにありました。
「わたしはこうしたい」「わたしはわたし」といった意識が強かったのです。
人の気持ちを思いやる、誰かのために行動する、そんな姿勢が当時の自分には欠けていました。
でも、常に落ち着いてリラックスした空気を発し、周りの誰からも愛されている彼を見ていて、考えが変わっていきました。
「この人はどうしてこんなに人から好かれているんだろう」
そんな風に見ていると、物事の捉え方や人との関わり方など、多くの事に気付きました。
人と出会って、深く関わって、自分が変わる。
彼と結婚しなければ、わたしは全然違う人になっていました。

いま、結婚を勧めたい理由

「結婚」については、様々な考えがあり、選択肢も広がっています。あえて婚姻という形式を取らず、事実婚というスタイルを選ぶ人もいますし、パートナーが同性というスタイルもありますよね。
また、複数回の結婚を経験する人もいるし、1人で生きていく事に快適さを見出している人もいます。

そんな社会で、結婚相談所を運営している、わたしの考え。
それは「どんな形式、どんなスタイルでも、結婚ってやっぱりいいよ!」です。
さらに誤解を恐れずにいうと、「1度は経験してほしい」と思います。
辛いことや不安なことを共有してくれる、自分のことを気にかけてくれる、自分がピンチの時は駆けつけてくれる、そんな人がいるという安心感。
家族になろうと、立候補してくれた事の貴重さ。
お互いが認めあって、広がる世界、知らなかった価値観、新しい経験。
その人その人の「結婚のスタイル」を追求して行くならば、それも素敵です。

2人で得られるものに希望を持って、2人で生きる事を前向きに考えたい。
わたしは「結婚は価値がある」と、信じています。

わたしの結婚のお話はここまで。お読み頂きありがとうございます。

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参考リンク




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