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コロナ陽性反応のため一人自宅隔離中の母のつぶやき。

この記事は発覚直後に書いたものですが、心配して下さる方のことを考えてちょっとズラして掲載しました。

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なんだか体がだるくて熱っぽいな〜と感じ、仕事に行く前に念のためART検査でもしておくか、と軽い気落ちで検査してみたら、まさかの陽性反応😨

本当、まさか私が!? と、そのままの驚きでした。

このART検査、学校の歯科検診の前日、会社出社前、連休明けの登校の前など、ほぼ定期的にやってたんですが、毎回1本線しか出なくて、「これ本当に機能してるの?かたちだけなんじゃないの?」と鷹を括ってたら度肝を抜かれた、そんな気分でした…

さて、突然の陽性反応にうろたえたのは私だけでなく、運良く在宅勤務だった主人はというと、

陽性と聞いた瞬間、

「え!!!マジで!? ベッドルーム入って!!そこから出て来ないで!!」と瞬殺。

…さっきのさっきまで同じソファーに座ってたよね…

まあ、気持ちもわかるよ…。と言われたままベッドルームに引き篭もり、自宅隔離の生活がスタートしました。

閉めたドアの向こう側でシュッシュッシュッシュとスプレーの音が鳴り止まない…うんうん、除菌しといて…子供達のためにも😓

さて突然の状況に気持ちが追いつかない私でしたが、「連絡しとかないとな。」と、ここから怒涛の『私、コロナ罹っちゃったんですが、この後どうすればいいですか?』の連絡の嵐がスタートします。

まずはMOH (シンガポール保健省)

だいぶコロナも認知度が高まり、もうアチコチで陽性が確認されているので、以前のような防護服をまとった、ものものしい人が家まで迎えに来ることはなくなり、今では無症状の場合はMOHのリポートの義務は無くなったらしく自宅隔離後72時間後に再度ARTテストをして陰性が確認されたらそれで終わり、また、陽性反応が出ていてもワクチン接種者と12歳以下だったら7日目にはシャバに戻れるらしい(**私の認識では)

なるほど。

タイムリーなことに2日前に陽性反応が出たお友達がいたので、早速メッセージを送り、次は何をするか、どこに連絡するかを手取り足取り教えてもらいます。まるで他人事のように考えていたので何をどうするか全く知らない私。

ふむふむ、なるほど、次は政府が定めた場所にて同じART検査ね。

アプリで場所を選択して、公開検査。
検査薬も同じだし、わざわざ行って目の前でする必要あるのかな〜。と思いながら言われたままやりました。

で、しばらくするとスマホに「あなたは陽性でした」のメッセージが入り、そこには、これから私が取るべき行動がツラツラと書かれておりました。

シンガポールでは一人一人が「Trace Together」というトークン(追跡機能付き小型機器)を携帯、もしくはスマホにアプリをダウンロードしてを外出しています。これがなければスーパーもショッピングモールも学校にもレストランにも入れません。しかも12歳以上はワクチン接種したかどうかもそれに表示され、接種済みでは入れません。シンガポールの徹底ぶり半端ない!

お知り合いにも何人かいろんな理由でワクチンを打ってない方がいるけれど、みんなどうやって生活しているんだろう?と本当に疑問。
そして、そのうちワクチン未接種の子供は学校にも行けなくなるんじゃないかの懸念も上がるシンガポール。

さて、陽性反応のメッセージがMOHからきて、その中のPINコードを私のTrace Togetherにアプリを使ってアップロード。
取り敢えず政府系はここで一旦終了。恐らく72時間後にまたメッセージが来るのであろう。

私の仕事先にはサクッとボスへのメッセージで終わり、
(最近ボスがコロナから回復したばかりなのでかなり理解があり助かった。)

ここからは子供3人の学校と友達関係、習い事へのご連絡。
いや、本当、この連絡だけで日が暮れるし、しらけてくる感じがしました…
全然寝れない…

まずは小学校。
以前のお手紙に保護者が陽性でも子供がART検査で陰性だったら登校できると書かれていたと記憶していたが、実はそうではなく、子供が陰性であっても3日間は在宅学習になるらしい。なるほど、電話で聞いて良かった。

で、そこからメールでの欠席届け2人分を送信、
バスを利用しているのでバスを利用しない旨をバスのアプリを使って2人分送信。
同じバスポイントの方へもLINEで休む旨を送信。

次は長女の通う中学校。
明日は娘が楽しみにしていた校外学習の日…
自分のせいじゃないにしろ、私が陽性のために娘も行けなくなると思うと心が痛む…

とりあえず確認のため中学校へ電話すると、中学校はART検査の画像を陰性証明としてメールすれば明日も登校可らしい!
おお〜!これがワクチン接種の強みなのか!?

とにかく良かった、良かった。と娘にART検査の画像を撮らせ、私にメールで送ってもらい長女の担任にメール送信。

で、学校関係はひとまず終了。

次、同じ敷地内に住む、子供それぞれのWhatsupグループに、
『私は陽性隔離、主人、子供3人みんな陰性。気になる人もいるかと思うからお知らせしておきます。』とメッセージ送信。

すると、3つのグループから次々とメッセージが。
私が知らなかっただけかもしれないが、自分が、子供が、主人が、とアチコチから陽性で隔離中だというメッセージが送られてくるじゃないですか。

コロナ出始めの頃はまるで魔女狩りのような雰囲気だったのに、コロナに罹ったのが今で本当に良かった、と心底思う私。

「もう今じゃどこで貰って来るか分からないんだから、〇〇ちゃんが家に来て遊んでもなんとも思わないわよ!」と言ってくれ夕飯まで出してくれる友達家族もいれば、

とりあえず買い物行く時に連絡するから必要な物リストにして送っておいて、と言ってくれる友達もいたり、

はたまた、子供にお泊りを誘ってくれる友達家族もいれば、

映画に連れ出してくれる友達家族や、

差し入れや、家族5人分の夕飯を持って来てくれる友達もいる。

ああ〜…

なんて有難いことなんだろう…

私、

幸せなんだな〜…

と一人、隔離中のベッドの上で、しみじみ…

異国の地でこんなに濃い関係を持てるなんて、なんて私はラッキーなんだろう。と、窮屈な状況の中でだからこそ改めて気づくご縁に感謝。

私の様子が気になってしょうがない息子は珍しく遊びにも行かず、長いこと使っていなかったラジコンを取り出し、車の後ろに箱を結びつけて、「配膳カー」をこしらえていた。

時々、キュルキュルと音をたてやってくる配膳カーには、飲み物やチョコレートが乗っている。可愛い奴め。

次女はというと、いつもならホクホク顔で行くお泊まりなのに寝静まる頃に不安になって寝られなくなったらしく、お友達のお家の方と一緒に23時前に泣きながら帰ってきました。

同じ敷地内とはいえ夜分にお騒がせして申し訳ないと思う反面、次女は自分でも気づかないところで不安を募らせていたのかと思うと切なくなった。

そして長女といえば、主人の右腕となりあれこれと動いている。

ある意味母がいなくても機能する家庭だと分かったわけだが、母がいない大変さもきっと身を持って分かったに違いない。

さてさて、明日の3人のお弁当が気になるところですが、まずは私が体調を戻さないことには。

ドアのあちら側での主人と子供達とのやり取りを聞いていると、3日も持たないんじゃないかと不安になってくるコロナ感染中の母のつぶやきでした。





シンガポールにも児童館のような場所を作りたい!という思いから育児支援コミュニティKidsPriorityCafeを発足し日本に帰国後も主催運営しています。頂きましたサポートは有り難く運営費に使わせて頂きます🙏また、コラボ希望も随時受け付け中!お気軽にご連絡ください😃