京都 ~金銀銅の閣~
数年前の春の18切符シーズン…ちょっと京都で気になることがあったので青春18切符で京都へ。
京都駅、と駅スタンプ。
全面ガラス張り。「古都のイメージやけど最先端のセンスもあるんやで」そんなドヤ顔の京都人が垣間見える、ような気がする。
そして翌日。
とりあえず気になることの前に、京都観光のベタオブベタ、金閣寺へ。
あまりにもベタすぎて「京都でどこ行った?」と聞かれて金閣寺を言うと「あー、まぁ…京都だからね…」と面白味が無いやつとのリアクションをされ、
逆に言わないと「なんで行かないの?」と怪訝な顔をされる、半ば観光のチェックポイントと化してそうな名所である。
金閣寺ベタポイントからの写真
あまりにもベタすぎる撮影ポイントだからか、一箇所に留まらないでと言われる。だからベストなアングルをイメージして一発で成功させる必要がある。狙撃手のような精密なテクニックを要求されるのだ。
オフシーズンの時は知らないけど。
このポイントはベタではないのか、ほとんどの人間はただ通り過ぎてるだけだった。
次は金閣寺ときたら銀閣寺。
「京都でどこ行った?金閣、と?」と聞かれて銀閣寺を言うと「あー、まぁ…金閣ときたらねぇ…」と面白味が無いやつとのリアクションをされ、逆に言わないと「金閣行ったらセットでなんで行かないの?その無駄な尖りはなに?」と怪訝な顔をされる、半ば金閣との合同チェックポイントと化してそうな名所である。
銀閣寺ベタポイントからの写真
あまりにもベタすぎる撮影ポイントだが、ここは一箇所に留まらないでとは言われない。何故なら悲しいかな、金閣寺と比べると人口密度は薄いのだ。
まぁこちらも京都のベタスポットだけあって、そこらよりかは全然いるのだけど。
見下ろす銀閣も結構いいものである。
というか、総合的な景観はこっちがいいかも。京都市街も見下ろせるから。
そして銀閣といえば苔。色んな種類の苔があり、説明板と共に展示されてた。
ん?
苔が虚仮(こけ)にされてやがる…!ちょっと苔界隈の闇を見た気分だ。
ちなみに残念ながら次回行った時には無かった。たまたま回収してたのか期間限定だったのか、はたまた苔を愛する団体から苦情か来たのか、面白い展示をやってる時に行けて良かった。
そして、金閣ときて銀閣…ふと思った。銅閣って無いかな?
別に今は無くても過去にはあったとか。調べてみると答えはすぐに分かった。
銅閣、今も普通にある。
場所は八坂神社付近にある“ねねの道”、そこにある大雲院の一角。柵があるのは閉門時間だからではなく、通常非公開なのだ。
だから敷地外から見るしかない。
屋根の自己主張が強い。
室町に作られた金閣銀閣とは違い、銅閣が作られたのは昭和。かの有名な帝国劇場や帝国ホテルの創始者の大倉喜八郎、「金閣銀閣あって銅閣が無い?…(ニヤリ)じゃあ作ろう」と、大富豪が足利将軍の真似をしようとの思惑で建てられた。
モチーフにしたのは祇園祭の山鉾で、正式名称は“祇園閣”だとか。屋根は銅板葺きなので銅閣寺でも間違ってはない。
そして一日が終わりかける夕方になり、ふと気づく。
京都に来た本来の目的である気になること、普通に忘れてた。
まぁ次回でいいや。
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