見出し画像

ダイアログノート・A6ノートカバー作成記録

ポケットサイズ(140×90mm)およびA6サイズノートの自作カバー作成記録。製本テープと画用紙を使った、シンプルで実用性の高い自作ノートカバーです。

ーーー

手帳として持ち歩くのに、薄くて小さなノートが、とても生産性が上がると感じています。バレットジャーナルなんかもそういうノートでやると、持ち歩き、開き、書き込む率がグッと上がるのを体感しています。
万年筆で書きやすい「小さなノート」ダイアログノートを購入し、自作カバーを作成したので、作り方をまとめました。A6サイズのノートなら、ほぼ同じ作り方で作れるので、「MDノートライト」やその他の小さな(A6)ノートをお使いの方は、是非作ってみてください。


自作するノートカバーの特徴
・シンプルでコンパクト(ノートにほぼジャストサイズ)
・軽い
・表紙裏に余計なものが一切ついてないので書きやすい
・丈夫で、壊れたら簡単に作り直せる
・好きな表紙で作れる
・材料費が安い(使っている分で600円程度)

■大きさについて

ダイアログノートの大きさは、140×90×4mmです。A6ノート(文庫本サイズ)で148×105mm×厚さは色々ですが、MDノートライトで3mmです。
これらのノートが2冊同時に入るノートカバーを作ります。もう少し厚いノート1冊向けに作ることもできます。

※文庫本サイズといっても、各社微妙に縦横の大きさが違う場合があります。MDノート以外のA6サイズノートのカバーを作る場合、必ずサイズを測ってお作りください。

■必要材料

はじめに、必要な材料は以下です。家にあるもの、100円ショップにあるものなどを利用し、製本テープなどは文房具や事務用品店で買うと良いでしょう。

(表紙の紙を自作する場合)
・プリンター(家庭用インクジェットで十分)
・A4普通紙
・ロウソク
・アイロン
・クッキングペーパー

あるいは、適当な包装紙(A4サイズ以上1枚か、A5サイズ程度2枚)

・布ガムテープ
・木工用ボンド
・製本テープ(35mm幅)
・布用両面テープ(ロウ引き紙を使わないなら普通の両面テープで可)
・無印良品の「しおりシール」
・黒画用紙(B4サイズ2枚)
・厚紙(A4程度)
・ゴム紐(百均のマスク用ゴム紐など)

(必要な道具)
・紙を切る道具(カッターナイフ、デザインナイフなど)
・定規(30cm位)
・カッターマットか代わりになるもの
・白いペン(黒画用紙に印を付けます)

1.表紙用の紙を作る(ロウ引き)

表紙にする紙を作ります。気に入った包装紙等があればそれをそのまま使えます。(その場合この過程は省けます。)包装紙が家になかったので、WEB上の個人利用可能な画像をプリントして、ロウ引きして使いました。

フリー画像などを検索し、気に入った画像をA4サイズの紙に印刷します。普通のコピー紙で構いません。和紙などを使うと美しく仕上げることができますが、安くあげたかったので普通紙を使いました。プリンターも家庭用のインクジェットプリンターです。

私はMyrusoさん作の以下の画像を使いました。商用不可、リンクウェア、コメント必須ですが、素晴らしいテクスチャが沢山あります。

ロウ引きのやり方はこちらなどを参考にしてください。

クッキングペーパーにロウ引きしたい紙を挟んで、ロウを乗せてアイロンをかけるだけです。(写真を撮らず作業を進めてしまったので、割愛します。)

このような質感の紙が出来上がります。

画像1

ロウ引きした紙には糊がつきません。接着はボンドを使ってください。両面テープも、布用のものならある程度着きますが、完全には着きません。

2.表紙の土台を作る

適当な厚紙(私はタブレットのフィルムが入っていたケースを使いました)を、カバーをかけたいノートの表紙より縦横3mmほど大きく切ります。それを2枚用意します。
ダイアログノートなら縦143mm、横93mmです。角はノートを当ててシャーペンなどでなぞり、ハサミで丸く切ります。MDノートライトなら縦151mm、横108mmです。

画像2

これを縦の長さとほぼ同じ長さに切った布ガムテープの上に、表を上にして(裏側がガムテープに着くように)並べて接着します。
表紙と表紙の間に、ダイアログノートなら10mm(MDノートライトでも10mm)間隔をあけます。この幅は、ノートを挟んで表紙を折り返して見て、2冊入るけど1冊入れた時背表紙が余りすぎない幅を調整すると良いでしょう。厚めのノートならノートに合わせて幅を決めてください。

画像3

ガムテープに表紙を貼ったら、表側から、縦の長さが表紙と同じで幅2cm(製本テープに隠れる適当な長さ)に切った画用紙を背表紙部分に貼り付けます。ボンドを使ってください。画用紙の真ん中に折り線をつけておきます。

画像4

3.ロウ引き紙を表紙に貼る

ロウ引き紙(あるいは包装紙)をボンドで土台の厚紙に貼り付けます。全面ボンドにするのではなくて、真ん中の方は両面テープを並べて貼って、周りだけボンドにするときれいにできます。

表側を全面接着したら、マチを2cmほどとってロウ引き紙を切ります。ダイアログノートの場合、角が丸くなっているので、マチに切れ込みを入れておきます。

画像8

画像5

マチを折り込んで、ボンドで接着します。

4.背表紙を製本テープで補強する

マチを折り込んで貼ったら、背表紙部分に製本テープを貼ります。表から少し折り込んで貼り、内側からも貼ってガムテープを隠します。接着にはボンドを使います。ボンドが乾くまで表紙を閉じないようにしてください。

画像7

画像6

5.ノート表紙を差し込むポケットを作る

写真のような形に画用紙を切って、短い方のベロを折り込んで紙用ノリで接着。上下のベロがポケットの外側に出るように、紙用ノリで貼って、ポケットを作ります。2個作ります。

画像9

写真はダイアログノート用のサイズですが、MDノートライトのサイズであれば縦151mm、横を左から101mm、90mm、89mmにします。

※要するに、縦は厚紙と同じサイズ、横の1番左も同サイズ、横のポケット部分と折り返し部分はポケットの深さになるのでお好みで。私は深めのポケットが好きなので、90ミリとっています。

画像10

このように、ジャストサイズで表紙が入ります。

またダイアログノートの場合、ポケットができたら、ノートの表紙を当て、角のカーブを表紙に合わせて切ります。

画像11

6.ポケットを表紙裏に貼る

ポケットを表紙裏に貼り付けます。これも中の方は両面テープを並べて貼り、外側だけボンドを使うときれいに貼れます。なるべく表紙のギリギリの端に貼ることと、左右のポケットの高さを合わせるよう注意します。

後はクリップなどで端を止めたり、重い本で挟んでボンドの乾燥を待ちます。

画像12

7.しおりシールを貼る

ボンドが乾燥したら、裏表紙の、なるべく背表紙に近い位置に、無印良品の「しおりシール」を上向きに貼ります。シール土台の両側を少し切り落とすと、ノートをポケットに差し込む時に邪魔になりません。

画像13

画像14

お好みでしおり紐にチャームをつけます。アクセサリー作りをしていた時に余っていた天然石ビーズがあったので、結びつけました。スモーキークォーツとハウライトの6mm玉です。
これは趣味で好きなものをつければいいし、つけなくても良いと思います。

画像15

8.ゴムバンド(ペンホルダー付き)を作る

100均のゴム紐(これはセリアのマスク用ゴム紐)で、ノートバンドを作ります。

ノートを入れた状態で、少しきつく、なおかつ余裕もある長さでループを作り、もう一つ小さなループを作って結びます。
小さいループはペンホルダーなので、よく使うペンが入る大きさで。結び方は解けないようならどんなでもいいです。

画像16

9.完成。

ノートを差し込んで、ゴムバンドをして、ペンを挟めば完成です。

ノート2冊入れる時は、モビロンバンド(100均の「絡まない髪ゴム」透明)で結束します。

画像17

画像18

画像19

画像20

とにかくシンプルでコンパクトで軽い。カバーも硬くて筆記しやすい。かなり丈夫、と実用的だと思います。

自己流にアレンジして、色々作ってみて下さい!

■ copyright notice■

このノートカバーの表紙は、Myrusoさんのこのテクスチャを印刷して使いました。

The paper for this notebook cover is printed from this work.

■ダイアログノート■


#文房具
#手帳
#ノートカバー
#ダイアログノート
#A6ノート
#自作
#ハンドメイド



楽しんで頂けたなら幸いです。ご寸志、受け付けております。