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自分のペースでゴールテープを切るまで


修士論文の締め切りが、あと4日後に迫っている。私は先ほど、指導教官に、ファイルを提出した、おそらく95%あたりまで来ていると思う。

この2年間、いや、正確にはこのテーマをやる、と、留学中に心に決め、設定した今年の3月から、ずっと修論のために走り続けてきた。つくづく、修論執筆作業はまるでマラソンのようだった、と思う。時々息切れして、休んで。いやになって、やめて。同期と愚痴を言って、気分転換して、それはまるで給水所であり、沿道からの声掛けのようでもあった。走り続けていて、天候もずいぶん変化したし、自分の体調もずいぶん変化した。それでも走ってきた、と思う。


私は、ずっと変わりたかった。知らないことをもっと知りたかったし、自分の気持ちや思いを言葉にしたかった。そのために、このマラソンは私にとってのひとつの挑戦だった。

ゴールまであと少し、慎重に、マイペースで、しかししっかりと自分の足で、ゴールテープを切ろうと思う。提出できますように、と、ずっと祈り続けているし、これからも祈る、自分に向けて。

ゴールしたら、空の色や風はどんなふうなのか、それはきっとあと少しでわかるね。

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