研究ノススメ①『第1編 研究の準備〜この研究に至った経緯、文献検索、研究方法の立案編〜』
※この有料記事は「第1編」のみの内容であり、「第2編」以降は別売りとなっていますのでご注意ください!
**はじめに **
「研究」と聞いてどのようなことを思い浮かべるでしょうか?
・学術的なお堅い人がするもの
・日々の業務には関係ない
・やる意味がない
・そもそも興味がない
このような感覚を持つ人も多いことと思います。
ただその人たちの多くは、今まで研究に触れてこなかったか研究をやってこなかった人たちではないでしょうか。
やろうとしてもやり方がわからない。
研究をしなくても普段の業務で不自由なく事足りているので、特に必要性を感じていない。
そんな人たちのために、少しでも研究についてどのようなことがされているかを知ってもらうために今回この記事を書きました。
まず、自己紹介をさせていただきます。
名前は、小島一範(こじまかずのり) と申します。
大阪大学で化学系の修士を取得した後、川崎医療福祉大学のリハビリテーション学科に入学し卒業。新卒から訪問リハビリテーションの業務に従事して2018年現在9年目の理学療法士です。
(※リハビリテーションにあまりなじみのないかたへ説明させていただくと、
「訪問リハビリテーション」とは、理学療法士などのリハビリ専門職が高齢者や障害を持つ人たちの家に伺って病院でおこなっているようなリハビリテーションを自宅で行う形のものをいいます。)
そして私はその訪問リハビリテーション業務で働きながら大学院に籍を置き、2017年にリハビリテーション学の博士号を取得しました。
ということで研究に関しては、化学系の研究とリハビリテーションの研究というかけ離れた分野の研究をどちらも経験しています。
そんな中で、研究というものの本質も自分なりにある程度つかめてきました。
ところで先日、私のTwitterアカウント(https://twitter.com/cascade1510)で、以下のようなアンケートを取ってみました。
この結果には正直びっくりしました!
「興味ある。条件によっては学びたい」と「興味はあるが、今はいいかな」を合わせた興味のある層が92% !!
その中でも、条件によっては学びたい人が全体の79% !
研究を学びたいと思っている人がいかに多いか、
ということを示しています。
研究は学びたい! しかし、なかなか職場の環境などで研究を行うことが難しい、
という人が多いのではないかと予想されます。
ただ、冷静に分析してみると、Twitterをやっている人の中で、私のアカウントに興味を示している人、このアンケート読んでくれた人、そしてその中でアンケートに答えてくれた人、というのは、やはり研究に興味がある人が多い、ということも言えるのではないかと思います。
学術的な言い方でカッコつけて言うと、
「得られたサンプルに研究興味バイアスがあり、一般的な母集団を反映しているとは言い難い」
ということです。
なんのこっちゃ、ですよね!笑
「バイアス」とは「偏り(かたより)」という意味です。
これについては追い追い解説していきますね。
要するに、たとえば一般的な日本人全員にアンケートをとっていったら、ここまで研究に興味を示す人はいないはず、ということです。
まあでも、少なくともこのオンライン上での私の周りの方々の多くは研究を学んでみたい、ということがわかりました。
というわけでこの記事です!
この記事は主に
・研究を今までやったことがない人もしくは研究のやり方がわからない人
・論文を読みたいけど読み方がわからない人
・論文の書き方がわからない人
などの人たちに向けられて書いています。
もちろん、これまでにも様々な人による初心者にむけた研究に関する本や記事が出されており、中には詳しく書かれている本もあります。
しかしながら、どちらかというと一般論としての話が多く、今まで全く研究というものをやったことのない人が研究を進めるにあたって、具体的にどのような手順を踏んで研究が進められていくのか、といったことについては、あまり記載されておりません。
私自身は、これまで化学系の修士論文やリハビリテーション系の博士論文のほか、査読付きの原著論文として日本語で2報、英語で4報(共著含む)に関わってきています。
(※ここでの「査読」「原著論文」「共著」などの言葉も後で説明します。)
大学の先生方に比べるとまだまだ少ないかと思いますが、行った研究の進め方や論文の作成の仕方など一通りは心得たつもりです。
あと、私自身の最大の強みである(と思っている)点が
「わかりにくかったり、難しかったりすることをなんとか噛み砕いて理解してもらうよう説明できること」
だと思っています。
私はこれまでに、大学受験のための予備校で講師をしていたこともありますし、長年家庭教師として勉強を分かりやすく教えていくということを実践してきました。
その中で感じる事は、
「どんなに難しいと思っていることでも、基礎的なところから順番に理解し合って段階を踏んでいけば最終的にしっかりと理解できるようになる」
ということです。
「学術論文」というとなんとなく難しくて理解しがたいような印象も持っているかと思いますが、わからないところを少しずつ噛み砕いて理解していくことで最終的には自分のものにすることも可能です。
さてここでは、我々が研究を行った内容につきまして、まずは研究の成果として「ある一つの論文」を最初にザッとご覧になっていただきます。
その上で、「この論文がどのような過程で生まれたのか」ということを事細かく実録として書いていくという、これまでにない形式で読み進めていっていただこうと思っております。
一見、論文だけを見ると、とてもまとまっていて、研究自体もあっさりとおこなっているのではないか、と思われがちです。
しかし実際は、それぞれの各論文ひとつひとつに対してそれぞれの人間ストーリーがあります。
スマートに見えて、実はドロくさいこともしているはずです。
この記事を読み進めていく中で、
・我々がどのように研究進めていったのか、
・研究を進めていく中でどのような問題や困難が出てきて、それにどのように向き合ってきたか、
・結局どういう紆余曲折があったのか、
・どのように解釈してどのように結論づけたのか、
といった研究の過程を一緒に追っていってもらいます。
そしてその中で、具体的な研究の進め方を理解してもらいます。
そしてさらに、
・学会の発表をどのような手順で踏んで行ったのか、
・そして論文の作成をどのように考えてどのように作成したのか、
という実際の例を通じて起こった出来事やその都度その都度で頭の中で考えたこと全てを文章に起こしていくことで追体験をしていただく形になりながら、研究の進め方やデータのまとめ方、学会での発表の手順や論文の作成の仕方をひと通り学んでいただく、というコンセプトに仕上げました。
それぞれ読み進めていく中での過程で、研究に必要な考え方であったり、他にどのような考え方があって、その中でなぜこのやり方を選ぶのか、といったことについてもできるだけカバーして書いていき、いろいろな種類とパターンがある中で最善のやり方を選んでいくためにはどのように考えていったらいいか、ということを書き記しています。
ただし、はじめに断っておきますが、私のこの研究の進め方は必ずしも絶対ではなく、完璧ではないということです。
研究において大きな流れはあるものの、その細かな進め方については、研究者によって違いがあると思います。
また、研究内容によっても進め方は変わってきます。
色々な研究の内容がある中でのほんの1種類の方法論に過ぎません。
なので、この私のやり方を参考程度にしてこれを足がかりとしていただいて、自分なりのやり方や進め方を見つけてもらえたらと考えています。
さて、それではさっそく最初に私の論文の内容をそのまま出しますが、その時点で完全に理解できなくても大丈夫です。
むしろ理解できない人のためのものです。
逆に理解できるような人はこの記事は必要ないと思います。
全く論文を読んだことがないような人でも、これを読み終える頃には少なくともここの論文については完全に理解することができるはずです。
ではこちらの日本語の論文をご参照ください。パッと見で結構です^ ^
**タイトル:
「訪問リハビリテーションにおけるADLとQOLとの関係性と利用による変化〜多施設共同研究〜」 **
http://square.umin.ac.jp/jjcrs/2017_30-36j.pdf
リンク先の閲覧ができなかった人はこのタイトル名を直接検索してみてください。
どうでしょうか。
ある程度理解できる部分と、よく分からない部分があったりするかもしれません。
ここの理解度というのは、人によってそれぞれ違うと思われます。
今回の内容は、下記の目次のように、この論文に関する研究の進め方、論文の作成の仕方、など第1編から第6編までの6つに分割して提供させていただきます。
もちろん全ての記事を一通り全部読むことで、全体が見えてくる、と言うこともありますが、例えばその人のよく分からない部分だけを記事としてご購入なりしていただいて、そこを重点的に読み進めてもらっても構いません。
なるべく有効に利用してもらえたらと思います。
目次
はじめに
第1編 研究の準備(今回の記事)
〜この研究に至った経緯、文献検索、研究方法の立案編〜
1-1. この研究に至った経緯
・研究グループの発足
・テーマ決め
・研究に必要なこと
1-2. 文献検索のしかた
※「文献」と「論文」の違い
1-2-a.文献検索の方法
1-2-b. 論文内の参考文献を調べる方法
1-2-c. データベース検索について
・検索データベースの種類
・医学中央雑誌
・グーグルスカラー(Google scholar)
・J- STAGE(ジェイ・ステージ)
・サイニィ(CiNii )
・PubMed
1-2-d. データベース検索の実際のやり方
・検索ワードの選び方
・「and検索」
・「or検索」や「not検索」
・医中誌でやってみよう
・検索結果をどう調べる?
※「質的研究」や「量的研究」とは
・検索された文献の分類
1-3. 再び話し合い
※エビデンスとは
・再び文献検索
・google scholarでの検索方法
・google scholar検索結果の見かた、オープンアクセス論文について
※オープンアクセスとは
・一つ一つの論文の見かた
1-4. 論文の入手方法
・図書館での探し方
・OPAC検索とは
1-5. 文献の整理と研究デザインの決定
1-5-a. 文献の整理
1-5-b. 研究デザインを考える
・研究デザインとは
・介入研究とは
・ランダム化比較試験(RCT)とは
・非ランダム化比較試験とは
・観察研究とは
・コホート研究とは
・症例対照研究とは
・横断研究とは
・症例報告とは
・研究におけるPECOとは
【参考文献】
※今回の有料記事はここまでの内容(第1編のみ)となっています。
未完成ですが、以下の別売りの2編以降のタイトルだけをお見せします(項目は若干変更となることもあります)
第2編 方針の決定、研究をどう実行するか (別売り)
第3編 研究結果、データの解析、結果から読み取れること (別売り)
第4編 論文の作成、投稿、修正 (別売り)
第5編 学会での発表 (別売り)
第6編 研究の展開の仕方、その後 (別売り)
おわりに (別売り)
さて、今回の記事は第1編
です。
第1編 研究の準備
〜この研究に至った経緯、文献検索、研究方法の立案編〜
1-1. この研究に至った経緯
・研究グループの発足
まずは今回の論文に示されたこの研究が元々どのように企画されてどう進められたのか、という経緯を書いてみます。
我々の住む地域では
「訪問リハビリテーション研究会」
という、地域の中で訪問リハビリテーションに従事している人たちが集まる有志の会があります。
その中で議題として挙がったのが、次の言葉です。
「訪問リハビリテーションの効果がエビデンスとしてあまり実証されていないのが現状である。
実際に我々がおこなった結果、改善が見られたりして効果があることが多い、という事はある程度肌感覚でわかっている。
しかしながら、ドクターや看護師などの他の医療従事者や、ケアマネジャーさんやヘルパーさん、さらには一般住民の方々、などに対して本当に効果があると自信を持って示すための客観的データがあまりにも少ない。
何か示せる方法はないか。」
このような議題に対して立ち上がったのが、この訪問リハビリテーション研究会の研究ワーキンググループです。
このワーキンググループは、当時参加していた中でも主要な6施設の中からそれぞれ研究担当者を出して、共同研究を進めていきましょう、というものです。
私、小島一範もその中の1人に選ばれました。
ここからワーキンググループの定期的な話し合いが始まりました。
まずはテーマを見つけることからスタートです。
・テーマ決め
大きなテーマは「訪問リハビリテーション」ですが、その中で何をやるか、を決めなければいけません。
この「テーマ決め」は、研究をする上で最初の大きなそして重要なことです。
実際にどんな研究をするのかと言うことを事細かく決めていくわけですが、ただやみくもに決めていっていいと言うわけではありません。
もちろん、実際に業務内での困っていることやわからないこと、知りたいことなどをテーマとして考えていくわけですけど、その内容によってはやることが全く違ってきますし、もし間違ったことをしてて後で気づいても全てが水の泡になっちゃいます。
そこで、「文献を調べる」ということが必要になってきます。
例えば勝手に「これは良い案だ!」と思って実施しても、過去に全く同じことをしている文献があれば、それは無駄な研究とまでは言いませんが、あまり重要ではなくなってきます。
仮に過去の文献と同じことをして、同じ結果になったと言うことであれば、その結果の信用性が増すのではないかとも思われますが、同じことをやっても、過去の文献の研究内容がしっかりしていたならば、それはやはり同じ結果にしかならないであろうということであまり意味をなしません。
よって過去の文献の内容と全く同じことをする研究はあまり評価されず、論文にもなりにくいです。
・研究に必要なこと
研究に必要なこと。
ひと言でいってしまうとそれは、「新規性」と「進歩性」です。
「新規性」というのは、その研究の中での新しい部分は何か、ということであって、まだ誰も研究としてやったことがない事があるか、と言うものです。
「進歩性」というのは、これまでの他の人や自分の過去の研究と比べて、技術的にさらに進んだ部分は何か、応用されたものになっているか、というものです。
これらの「新規性」と「進歩性」を意識することが、テーマを決めるにあたって最も大事なところです。
さて、これらの「新規性」と「進歩性」を満たすにはどのような研究をしたらよいか?
そこで、やはり過去の文献にあたる必要性が出てきます。
独りよがりに研究をしても、過去に同じ研究の文献があればダメだからです。
1-2. 文献検索
そこで過去にどのような研究が行われているかを調べる必要があります。
いわゆる「文献検索」です。
初めて研究する人などは、ここにもハードルがあると思います。
一体どうやって調べたらいいのか。
どのように検索していったらいいか。
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※「文献」と「論文」の違い
ちなみに、「文献」と「論文」の違いは分かりますか?
「論文」・・・ある1つの研究結果を論理的に記したもの。いわゆる「原著論文(げんちょろんぶん)」を指すことが多い。
「文献」・・・論文を含めた書籍全般を指す。研究をまとめた本やネット上での記事なども含まれます。
つまり、「文献」という大きな意味の中に「論文」という意味を含みます。
原著論文のほかに「短報」「会議録」などあります。
「短報」は原著論文にならないような簡単な研究結果の報告。
「会議録」は主に学会で発表するときに提出する抄録(しょうろく)を指すことが多いです。
————————
1-2-a.文献検索の方法
検索の方法としては主に、
①検索データベースを利用するやり方
②論文内で引用文献また参考文献として紹介されているものを調べる
といった方法があります。
新規性や進歩性を確認するためには、必ずデーターベースによって最新の論文までくまなく探すことが必要なので①の方法が必須になってくるわけですが、
まずは簡単に説明できる②の「論文内の参考文献を調べる方法」から書いていきます。
この方法はこの方法で、関連する論文を見つけるにはもってこいの方法です。
1-2-b. 論文内の参考文献を調べる方法
では再び先ほどの私の論文に戻ってみましょう。もう一度リンクを貼っておきます。
http://square.umin.ac.jp/jjcrs/2017_30-36j.pdf
例えば「はじめに」の所の最初の段落の最後の行の終わりに「[1、2]」
という言葉が書かれていると思います。
論文の形式によっては右上に小さな数字が書かれていたりします。
この数字が「文献番号」であり、この論文の最後の最後「おわりに」のあとの「参考文献」の所にある番号に対応します。
ここで押さえておきたいのが、「文献の記載方法」です。
例えば、この私の論文の中の最後にある「文献」というところに記載されている文献番号1番目
1. Murai C. Policy and problem of rehabilitation. Sogo Rehabil 2016; 44(4): 275-80. Japanese.
という記載。
これは日本語の文献になりますが、この論文の投稿規定により英語で記載しています。
意味としては、
Murai C.(村井千賀)
さんという著者名
Policy and problem of rehabilitation
(リハビリテーションをめぐる政策動向と課題)
と言うタイトル名が、
Sogo Rehabil (総合リハビリテーション)
という雑誌名の、
2016
年の発行年で
44
巻の
4
号の
275
ページから
280
ページにある。
日本語で記載されている。
と言う順番です。
この「著者」「タイトル」「雑誌名」「発行年」「巻号」「ページ」という記載の順番については雑誌により多少入れ替わることもありますが、だいたい似通っていて、このような形式で書かれていることが多いです。
そして英論文の雑誌名などは、省略されて書いたりしてますが、この省略の仕方も一定の基準がありますのでその基準に従うことになります。
※ 論文を書く時には、投稿しようとする雑誌の投稿規定に「掲載雑誌名は"Index Medicus"に従え」と書かれていることが多いです。このIndex Medicusとは、論文雑誌の略称規則のことです。
Index Medicus
http://www2.bg.am.poznan.pl/czasopisma/medicus.php?lang=eng
しかし、日本語の論文など、このIndex Medicusに記載されていないものも多く見られるので、その時はその日本語の論文の英語名があるか。無ければ、上記のようにローマ字で書くしかありません。
(詳細については「論文を書く」という記事に記載しています。)
1-2-c. データベース検索について
次にデータベース検索による論文の探し方です。
「データベース検索」とは、インターネットの検索エンジンやパソコン、スマートフォンのソフトなどを利用して自分が調べたいテーマや内容の文献を探す方法です。
そのやり方をこれから説明していきます。
「やり方もなにも、いつもググッてるあれでしょ⁈簡単じゃん!」
と思われるかも知れませんが、関連する論文を探し出せるかどうかはこの検索のやり方にかかっていると言っても過言ではありません。
これが不十分だと、結局あとになって同じ論文が見つかってしまって、やり始めた研究がパーになってしまう、なんてことにもつながりかねない大事なものです。
そこで、「できるだけくまなく探す」ことが重要となってくるわけですが、かといってこの検索に何ヶ月もかけたりと時間を使ってる暇もありません。
それこそ過去にある文献を全部見れば良いのですが、ほとんど星の数ほどある文献の中からお目当ての文献を探すためには、やはり的を絞った検索が不可欠です。
さてどのようにすれば良いでしょう。
まず、文献を検索するための文献データベースがいくつか種類があることを知らなくてはいけません。
・検索データベースの種類
過去の文献と言うのは、世界中の人が書いているわけですから、もちろんいろんな言語の文献と言うものが存在します。
しかしやはり、現在世界の共通言語となっている英語で書かれた論文や会議録などの文献が、数では圧倒的に多いし、世界的に最先端の研究結果であったり上質のものが多いと言うことで、やはり英語の文献を探すのが間違いないかとは思います。
ただ今回は、日本人の研究初学者に向けたものなので、まずは取っ付きやすい日本語で書かれた論文について検索の仕方などを解説していきます。
(なお英語の論文の検索方法については別の記事で記載する予定です。)
さて、私の把握している限りで日本語の論文を検索するのに有用なそして有名なデータベースは以下になります。
・医学中央雑誌(医中誌)
http://www.jamas.or.jp/
医学や看護学、リハビリテーションなど、医療系を中心とした検索データベースです。
これらの分野において、論文を中心とした日本語の文献についてはこの検索でほとんど賄えると言っても過言ではありません。
ただし契約のライセンスが必要であり、そのライセンス料がかなり高いので、個人レベルでは難しいです。
財力があれば可能です(笑)。
基本的に大学や企業等契約してライセンスを取っているところで検索をさせてもらうという形になると思います。
私もよく使っているこの「医中誌Web」では、検索の結果が何件ヒットするかが表示されます。
そして、検索の条件も細かく指定することが可能で、原著論文や会議録などの区別や、年代別や発行雑誌別などいろいろ絞った検索ができます。
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