コンサルティングとテクノロジーの融合を目指す旅
こんにちは!
ケースワイズコンサルティングの萩小田です。
今回は、思い切って弊社の歴史をお話ししたいと思います。
思い返してみると、実はあまり自社の社員にも話してきませんでした。
でも、50名から100名体制を目指す中で、私が追い求めてきたことを伝えるべきだと思ったので、あえて今回言葉にしてみようと思います。
私が実現したいのは「コンサルティングとテクノロジーの融合」です。
ケースワイズコンサルティングを創業するまで
私が新卒で入社したのは、現SCSK株式会社。
ネットワークエンジニアとしてキャリアを積みながら、技術者の礎になることを学びました。
一方で、新卒時代から疑問に思っていることもありました。
コンサルタントとエンジニアどちらも、レベルの高い人が多い。でも、縦割り組織のため相乗効果が出ていない。
両者の隔たりがなくなればもっとお客様のためになれるのに、なぜそれができないのだろう?
このもどかしさが私のキャリアの出発点でした。
答えが出なければ、最先端が分かる場所に学びに行こう。
そう考えた私は、当時ITにおいて最先端を走っていたニューヨークのデロイトに入社し、コンサルティングを学びました。
その後、日本の最大手でコンサルティングとテクノロジーの融合を実現させたいと思い、アクセンチュアに入社。
しかし、ここでも課題を感じるようになりました。
ひとつめは、プロジェクト上の課題。
フルサポートしているとは言え、場合によっては、開発部分は外部業者がクライアントと直接契約する形式で組成されていることも。
そのため、せっかくコンサルワークで作成したBPR計画が、開発業者側では理解されずに開発を進められていることもありました。この事態を目の当たりにし、失望感を抱いたことを覚えています。
ふたつめは、組織上の課題。
社内では、コンサルワーク部隊と開発エンジニア部隊が縦割り組織でぶつかり合っていました。
その一方、お客様からは「コンサルティングだけではなく、システムの開発や運用フェーズまで責任をもって担当してほしい」という声をいただくことが多くありました。
その期待に応えられないことに強いもどかしさを感じていました。
そんなとき、またとないチャンスが私に回ってきたのです。
創業のきっかけ
創業のきっかけは、当時お世話になっていたT社の社長から、「仕事を依頼したいから会社を作れ!」と言われたことでした。
実は当時は会社経営がやりたいわけではありませんでした。
ただ、お客様のためにコンサルティングとテクノロジーの融合を実現させたい。
自分が会社トップになることで、実現できるかもしれない。
このチャンスを逃すわけにはいかない!
そう思い、2005年にケースワイズコンサルティングを創業しました。
ケースワイズコンサルティング”第1期”
創業初期は15人ほどのメンバーと、ブティック型のコンサルをしていました。
メンバーは、「萩小田さんと一緒にやりたいです!」と言ってくれた人たちです。
創業初期は売上も順調。英国のパッケージシステムの日本版リリースにもこぎつけた。
このまま行ける、と思った矢先のことでした。
当時のNo2が独立することが判明したのです。しかも、何人か引き連れて。 コンサルティングとテクノロジーの融合を実現しようと、一緒に二人三脚でやってきた凄腕エンジニアが離れてしまう。
夢から遠のいてしまった。 そして、なにより悲しい。
やりきれない思いが私の中にこみあげていました。
これを皮切りに、ケースワイズコンサルティング”第1期”は暗黒時代に突入しました。
数年後、仕事をいただいていたT社の社長が退任し、仕事も激減。じり貧状態に陥ったのです。
信頼していた社員たちも離れていきました。
本当に苦しい。
社員みんな、期待して付いてきてくれたのに。
「コンサルティングとテクノロジーの融合」の実現はおろか、社員の期待にも応えられなかった。
なぜ、こうなったのか?私は自問自答を繰り返しました。
今まではコンサルタントとして大企業の経営者と仕事をしてきた。しかし、中小企業の経営で生かせるマネジメント力も営業力もなかった。
自分には、コンサルタントの経験は有っても、中小企業の50人や100人を経営していくスキルが足りていなかった。そのことに気付かされました。
「経営したい」ではなく、「お客様のためにやりたい」という思いで創業した私の、経営に対する弱さが出てしまったのだと思います。
このままでは、コンサルとテクノロジーの融合はできない。
経営を勉強しなければ。
“丁稚奉公”時代
経営の勉強をするためには、上手くいっている会社に丁稚奉公させてもらえばいい。
そう考え、ある中堅コンサルティング会社の代表に頭を下げ、役員として迎え入れてもらいました。
この会社で、経営について本当に沢山のことを学びました。
その後、2017年にある会社に副社長としてジョインしました。
社長はエンジニア、副社長の私はコンサルタント。私はコンサルティング領域を広げる役目を担うことになりました。
ようやくコンサルティングとテクノロジーを融合できると思ったのですが…。
1年も経たないうちに、コンサルタント側の萩小田 VS エンジニア側の当時の社長という構造に。
結果的に、当時の社長と袂を分けることになりました。
あぁ、また失敗した。
悲しかった。 悔しい。
なぜ、上手くいかないのか。
失意の中、コンサルタントの社員と私に賛同してくれていた一部のエンジニア社員を連れて、とこの会社を離れることになりました。
ケースワイズコンサルティング”第2創業期”
その後、またどこかの会社で副社長をやろうと思い、社長を口説いていました。
でも、担保なしで受け入れてくれる会社はなかなか現れません。
確かにそうだ。
自分では成功が見えていても、他の人はそれをリスクと捉える。であれば、ケースワイズを復活させて自身で実現するしかない。
そう腹を括ったのです。
ケースワイズコンサルティング復活をメンバーが喜んでくれた時のことは、今でもよく思い出します。
その瞬間が本当に嬉しかった。
これが2019年の出来事。ケースワイズコンサルティング第2創業期の始まりです。
復活したケースワイズコンサルティング。
コンサルティング、インフラ、開発、SESの4つの事業部体制でコンサルティングとテクノロジーを融合させ、 お客様のゴールを見据えて支援できる土壌が完成しました。
まずは、舞台が整いました。
ケースワイズコンサルティングはこれに磨きをかけ、さらにお客様のためになることを続けることで、成長していきたいと思います。
そして、共に実現しようとしてくれている社員を誇らしく感じています。
ついつい厳しくしてしまうこともありますが(申し訳なく思っています)、これからもコンサルティングとテクノロジーの融合に向けて、一緒に走り続けてもらえたら嬉しいです。
一緒に実現してくれる新たな仲間もお待ちしています!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?