見出し画像

センバツ 日大三島vs金光大阪 見どころ

第94回選抜高校野球
大会3日目 第2試合

日大三島  vs  金光大阪

両エースのプライドが火花を散らす!
エースを支える好捕手にも注目


日大三島は38年ぶりの出場。
報徳学園の監督として選抜優勝、侍ジャパンU18代表監督としても活躍した名将 永田監督が率いてセンバツ出場権を得た。
同校は前回の出場時も初戦の相手が同じ大阪の三国丘だったのも何かの因果か。
金光大阪はまだ春夏通じて甲子園での勝ち星がないだけに初戦突破への思いは強いだろう。

そんな両校は新チーム結成後から県大会・府大会で序盤から接戦続き、試合を重ねる中で強くなっていったという共通点がある。

そして何より1番の共通点は、ともに背番号1がチームの生命線である点である。

投手力、守備力

日大三島の大黒柱はエース松永。
130キロ代後半の速球と多彩な変化球で打たせて取るクレバーなピッチングが光る。与四死球が1試合平均4.41と多めなのが気になるが、大きく乱れるわけではない。コントロールが悪いというよりも丁寧にコーナーをついた結果であると言える。神宮大会で九州国際大付の強力打線を相手に好投したのは大きな自信になったはずだ。

対する金光大阪のエースは古川。
こちらは松永とはタイプが異なり、ストレートと鋭いスライダーを武器に三振を取れるタイプの投手だ。緩い球も効果的に使い、秋は1試合平均で9.5個の三振を奪っている。
昨年の夏、大阪桐蔭戦で1点リードの8回からリリーフして逆転負けした悔しさが成長の大きな原動力となった。

守備面では両校とも捕手の安定感が光る。
日大三島の野田は強肩、金光大阪の岸本は捕球技術に定評がある。

攻撃力

秋の成績で判断すれば、打力は日大三島がやや上回る。

日大三島は打でもエース松永が中心。秋の打率は5割を越え、本塁打も2本マークした強打者でもある。1番の京井もスピードと力強さを兼ね備えた怖い1番バッターだ。戦術としてはバントを多用するのも特徴的で、随所に永田監督らしさが感じられる。

金光大阪は4番キャッチャー岸本が打線の中心となる。秋はチーム打率.278と調子が上がらなかった。長打率でも出場32校中31位で、やや迫力不足な点は否めない。ただスタメンに2年生が5人いる若いチームなだけに冬を越えて大きく成長している可能性も秘めている。近江戦では劣勢を終盤に逆転しており、接戦を勝ち切ってきた粘り強さをセンバツでも発揮したいところだ。

この試合の見どころは?

なんと言っても両チームのバッテリーがキーマンになる。打線の力強さでは日大三島がやや上回る。

ただ選球眼の目安となるBB/Kという指標から分析すると日大三島打線はボール球に手を出しやすい傾向が見られる。金光大阪のエース古川が変化球で三振を取れるタイプなだけに、日大三島がボール球に手を出して大振りする展開になると、金光大阪ペースになる。

それを踏まえた上で両捕手のリード、そして両監督の采配に注目したい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?