大人へ絵本memo ~どんなお父さんになろうかなと思うとき~
子育ては長い。
男性の本当の出番は子どもの思春期。
十歳過ぎてから頼りに出来たら良いな。
もちろん幼児期からの関わりも大人としては大変な苦労で、たくさんの大人が愛を注ぎ手をかけることは大切なのですが、母親はいつでも子どもに愛されていると思ったらそうではなくて、特に男の子の思春期には男性の(父親に限らず)存在が大きく影響すると思うのです。
四人を育ててみて思います。
喜ばせるってどういうことか。
子どもに何を見せられるかを
考えるときに
読んでください。
『カラス笛を吹いた日』
ロイス・ローリー(作)
バグラム・イバトゥーリン(画) 島 式子 島 玲子(訳)
2010年 BL出版
久しぶりに会うお父さんに、初めて狩りに連れて行ってもらう。食堂で男の子になりきって、動物の鳴き真似をしながら森を歩く。カラス笛で遊ぶ私をお父さんは見守ってくれる。
子どもと直接向き合うときの父親の愛情表現の奥深さが好きです。大人のシャツを買ってあげたくなっちゃう。
親と子どもはお互いを理解するために手探りで生きていくものです。それはだれでもそうです。(ロイスの言葉 あとがきより抜粋)
読んであげるというよりは、こっそり読みたい。
自分用の絵本としていかがですか。
この絵本は女の子とお父さんだけれど、20年近く前の息子の話を一つ。
息子が「ままー」と言い出した。
「まままー」とか「まままままー」とか
時には奇数になっちゃうくらいの「ま」の連呼。
パパはそのたびに言う。
「ママママ言うな。」
「パパも呼べ。」
息子は気を遣ってパパを呼ぼうとする。
「ぱま~」
😭
また「ま」をつけちゃったね。
可愛いやら切ないやら。
無理矢理私から引き離して遊びに連れて行ったりもする。
それは息子にとって何の喜びでもなかった。
ずっと抱っこしていればよかったな・・
私だけが。
息子がそうしたいと言うんだから。
私からはあっという間に離れた。
つの着く歳が終わったら
勝手に離れていきました。
母親にはくっつけない年になる。
そして人肌恋しい思春期に入る。
手を貸すことは減った。
くっついてこない。
そんな息子をそっこり見ながら、
(あなたを信頼しているから、口数が少なくなっても大丈夫ね)って
思うしかない年頃だと感じる。
同時に結構疲れている自分に気がつく。
いつの間にか私も年を重ねたな。
そう
そこからが
お父さん。いらっしゃ~い。
思春期に頼りに出来る男性がいて
一緒に出かけてくれて
背中を追って成長できたら
男の子は幸せだと思う。
息子との対話に困ったときに
助けてくれ。
息子と話をしてくれ。
だから息切れしないように
幼児期から頑張りすぎて
夫婦で疲れすぎないように
自分の人生(時間)を捧げて。
ママにべったり期のお子さんがいたら無理に引き離さず、
パパはフォロー・見守り・ママへのねぎらい・感謝・料理にまわるとかね。