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憧れの方

我が家の長女は、茶道部に入部した。
今日はテスト明けで部活。
今、帰ってきて、遅いお昼を食べながら

『ママ、あのおばちゃんの話聞きたい?』

『聞いたい。聞きたい』

あのおばちゃんとは‥
茶道部に入部して、お道具を一式揃えることになり、ネットで買ってもいいし、指定のお店で買ってもいいって。

この歳まで、○○道と名のつくものを学んだことがない私。
名前を聞いても、それがなんなのか?
何を揃えたらいいのか?
チンプンカンプン。
お店に行って相談しよう❣️って事で、代々先輩方もお世話になってるお店へ。

凛とした女性の店主さん。

「初めてされるの?どちらの学校?
裏と表で少しお道具も変わるのでね」

学校の名前を言うと、手早く必要なものを揃えてくれた。

私は、言葉の選び方、立ち居振舞いに、すっかり魅了されていて、お話したくてたまらない。

娘がどちらの色がいいかなぁ‥ときめあぐねていたので
「ママが使うならコレ」と言うと
「それも素敵ね」とやんわり。

「どれとどれで迷ってるの?」と娘に。
「どちらもいい色よね。
明るい色を選ぶ子が多いから、違う色だと間違えなくていいわよ」と。

その後も、しっかり娘の目を見て話をしてくれた。

【今日の主役は娘さんよ】と、何も言わずに私に気づかせてくれたのだ。

その方のお話だもの。
聞くわよ😆

娘の部活には、男の副顧問の先生がいる。
その先生が、同じお店にお道具を揃えに行った時のこと。

初めて茶道に触れる先生に
「顧問になったからって、完璧にやろうなんて思わなくていいんですよ。
その方が茶道に失礼になりますから。
私だって始めて30年。
季節にしたら、まだ30回しかやってないんですから」

季節ごとに、お点前の方法や使うお道具も微妙に変わるらしい。
例えば、夏と冬でお湯の温度を変えるとか。

春を30回、夏を30回‥ってことよね。

先生は『気が楽になった』って。

目の前の人に適切なアドバイスをさりげなくできる。
なんて素敵なんだろう。

『ママもそんな人になりたい〜😭』

胸がいっぱいの私に
『これは、ママに話さないとって思ったの』
って。

ありがとう💝しあわせ💖

【みずのさちこ】さんの作品お借りしました。ありがとうございます💝

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