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私が感じる子供の『自分らしさ』を引き出すお手伝いの方法とは。

有難いことに私はいろんな物をいろんな方から頂きます。
特に多いのが子供用品のお下がり。
服や靴や玩具や雑貨などなど。

シンガポールは四季がないためほとんど夏服だけなので、3人の子供服はほとんど貰い物で済ませており、こないだは日本からわざわざ『お下がり』を送って下さったお友達もいます。

ほとんど新品で捨てるには忍びないけど、周りにあげられる人がいなくて。
と、海を越えてやってくる。
有難いことじゃないですか。

子供らもなんの文句も言わないし、何よりその『お下がり』がすこぶる状態の良い、我が家では買うこともないブランド品だったり、すぐにサイズアウトするから貰い物で充分と思っていた矢先、

主人に、

「ね、子供達が自分で選んで買った服、1枚でいいから出してみて?」と聞かれて「え?」となり、

言われて子供服の納めてある引き出しを開けて見るが、確かに子供が自分で選んで買った服があるかどうか、すぐには出せない…

「いや、お下がりが悪いって言ってるんじゃないよ。ただ、そういうところから自分らしさを取り上げてるんじゃないかな。」

と、主人。

…なるほど。

主人の言う通り、着ているから好きと言うわけでなく、本当は選ばせたら全く違うテイストのものを選ぶかもしれない。確かにそこから「自分」という個性を奪っているのかも。と考えた。

幼い頃から自分で選ばせると言うのは確かに必要だと思う。

そんなやり取りがあって、子供を連れて買い物へ出掛けて選ばせて見ると、確かに私が思っていた趣味とは違うものを選んでいて、自分が知らない子供の一面を見たような新たな発見にもなりました。

(ちなみに息子が選んで購入したのは40代が履くような真っ黒な靴でした…)


そして、私から人にあげることもよくあります。

もらったけど結局使わじまいの品を、友達や知り合いに要るか要らないかを聞くのですが、ここではちょっと違う角度からの気になることがありまして、

それは、子供に「これどう?」と聞く前に、
お母さんが「これはうちの娘には似合わない。好きじゃないと思うわ。」とそこで終わらせてしまうこと。

なぜ子供に「これどう思う?欲しい?」と聞かずにそこで終わらせてしまうのか。まあ物を増やしたくないという気持ちも分かるし、中古はいらないって事なのかもしれないけれど、

でも、もしかしたら、めっちゃ気に入るかもしれないし、めっちゃ喜んでくれるかもしれないし。

なんだか、勿体無いな〜、と感じるわけです。

他にも「子供の意見を聞かずに?」と思ったことがあります。

オンラインレッスンに切り替わり、これまで見たことのない授業風景をチラ見できるようになった親御さんから電話がかかってきて、

「いつもあんな感じなんでしょうか。教えてもらってる感が全然しないんですけど…」

と言う不安と若干の不満の声。

そこで私が「本人はどう言ってましたか?」と聞くと、手にとるように言葉を失っているのが伝わってきました。

「本人がどうかはまだ聞いてないから分からないけど…」と仰ってたので、恐らくその後本人に確認したらしく、それからは何も言ってこなかった。

周りからは分からないけれど、当の本人が納得していて結果が出ているようなら、外野が文句言うものではないな、と思えた一件でした。

目的に向かって結果が出ているのに、余計なことに気を取られて邪魔してしまうくらいなら、知らなくて良いことは知らなくて良い、見なくて良いものは見なくて良い。ってことでしょう。

面倒臭がらず、もっと子供と会話を持ち、子供の意見を尊重すれば、子供自身にも自分で選んだ満足感と責任が生まれて、結果、自分はこれがいい、これでいこう!と、『自分らしさ』を確立できるのではいのかな、と思います。


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