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ドレスのたかり方。  仮名ですが現実のストーリーです。


包茎大学生時代のサリちゃんに捧げるストーリーです。 


犬飼氏は私の20年来の親友です。 
今回は犬飼氏の協力を得てケーススタディを記載することが出来ました。
登場人物やロケーションはフィクションです。 

物欲だけで、オヤジたちを食い物にする一部の女性のリアルストーリーです。 

これはオヤジの目線であって、女性からの目線ではなく、女性からしたら、非難を浴びる内容であるかもしれません。いいか、わるいかという話ではなく、ノンフィクションのリアルストーリーを読者の方々にシェアしたものです。  
オヤジ不信、小娘不信になりたくない人は読まないでください。 


娘さんがいる方は、娘さんが急に高級なドレス、装飾品を娘が身につけ始めたり、海外旅行を急に頻繁に行き始めたら、要注意です。 お互いが了解している関係であれば、若い間しかできないのでそれを推奨する場合もありだと思います。誰もおばあちゃんにデートしようと声かけないですから、若さは特権です。 ああ、また問題発言w。


男が女で磨かれるのと同じように、女も男で磨かれるのです。 一流の男は一流の女に鍛えられています。 

言い換えると、男は女で修行し、女は男で修行するのです。  

では、ストーリーです。 

ドレスをたかる方法 1/14 理沙は都内の大学に通う大学4年生だった。

理沙は大学2年生の時、大学のアルバイト紹介所を通して、


若手経営者が集まる青年経営者協議会(仮名)の事務局の受付のアルバイトをイベントがある度にしていた。 

理沙は身長が170センチを超えるスリムで一見清楚に見える美女である。 

理沙は大学2年生の時から中高年の経営者と交流があったので、オジさんの扱いは慣れていた。


いつも経営者からいつも声をかけられていた。 


理沙には恋人がいるかいないかはわからない。 


ある日、青年経営者協議会の事務局担当西村が、


理沙と理沙の友達を集めてもらい、


経営者協議会メンバーとの合同ボジョレー解禁パーティを企画した。

協議会のメンバーである都内で金融企業を経営する猫島は、


二次会のため都内の外資系シティホテルのスィートルームを予約した。 


一次会は昭和初期に建てられたレストランで催された。


犬飼は、都内で輸出入の会社を経営する40歳。 


青山の高級コンドミニアムに住んでいる。  

犬飼は3名の経営者仲間を誘い、ボジョレー解禁パーティに参加した。 

ボジョレー解禁パーティには、理沙の通う大学の同級生が4人集まった。


パーティでの会話はもっぱら翌年の就職先についての話題だ。 


理沙は表参道の近くの企業に翌年4月から就職が決まっている。 

犬飼は一年の半分を海外出張で過ごす。


犬飼はミラノにもオフィスを持っている。 

理沙は犬飼の話に一番のってきた。 

続く

ドレスをたかる方法 2/14  理沙、「ミラノに行ったら案内してもらえますか。」


犬飼、「もちろんだよ。」


理沙、「卒業するまでに短期留学したいんですが、ミラノにもありますか。」

犬飼、「オレは良く知らないなあ。」

理沙、「私がいま入っている寮を2月に出ないといけないんですが、いらっしゃらない時に青山のアパートをお借り出来ますか。」

犬飼、「それは大変だね。いまはちょっとわからないね。」

犬飼は理沙の積極性に度肝を抜かれた。 

しかし、よく考えてみると、

1、理沙がアパートに泊めてくれと言ったのは、犬飼がいない時ということだった。 

2、理沙が短期留学をしたいというのは、留学代を出せということか。 

犬飼は過去に同じような女性に会った時の記憶と教訓が蘇って来た。 

教訓は、

1、物から入る関係は、物が尽きたら終わる。  

2、物から入る関係は決して良い結果にはならない。 

だった。 

続く

ドレスをたかる方法 3/14  犬飼は苦い過去の経験から、

親しくもない間柄なのに、

物をリクエストしてくる女性に物を渡したら、

物を取って去って行くだけだ。

ということを理解している。 

ボジョレー解禁パーティは、

レストランから猫島の予約したスイートルームに移動した。

猫島はワインボトルを10数本ホテルから取り、10数個のワイングラスを準備した。 

女子大生達が高級ホテルのスイートルームへ入ってすぐにパーティは始まった。 

終電に間に合うようにということで、

女子大生は一人残さず団体行動を取って部屋を逃げるかのように出て行った。 

狼に凝視された羊ちゃん達がこぞって逃げて行った様相であった。


犬飼は理沙と連絡先を交換していた。

犬飼は会が解散した後、

理沙にディナーを誘うメールを送った。

理沙は社交辞令的なメールを犬飼に送った。

犬飼がメールを送って個別に誘っても、

理沙は都合をあわせなかった。 

ある日、理沙は女性の友達と夜10時からのショーを見に行くため、

表参道で待ち合わせをしていた。

理沙は犬飼に、

「いま、犬飼さんのマンションの近くで友達といるんですが、お食事しませんか。」

と連絡をした。 

夜7時ぐらいだった。

犬飼、

「いいよ。丁度、ロサンゼルスから後輩が今日到着するんで食事しようと言ってたんだよ。一緒に食べようか。」

理沙、

「はい。待ってます。」

犬飼、理沙、理沙の友達、縄子、ロサンゼルスの黄金虫氏の4人は、

青山のフレンチレストランで食事をした。

理沙、

「どうしても大学が終わったら寮をでないといけないんですが、犬飼さんがいらっしゃらないとき、使えないですか。」

犬飼、

「オレがいるときだったらいいよ。」

理沙、

「それじゃ、イヤだ。」

続けて、

「ミラノに短期留学に行きたいのですが、ミラノに行ったら泊めてもらえますか。」

とりとめの無い会話で、4人の食事は終わり、

犬飼は会計を済ませた。


続く

ドレスをたかる方法 4/14  翌週、犬飼はミラノへ長期出張に出た。 

理沙は犬飼にメールを送った。

理沙、

「今日、謝恩会に出るためのドレスを見に行ったんですが、

私ではちょっと手の届かない値段だったんです。

犬飼さんは色んな女性達を見ていらっしゃると思うので、

今度日本に戻って来られた時に一緒に行って、

ドレスを見立てもらえますか。」

犬飼、

「オレはドレスはよくわかんないけど、

どれが似合うぐらいかは見れるかも知れないな。 

見立てるだけだったらいいよ。」

理沙、

「ありがとうございます。嬉しいです。」

犬飼の脳裏には悪い予感が走った。 

見立てる。

という意味を辞書で確かめた。 

「見て選ぶ。選定する。」

と書いてあるだけで、買うとは書いていない。 

犬飼がドレスを見に行くと約束してから、理沙の反応がよくなった。 

メールが毎日やって来る。

しかしながら、最後のひとことは、

必ず、 

「早くドレス見に行きたいなあ。」    

だった。 

ミラノから帰国して4日目の1月9日に、

犬飼は理沙とドレスを見にいくことにした。 

犬飼にはブレインとして、この世界に精通した親友の牛田がいた。 


続く


ドレスをたかる方法 5/14  牛田はスペインと東京で商社を営む海千山千の経営者である。 

牛田と犬飼はフランスの大学に留学していた時代に知り合った。 

牛田は20代前半からフィリピンバー、キャバクラ、銀座、場末のスナック等、

あらゆるプロの女性との折衝の経験が豊富である。


犬飼はスイートルームを取った猫島と牛田に事情を話して、戦略会議を行う事にした。 

運良く犬飼は、理沙がドレスを見に行きたいという店の情報を事前に理沙からキャッチした。 

表参道にあるドレス専門店であった。 

ミラノを出発する前に、ネットで名前の検索をした。  

犬飼は、約束の1月9日の前日にドレス店に、 

事前調査のため下見に行く事にした。 

猫島の会社は表参道にあった。

1月8日午後6時、猫島のオフィスに犬飼は訪れた。 

「猫島さん、これから表参道にあるドレス専門店にドレスのチェックに行きます。 

明日、あの理沙ちゃんとドレス専門店に行く予定なんですが、

下見をしてみようと思ってますが、

店に一緒に下見にいってもらえませんか。」 

と犬飼は猫島にお願いをした。


1月8日午後、7時、猫島のオフィスから徒歩5分の距離にあるドレス専門店に入った。

ドレスのコーナーは、2階にあった。

エスカレーターを上がって真正面は割引コーナー、

左手に回るとブランドものが揃っている。 

左手の奥は一着数十万円するドレスが並んでいた。

40代のオヤジが二人で入る店ではないとすぐに悟ったが、そんなことは関係ない。 

犬飼は目の前にいたセールス嬢の寸止さんに話しかけた。

犬飼、

「明日、4時にここに女性を連れて来ます。

まだ、ドレスを買うかどうかは決定してはいないんですが、

買うときは必ずお宅で購入するので、

安いのを選ぶように仕向ける様に

ご協力お願いできますか。

明日は、見せてあげて絞り込むだけですが、

試着をさせてやってくださいますか。」


続く

ドレスをたかる方法 6/14  寸止さん、

「もちろんです。 どういったものをご希望ですか。」

犬飼、

「大学の謝恩会らしいんです。良く知らない女性なんです。」

寸止さん、

「ええぇ。良く知らない方にドレスを購入されるのですか。」

犬飼、

「そうですね。そんな感じですが、まだ交渉中です。」

寸止さん、

「かしこまりました。じゃあ、この辺りからご案内しますね。」

犬飼、

「ありがとうございます。」


犬飼と猫島は明日のイベントの成功を期待しながら、

ドレス専門店を去った。

二人は、表参道の交差点近くの魚のうまいレストラン、やんも に入り、

牛田の到着を待った。 

牛田が到着した。 

3人は魚をつまみながら、翌日のシナリオを語りあい戦略をたてた。

牛田、

「絶対に理沙ちゃんにドレスを買ったらあかんで。 

買ったら負けや。 

その日は買ったらあかん。

向こうは物から入って来てる訳や。

物を渡したら終わりやで。

じらしたれ。 

デジタルカメラでドレスを着てる姿を撮るんや。 

何百枚も撮ったれ。 

撮る時は前、後ろ、横、かがんだ状態とかを撮るんや。

謝恩会やから写真写りが良いのがええからと言って、部屋に連れていってPCで見ようといったらええ。 

絶対に買ったらあかん。 

物を望んでるんやから、先にやってからは当然やろ。 

順番を間違ってる。

買ったら舐められるぞ。

この子はタカリのプロやで。」

犬飼、

「さすがだな。つまり、やるまで、渡すなということだな。デジタルカメラで撮るのはどうしてや。」

牛田、

「それは、もし何もせず逃げたら、オッさんにタカって失敗した時の様子を撮られた証拠があるという心理的プレッシャーを残すためや。」

犬飼、

「買ってから部屋に配達してもらって,取りにこいというのはどうか。」

牛田、

「サイズを測って裁断した時点で終わりやな。返品できんしな。」

犬飼、

「さすが、牛田はプロやな。」

男性達3人の戦略会議は夜中まで続いた。  


続く

ドレスをたかる方法 7/14  翌日、午後4時、待ち合わせ場所はシティバンクの前。

時間よりも早く着いた犬飼はドレス専門店を再度下見した。

一階には雑貨が置いてある。

理沙は待ち合わせ場所に4時ぴったりに現れた。

理沙、

「こんにちは。あそこなんですけど。」

とガマンが出来ないように言った。


一ヶ月ぶりなのに、何もそれ以外に話す事は見当たらなかったようだ。 

犬飼は携帯電話を右手に握りしめた。 

牛田は渋谷の会社内で会議をしながら、

犬飼の電話を待機していた。 

これからが本番だぞ。

と犬飼は自分を落ち着けようと心を開き直ることにした。

ドレス専門店の一階に入った。 

そこには、プリザーブドフラワーの薔薇がガラスケースに入っていた。 

犬飼、

「へええ。こんなのあるんだね。面白いね。」

と言いながら、一階の奥へとわざと進んだ。 

理沙を待ちきれなくさせるためのプレイである。 

犬飼が 

「こんなの作るの大変だろうね。」

と伝えたが、理沙は心ここにあらず状態で聞いていない。 

理沙、

「この2階にあるみたいなんです。」

そういいながら、エスカレーターを上がった。 

上がってまっすぐの所がセール商品だが見向きもせず、

左手奥のブランド物売り場に突入した。

理沙はブランドものが並んでいるセクションに行って、

「このブランドが好きなんです。」 

Tadashi というブランドであった。

7万円から12万円ぐらいの幅のドレスが並んでいた。

犬飼は、そんなブランドを知る由もない。

売り場担当営業の寸止さんを呼んでもらった。

犬飼はいかにも初めて,寸止さんと話をするような振りをした。

犬飼、

「謝恩会で着るためのドレスを探しているんだけどお手伝いしてもらえますか。」

と寸止さんに伝えた。

数枚のドレスを持って、フィティングルームに理沙は何度も入った。 

その度、外に出て来た。 

「これ、似合いますか。」

「うん。いいじゃないか。正面向いて。後ろ向いて。横向いて。少しかがんで。」

犬飼は写真を牛田の指示通り撮り続けた。 

理沙がフィティングルームに入っている時のことである。

営業の寸止さんが出て来た。

寸止さん、

「彼女は、なかなか強者ですね。40万円を超えるドレスを気に入ってましたよ。」

犬飼、

「そうですか。夢を膨らませてあげてください。」

寸止さんが再度フィティングルームに入った。


続く

ドレスをたかる方法 8/14  フィティングルームから出て来ると今回は、

「お客様、彼女はもうこれでいい。これに決めたとおっしゃってますが、いかがなさいますか。」

「そんなことを言ってましたか。 それはマズいですね。それでは私が話します。」

と犬飼はつぶやいた。

犬飼は会議中の牛田に携帯から電話した。

牛田、

「おおおお。 

そうか、絶対に買ったらあかんで。 

ひとつに絞らせたらあかん。 

3つぐらいに絞ってから写真を見て決めようと話さなあかん。」

犬飼、

「そうか。わかった。それではそうするよ。」

電話で助言を受けた犬飼は、理沙がフィティングルームから出て来た時に、ストレートに語った。 

「理沙ちゃん、さっきもこれがいいって言ってたよね。それが今は、これがいいって言ってるよね。」

理沙、

「いいんです。私、これが気に入ってます。 これでいいですか。」

犬飼、

「こうやってコロコロ変わるからもうちょっと考えた方がいいよ。」

理沙、

「でもいいんです。私これが好きです。 これにしていいですか。 」

犬飼、

「ここは取り置きしておいてくれるみたいだよ。」

理沙、

「これが好きなんです。 これにしたい。 これ買ってください。」


続く

ドレスをたかる方法 9/14  買ってください。

犬飼が待っていた言葉を理沙は発した。 


とうとう魑魅魍魎の正体を現した。

犬飼、

「うーん、今日は見るだけにしよう。さっきからコロコロ変わってたしね。」

理沙、

「ええええ。。本当ですか。じゃあ今度もう一度見に来てくれますか。」

と悔しげに言った。

犬飼、

「ああいいよ。 取り置きしてもらおう。一週間置いてもらえるみたいだしね。」

寸止女子店員さんは、理沙をカウンターのところに誘導した。 

理沙は不満げに寸止さんが準備した伝票に情報を記載した。

犬飼は牛田の携帯に連絡をした。

「よっしゃ。今、取り置きのために理沙は店員のところのいるぜ。 次はどうしたらいいか。」

「おう、そうか。 今度は部屋に連れて行け。 表参道の駅に行くまでにタクシーを拾って、青山のマンションに連れて行くんや。」

「どうやってや。」

「PCで見ながらどのドレスがいいかを決めよう。と話して部屋に連れていけ。」

「ポイントは何や。」

「とにかく、始終余計な事をしゃべらんように無言で通せ。」 

と牛田は助言した。


続く

ドレスをたかる方法 10/14  理沙は伝票を書き終え、不満げな表情で、

犬飼の立っていたキャッシャーのところにやってきた。 

「1週間とってもらえるので、また一週間以内に一緒に戻ってきてもらえますか。」

「ああ、いいよ。」


犬飼は牛田の指示通り、理沙を青山の部屋に連れて行くお誘いをする事にした。

二人はドレス専門店を出て、表参道の交差点方面へゆっくりと歩き始めた。 

犬飼は無言である。 

交差点近くにさしかかった頃,犬飼が言葉を発した。

「理沙ちゃん、じゃ、これからPCの画面を見ながらゆっくりとどのドレスがいいか決めようか。」

「えぇぇ、このカメラじゃダメですか。」

「これじゃ、良く見えないよ。 じゃ、行こうか。」

「どこへ行くんですか。」

「青山のオレんち。」

理沙は焦った。 

「イヤだ。お部屋に行くのはイヤだ。」

犬飼は続けた。 

「じゃ、何をしたい。」

理沙は展開を変えようと必死だった。 

「お食事しましょう。」

としどろもどろに言った。

「おう。そうか。理沙ちゃんは何を食べたいの?」

「フレンチかイタリアンかがいい!」

男を財布代わりに使う女性が好むレストランは、

「フレンチ」か「イタリアン」

であるのは周知の事実である。 

続く

ドレスをたかる方法 11/14  「そうか。ちょっと待ってね。この辺りにいいレストランがあるか知り合いに聞いてみる。」

と犬飼は理沙に伝え、牛田に電話をした。 

牛田は会議中だったので、社員に牛田を会議から呼び出してもらった。 

「フレンチかイタリアンを食いたいって言ってるぞ。どうしたらいいかな。」


「あかん。

そんな状態でメシを食ってもええことない。 

そこらへんでお茶でも飲みながら、何をしたいか。

理沙ちゃんが何を期待しているのか、何が目的なのかを話したらええ。

話しすら出来ないのはおかしいからな。」


牛田の意見はもっともだった。

犬飼は牛田との電話を終え、理沙を見た。 

理沙は誰かと電話で話をしている。


続く

ドレスをたかる方法 12/14  「ありますか。わかりました。」 


理沙の声が表参道を走る車の轟音に混じり、かすかに耳に入って来た。


「理沙ちゃん。」


と犬飼が呼んだ。

「あの~。この前新宿の伊勢丹に行って気に入ったのがあったので、聞いてみたら、まだあるっていうんです。 今から、新宿へ行こう。」

理沙の話口調は、犬飼に対して、ため口に変わっていった。

「理沙ちゃん、新宿へ行くのはいいんだけど、その前にこの近くで、お茶でも飲みながらお話をしませんか。」

と冷めた口調で犬飼は理沙に伝えた。 

理沙は顔の表情をこわばらせて、苦虫を噛み潰したような顔で、叫んだ。

「イヤだ。お茶だったらイヤだ。」

「理沙ちゃん、何でイヤなの。」

「だって、青山のマンションへ来いって言うんだもん。」

「あ、そう。じゃあ、オレは理沙ちゃんにとって何なの? 」

理沙は無言だった。 

「だから、お話しようよ。部屋に来いってもう言ってないよ。そこの喫茶店でお話をしようと言ってるだけだよ。」

と理沙を諭すように犬飼は伝えた。 

「お話だったら、イヤだ。


ごめんなさい。


帰ります。」

焦りの頂点に達した理沙はシドロモドロの千鳥足で腰を後ろにひきながら、

「さようなら。」

とこわばった形相で最後の言葉を投げ捨て、表参道の人ごみの海のもずくとなって消えていった。 


この実話は、

理沙ちゃんドレスたかり未遂事件 

と名付けられ、逸話として代々のオヤジ達に受け継がれた。 という。 

解説に続く

ドレスをたかる方法 13/14 解説 1/2

犬飼は私の20年来の親友である。 

犬飼は女性には困った事がない百戦錬磨、海千山千のオヤジである。 

犬飼はいままでに沢山の女性に会って来て、

物品を最初からリクエストしてくる女性を毛嫌いしていた。

最初からプレゼントをリクエストして来る女性と、

いい経験をしたことがないからである。


謝恩会用にドレスが欲しいなら、アルバイトして自分で買う也、

親や彼氏や肉体関係を持って、尚かつ親しくしている男性に、

おねだりするなら理解もできるが、

肉体関係もない男性にリクエストをした時点で、

理沙の失敗は始まった。 


自分でアルバイトして買う事も出来ただろうが、楽をして、オジさんからもぎ取ろうとした。

それもよりによって、犬飼にゲームを仕掛けた時点で失敗だった。

もともと、理沙は澱んだ魂だったからそういう行動に出たのであろうか、

それとも数多くのオヤジ達が悪い癖をつけてしまったのかはわからない。 

理沙は、中年のオッサン達のビジネス系の団体に接することによって、

数多くのオジさん達からお誘いを受けた。

多くのオヤジ達は、理沙と食事をして、沢山の貢物を買い与えてしまっていた。

若い女性と食事をしただけでセクシャルファンタジーが叶うモテないオヤジもいる。

食事をして、時計やらドレスが欲しいと言って来たら、

それに応えて買ってしまう モテないオヤジ達 もいるのである。

モテないオヤジ達は、物を与えていくといつかは、

その女を抱けるのではないかと妄想にかられ、

必死になって貢物を提供する。 

物品を受け取った女性は、次に何をおねだりしようかと考える。 

リクエストの内容がエスカレートしていく。 


続く 

ドレスをたかる方法 14/14 解説 2/2

最初から物をリクエストして来る女性は、いつまで経っても、オヤジとホテルやオヤジ達の部屋にいくことはない。 


ちまたでは、男を財布としてしか見ていない女性達を、

財布族

という。 


女性の一部に、そういう種族がいるのは間違いない。

モテないオヤジ達は、財布族を相手にしているから、

財布族以外のマトモな女性には、ますますモテなくなる。 

物品を与えている間は親しげに接して来るから、

オレはモテるのでは? 

と勘違いする。

男性がモテているのではない。 

物品が欲しいから、お金や物がモテているだけである。  

男を財布としてしか考えてない女性達は、

いかに男を利用して、

金や物品をもぎ取ろうとしている。

モテない男性を相手にゲームをしている女性達は、

1、美味しい物を食べたい時に、呼ぶ男性。

2、物が欲しい時に、呼ぶ男性。

3、ゴージャスなパーティ等に連れていってくれる男性。

4、車で送り迎えしてくれる男性。

5、お金を(貸して?)くれる男性。

6、ペットを連れて歩く感覚で飾りとして呼べる男性。

等を使い分けている。 

臨機応変に目的に従って、呼ぶ男を変える。 


そういう女性たちは、さげまん とも言える。 

さげまんにかかったら、男の運気は下がる一方である。 

犬飼のように、さげまんにレッスンを教える男性は少ない。 

9割以上の男性が美人な女性に、

これが欲しいの。

と言われると買ってしまう。


一番危なく、癖が悪いのは、美人のさげまんである。 


しかし、このケースは、ドレスをおねだりして、買ってもらおうと計らった理沙は、ターゲットにしてはいけない男性を相手にして、宣戦布告をしてしまったのである。 


美人のさげまんに注意しよう。



ノートの意味がまだわかっていません。どのレベルで販売目的としたり、サポートしてねってお願いしてるのでしょうか。 


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(写真は六本木ヒルズD棟の屋上、ストーリーとは関係ありません。)

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