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年齢別ロックダウンが囁かれる理由

Covid-19の第二波真っ只中のヨーロッパですが、第一波の時に痛手を負ったイタリアは、現在、まあまあの健闘をしています。それでもライト・ロックダウンなど、様々な規制は出てきて、各地でそれに対する抗議運動が高まってきています。

そんな昨今、経済的に大打撃な一斉ロックダウンは回避して、「年齢別ロックダウン」方式を採用しても良いのでは?という意見が、あちらこちらから出始めています。

上記の表はコロナウイルでお亡くなりになった方々の年齢別の内訳です。左端の数値が年代を表しています。60歳代、70歳代、80歳代、90歳代以上を合計すると、なんと95,4%!!!! しかもお亡くなりになった方の96,4%が他の病気を患っていらっしゃたのでした。つまりコロナを罹患されて、危険なのは、主に70歳代以上。そして、既に病気を患っていらっしゃる方。

病気の内訳は、1番が糖尿病。2番が心臓病。3番が高血圧。4番が癌。。。その他としては肥満体質の方がコロナに罹患された場合、重症となる確率が高いようです。

今朝のニュースでは、70歳代以上の方に自己隔離をお願いしたら?。。。みたいな話が出ていました。

でもイタリアのご老人は、みなさま本当にお元気!「70歳代以上がロックダウンなんて、とんでもない!!!」「自己隔離?とんでもない!私は出かけるわよ!」とみなさま喧々轟々!

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これはミラノのあるロンバルディア州のコロナ陽性者の内訳です。左端の濃い赤が集中治療室に入院されている人数。中央が入院されている人数。そして右端が自宅で自己隔離されている人数。つまりロンバルディア州の約96%は、ほぼ無症状。もしくは、発熱しても2/3日で熱も下がり、1週間もすれば元気になるわけなのです。つまり年齢的に60歳以下で、持病がなければ、いわゆる普通のインフルエザと同様なのです。(フランスやイギリスが学校は閉鎖していないのはこの理由があるからなのです。)

経済的打撃の大きい全体ロックダウンを避けて、年齢別、既往症のある方のロックダウンをした方が、経済的な打撃が少なくて良いと、多くの方が思い始めているイタリアですが、実現するには、色々と難しい面もあるようです。ヤレヤレ。。。


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