短歌 2023年10月
フィクションの過剰摂取で人は死ぬけれど私には生命線で
ありがとう私の代わりに擦り切れてくれて君は修理が利くのでよかった
もし尻尾生えていたなら振ってみたい いつもより上手くご飯が炊けた日
(EGOIST活動終了に寄せて)
そこにいるでもそこにいない薄紅の金魚は去った空気を揺らし
#短歌作ろう #毎日お題
(風)
暴風に包み込まれた最上階角部屋の宵ここは竜の背
(ケンカ)
違うんだあの子と私は「しない」んじゃなくて「できない」今となっては
(写真)
もう要らない証明写真のディスク上刃を走らせる自分の頬に
(ジブリ映画)
ナウシカは死んじゃったんだと思い込み泣いて眠った雨の日だった
今月は、Twitter上で毎日開催されているハッシュタグによる題詠 #短歌作ろう #毎日お題 の短歌が中心になりました。見返すと、ちょっと説明的な歌が多いですね…。
また、これまでひっそりと応援してきたEGOISTさんの活動終了とラストライブに寄せて一首詠みました。ファンクラブに入るでもなく、全曲知っているでもない浅いファンではありましたが、楪いのり/chellyの歌声は私にとって生涯の宝物です。出会えて幸せでした。
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