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紫陽花のこと

アジサイは4月から6月に花をつける植物で、花言葉は「耐える愛」。「青い花が集まる様子」を、集まる様を表す「あじ」と真藍の「さい」で表しているそうです。その名の通り、先始めは淡いブルーだが、それが次第に青紫色、そして淡いピンクへと変化していきます。驚くことに、原種は日本のもので、それがシーボルトによってヨーロッパに伝播して品種改良によってカラフルなアジサイが作り出されました。

さて、このところ5月ごろからやたらと街中で紫陽花を見かけるようになりました。母の日のプレゼントとしてもアジサイの鉢植えは花屋さんに並んでいます。葉っぱが大きくて、小さいお花が集まる紫陽花が私は大好きで、道端で咲いているのをみるとつい立ち止まってしまいます。きっとお仲間は多いのではないかしら。気になって、アジサイのことを検索してみました。とても軽く。

花言葉を読んで、ドキッとしました。アジサイは好きだけど、耐えるのは苦手、というか、しないで済むように努力してるぐらいにできない。。なぜ、こんな花言葉なのでしょうか。想像力があまり働かないので、「雨に打たれながらも美しく咲いている」からぐらいしか思いつきませんが。この花を贈られると、「あなたはよく耐えています」という意味なのか、「愛のために耐えてね」なのか、どちらにしろ、プレゼントされたとして、私は素直に喜ぶのが難しそうですね。残念。

「真藍」というのは青い花ということみたいです。原種が日本ということは、江戸時代とか戦国時代の風景にもアジサイは含まれているということですよね。どうやら、歌の中にも名前が出てくるようで、平安時代にも生育していたそう。日本庭園であまり見かけないような気もします。由緒あるお家のお庭にわざわざ植えるというよりは、畦道とか神社の境内とかにワサワサって生えていたのかもしれません。大きくて紫色で華やかなイメージが、侘び寂びイメージの日本にはどうも似合わない気がしてしまうのは、日本らしさのイメージが乏しいからでしょうか。

自分の印象を振り返ってみると、そもそも華やかな花全般を西洋風と結びつけがちです。。少女漫画で主人公がしょっている花は、和服より洋服でよく映えますし。。芍薬とかひまわりも日本で咲いていたようだし、自分の抱くイメージはつくづく適当です。

色が変わるのも知りませんでした。土のphが酸性になると青で、アルカリ性だと赤っぽくなるそうです。

と軽く調べた本当かわからないことに感想を述べてみました。

感想とは別に、私はアジサイの花が大好きです。雨に打たれても美し区、むしろ水滴を弾いて生き生きとしているその表情に、雨もいいなと思わされます。

もうアジサイの季節はほとんど終わっています。

誰かが、枯れたアジサイの花も趣があると言っていました。
なかなか上級者だなと感じたことを覚えています。干からびて、薄茶色になったお花と茎たち。私は未だ、あの姿に心からの情緒は感じられないのだけど、いつかその良さをひしと感じる日が来る気がします。その日を楽しみに。また来年のアジサイも楽しみに。

2009/6/28
2023/7/15

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