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金言747:働かない蟻

鵜飼いの話しで、10羽のグループで漁をさせると2羽が働かないそうです。それでリエンジニアリングして働かない2羽を入れ替えても、また働かない鵜が2羽でるといいます。これはアソビといい、2羽の働かない個体が集団の潤滑油として機能し集団の永続的な活動を支えるといわれています。
先日見た番組では、働き蟻の集団にも全く働かない蟻がいて、この存在が組織を永続させる役割を果たしていることが証明されたとのことです。
理由は、皆が働いて皆が疲れてしまうと働く蟻がいなくなり集団が壊滅してしまうのです。疲れたら休むというのは疲労回復の王道です。疲れた蟻がでたら、待機している蟻が代わりに働いて組織活動を維持するという仕組みです。
集団で生存している生き物は、このバックアップ体制が求められています。同じ生き物でも私企業を営むヒトは違うようです。余剰人員を抱えず、無駄を嫌い、トヨタのカンバンシステムやコンビニの在庫管理のように、余裕のない態勢で活動しています。したがって、有事の際は事業存続・生き残りが危うくなります。
ただし、修羅場をくぐってきたヒトは、「空いた穴は、能力のあるヒトがさらに働いて埋める。働かないヒトは期待できない。」と考えます。

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