現地調査:メルボルンの話①
コーヒーの新規事業に取り組んでいることもあり、実は2023年8月にメルボルンへ行っていました。新規事業で迷走しており、「販売先は海外でも良いのでは」とアドバイスをもらい、コーヒーの文化が最も根付いている都市の1つに行くことなりました。
フラットホワイト
一応旅行でもありましたが、2週間弱滞在し、ほとんどの時間をコーヒー専門店に費やしました。バリスタや焙煎士と話す中で、メルボルンの面白いコーヒー文化の話を聞いたのでシェアさせてください。
まず、オーストラリアコーヒーといえば、ですがフラットホワイトという独自のコーヒードリンクが有名です。エスプレッソにミルクを入れたものを特に南半球でそう呼ぶ傾向があります。ラテにかなり近いイメージで、明確な定義はありません。エスプレッソの割合が多く、強いていえば表面のスチームミルクの量が少ないイメージはあります。提供するお店によっても少し違ってくるのでそう言ったイメージで捉えておけばOKです。あとで紹介しますが、日本でもオーストラリア系のコーヒーショップであれば飲むことができます。
メルボルン•コーヒーエコシステム
オーストラリアでスタバは撤退に追い込まれたみたいな話は有名かと思います。実際にはいくつかお店はあります。HPを調べたらメルボルンに19店舗ありました。オーストラリアのコーヒー専門店の多くは夕方前後には閉まってしまうため、夜遅くまで営業しているスタバは現地または旅行者へ少なくとも需要があるようです。
オーストラリアのコーヒー屋さんでの経験を経て日本のバリスタとして働いている方はかなり多くいる印象です。
オーストラリアでは、缶コーヒーやコンビニのコーヒーは存在してはいるもののあまり人気かま高いわけではなく、「コーヒーは行きつけのお店で買うもの」という認識が強いようです。日本では、というか僕も含めてコーヒーが欲しい時はコンビニやスタバで手軽に手に入れることが多いですよね。
またコーヒーに割く時間も大きく異なります。オーストラリアのコーヒー屋は朝早くからオープンしており、朝のコーヒータイムというか余暇として楽しむという文化が根付いているようです。そのためコーヒーが売れる量も桁違いです。またブラックよりもミルク系がよく出るようです。
これってすごく良い循環を生み出していて、
コーヒーがたくさん売れる
↓
バリスタの給料が上がる
↓(ほぼ同時に)
コーヒーの値段が下がる
オーストラリアでは、バリスタという職業がより強く確立されているのも納得ですね。
メルボルン、実際にコーヒーは安いです。物価もあるので、日本と比較するとほぼ全てのものが1.5〜2倍の値段になる印象ですが、コーヒーは日本とあまり変わらない感覚でした。大体400-800という感じでした。なので現地の方からすると感覚的には気軽に飲めるものという感覚のようです。
諸説ありますが、メルボルンではまちづくりに力をとても強く入れていて間接的にコーヒーコミュニティの形成を強めているという話もあります。(簡単に書くと、歩くことを重要視していて路上にもお店のベンチだったりがせり出ているため、人が路上に出て街に活気を与えている。またその状況がコーヒー屋で多発することにより店先を超えて会話が発生する、みたいな感じです。)実際に、道路上や歩道にスペースを作っているお店がほとんどでした。オフィス街のど真ん中のようなお店でない限り出していることが多くありました。
コーヒー提供のスタイルも少し異なります。バリスタはコーヒーを扱うことに専念し、ウェイターが注文と提供を行うイメージです。言葉にするのが難しいですが、お店とお客さんとの接点が明らかに多くなるので、コーヒー の説明をしたりサービスの質が上がりやすく(ウェイターがお客さん対応に特化することでサービスが上がる、例えばベビーカーのお客さんに気づきやすくなるなどホテルライクな対応ができる。)こともあります。
②はオーストラリアのお店か、豆の傾向とかにスポットライト当てて書いてみたいです。
今日の cafe music
そんなこんなで、今日のコーヒーとともにこちらもどうぞ。優雅な朝を。なイメージです。
Sauna
Vulfpeck & Vulf
Peach
Glimlip, Louk & Eliot
In the Moment
Gerald Albright & Norman Brown
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