平々凡々。上々、上々。
ゆらりと視界が揺れる。すぐに収まる程度の揺れだけれど、昨日もあった気がしてどこかそわりとする。車が通れば少し揺れるし、私の目眩かもしれない。
そんなことがあってか、昨夜は火事の夢を見た。ストーブを消さないとそこから火が出てしまうから、元栓のようなものを必死に回して走る夢。熱く燃え盛るストーブの小さなつまみにふれたとき、熱く感じたのに起きたら何もなくて真っ暗な部屋の中で心臓だけがバクバクとしているようだった。
この頃、良く生きること、を心がけてみたら、
私はなんて平凡なんだろうと思うようになった。
パートで、そこまで責任のある仕事をしているわけでもなく
毎日決まった時間に起き、家事をして子供を送り、そのついでに近所のゴミ拾いをする。
仕事があれば仕事に向かい、休みならば映画を見たり展示を観て写真を撮って
好きなお店でお昼ご飯を食べ(仕事の日は大抵カップラーメンや残り物のお弁当である)
帰ってから夕飯を作り子供を出迎えて
お風呂に入れたり夕食を済ませて同じ時間に寝室に上がる。
読み聞かせをして、子供にせがまれるがまま抱きしめて眠る。
たまにトイレを掃除して、毎日のようにゴミを出して、掃除をして
子供を抱きしめたり、褒めたり、叱ったり、不機嫌になったり
楽しかったり、もやもやしたり。
何も成していない。歴史にも名は残らない。
平凡という名の幸せに包まれて、何者にもなれないままだったと
自らの半端さを恨めしく思うこともあるけれど
1日1日を、小さな幸せを見つけ見つめていくこと。そういうことが今はしたいのだと思って、歩いている気持ち。
今日は市場に行って、八角という魚や、コウイカを買って、美味しいものをたくさん食べて、子供たちは自分のお小遣いで好きな駄菓子を買っていて、たくさん歩いた。
梅祭りにそのあと行って、家の近くの公園なのにこんなに立派な梅園があるのかと初めて知って、いろんな人に出会って、子供たちと話を聞いたり、梅を見たり、焼き芋を食べたりした。
夕飯を帰ってから作って、昨日から作り置きしていた大根と鳥の手羽元の煮込みが美味しくできて、八角は塩焼きにしたらとても美味しくて子供達と取り合いになった。コウイカも美味しかった。刺身にするとき家族がみんな寄ってイカと格闘していてかわいかった。炊き立てのごはん、なすのお味噌汁。近所の八百屋さんのお漬物と昨日のあまりのポテトサラダ、鶏のお酢煮。もりだくさんだった。
昨日はオムツを洗濯物にいれたまま洗って、吸水ポリマー地獄を久しぶりに味わった。
子供が中心にいる、平凡な毎日。
けれど、平凡は幸せであることを知っているから、きっと大丈夫。今のこの、日々一生懸命な中途半端がいつか何かに役に立つといい、そんなことを思う夜です。
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