見出し画像

今年上半期ベスト1本『自分とかないから。』

今月ふと気になって読んだ本、
『自分とかないから。』しんめいP

一言で、すごく面白かった!!
今年上半期、私の中でのベスト1に急上昇しました。

あらすじ
無職、離婚を経て、虚無感で、ふとんに引きこもった著者が、東洋哲学に出会ったら、「本当の自分」とかどうでもよくなった、話をNoteに綴ったものが、書籍化したもののようでした。

という内容で、著者が出会った、東洋哲学者を何名か、紹介して、ものすごくわかりやすく、一般人向けに、書いてあり、途中たくさん小ネタを挟みつつ、飽きずに、一気に読めるユーモアたっぷりの内容が楽しかった。

私が一番好きになった考え方は、
龍樹の哲学。
『この世はすべてがフィクション』

家族もフィクション
会社もフィクション
国もフィクション
モノさえもフィクション

私たちは、言葉の魔法にとらわれていて、
例えば、家族の中で、親、子供、兄、妹などを演じている。

そうなんだよなーすごく腑に落ちた。
買い物してても、一万円の服と千円の服、どちらが品質がいいかなんて、値段でしか私たちは普通見ていない。
会社でも、上司、部下、営業部のマネージャー、など、役を演じてるんだよな、きっと。
私だって、立派な肩書あれば、上司なんて、私にぺこぺこするんだろうな笑なんて、思う。

他にも、親鸞、老子、荘子など、好きになった哲学者はいたけど、そこら辺は長くなりそうだから、また今度いつか振り返ってみる。

この本を読んで、感じたのは、
色々悩んだって、苦しくたって、いいんだって、ことかな。

初めに、書かれていたが、
東洋哲学は必ず答えがあり、どう生きればいいかがテーマなこと、とにかく楽になるための哲学、みたいだ。

なんだか、少しだけ心が軽くなり、とてもわかりやすく、面白く、簡単な言葉で、現代に例えたら、など想像しやすく書かれていたので、ほんと楽しかった。
なんとなく、自分のダメな部分を見せるのがダメみたいな雰囲気が、日本社会ではあるような気がするけど、そんなの気にせず、ありのままが最強説を唱えた、老子のように生きたいと思った笑

著者のしんめいPさんは、
東大卒、こじらせニートだそうですが、
文章力や表現の仕方などから、とても頭がいい方で、分析力や知能の高い方なのでは、と思った。
自身の体験を交えて、こんなにわかりやすく、東洋哲学を紹介していただき、感謝です。何回でも読み返したい本でした。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?