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キャリアコンサルタント~カウンセリング理論のまとめ~

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☆学科試験対策☆理論家はこれでバッチリ!! 毎回試験でも出題数の多い、理論家やカウンセリング理論をまとめました。 キャリアコンサルタントを目指す方のホームワークや復習に。 携帯か…
キャリア理論の試験対策は、これでバッチリ❣ 1記事:300円 マガジン購入:5000円 (全部で3…
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2021年7月の記事一覧

ポジティブ心理学

1.理論の概要これまでの心理学は悩みや苦しみ等、心理的な問題の解決や緩和を主なテーマとしてきたが、そもそもカウンセリングはクライエントにとってより良い人生に寄与しなければ意味がない。 人間のネガティブな側面だけでなく、ポジティブな側面(長所や強み)を明らかにしてそれらを増進させていくことも必要という発想からマーティン・セリグマン(1942~、アメリカ心理学会会長)により提唱され、1998年に誕生。 個別の支援に留まらず、家族・学校・職場・共同体・社会づくりを通して、地球上

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家族療法

1.家族療法の概要貧困・DV・子育て等、家族だけでなく学校や地域・社会・文化・歴史の問題にも紐づく複座くなテーマを扱う、家族を対象とした心理療法。 アメリカやヨーロッパで発展し、日本では平木典子、吉川悟、東豊ら専門家が研究・実践・普及に努めている。 2.システムズアプローチ

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日本の理論家~森田正馬、吉本伊信~

1.森田療法 ~あるがまま、絶対臥辱~(1)「あるがまま」という心を育てる 森田正馬(1874~1938精神科医)による精神療法で、1919年に確立。 精神疾患の症状の背後にある内向的・心配性・敏感・完全主義などの性格傾向が影響して、「とらわれ」という心理的メカニズムが働いていると考える。 症状へのとらわれから脱して「あるがまま」の心の姿勢を獲得できるよう援助していくのが森田療法。 「あるがまま」とは不安や症状を排除しようとせず、そのままにしておく態度を養うこと。 不安が

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ドナルド・E・スーパー(1910~1994)の理論

1953年アメリカ心理学会で理論を発表し、1957年「The Psychology of Careers(キャリアの心理学)」を発表。 職業指導の発展に大きな影響を与えた人物。 1.自己概念 ~自己概念の形成から自己概念の実現~私たちは誰でも”自己概念”をもっており、ある特定の分野における自己概念は、その人がどのような強化を受けるかによって変容する。  1-1.自己概念と自己認知 1-2.自己概念の形成

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ジョン・L・ホランド(1919~2008)の理論

スーパーがキャリア・デベロップメントのプロセスについて理論化したのに対し、ホランドはより焦点を絞って個人の性格的特性と、その個人が満足感を得られる専攻科目・職業・労働環境・余暇活動との間にどのような関係があるかを分析。 2人の理論は相互補完的なものとなっている。

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ジョン・D・クランボルツ(1928-2019)の理論

この理論は、スーパーやホランドとはプロセスの別の側面に焦点をあてている。 1.理論の概要 ~キャリアの意思決定に影響を与える4つの要因~

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ナンシー・K・シュロスバーグ(1929~)の理論

転機のプロセスを理解して、転機にうまく対処できるようになることに焦点をあてる。 1.イベントとノンイベント ~転機の際に変化する事柄~出来事が起こっても起こらなくても、それが結果的に変化をもたらせば、その人に転機が起きたことになる。 転機が起こると調整が必要になり、この調整により本人が何かを失う場合はマイナス、何かを得る場合はプラスに感じる。 転機によるマイナスの影響を最小限に抑えられるように、転機に論理的に対処できることが大切。

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L・サニー・ハンセン(1929~)の理論

1.理論の考え方の基本ハンセンは、これまで個人主義が強調され、社会全体の発達が無視されてきたと問題提起。 仕事と家庭、身体と精神(心)、個人と社会の結びつきが大切だと訴える。 このように大きな社会に目を向けることを 「big picture(全体像)を見る」 と称する。 2.人生の4つの役割 ~労働、愛、学習、余暇~

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社会認知的キャリア理論(SCCT)

1.理論の概要 ~三社相互作用~興味・能力・価値観・意図・目標及び自己効力感などがどのように相互作用し合い、何の影響によって変化するのかを整理統合した理論。 Social Cognitive Career Theory:SCCT、別名「レント・ブラウン・ハケット理論」 アルバート・バンデューラ(1925~)の社会認知理論から最も影響を受け、クランボルツの学習理論と類似する側面がある。 《三社相互作用》(バンデューラ) 「認知」がキャリア開発やキャリアの意思決定に重要な役割

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マーク・サビカスの理論(1947~)

1.21世紀の労働環境に適したキャリア支援2005年 21世紀にふさわしいキャリア発達・キャリアカウンセリングの理論として『キャリア構成理論』を提唱。 2011年 『キャリア構成理論』に関する集大成『キャリアカウンセリング』を出版。 構成主義(ナラティブアプローチ)を取り入れ、 「人は職業行動と職業経験に意味を付与することにより、自らのキャリアを構成する」 と考える。 客観的なキャリア(仕事の経歴)より、”意味のあるストーリー”を生み出す1つのまとまりとしての主観的なキャ

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エドガー・H・シャイン(1928~)の理論

1.理論の原点 ~組織心理学~元々”洗脳”について心理学的研究をしていたシャイン。 朝鮮戦争の終結後、捕虜となって洗脳された米兵を診断・治療していく中で洗脳にかかりやすい人/かかりにくい人がいること、また洗脳が解けやすい人/なかなか抜けれない人がいることに気付いたことが原点となる。 それをビジネスの世界へ転用し、組織と個人の相互作用という点から「組織心理学」という分野を開拓。 個人がキャリアを考える視点と、組織がキャリアを考える視点の両方があってこそ成立するもので、組織のニ

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ダグラス・T・ホール(1940~)の理論

1.ホールによるキャリアの定義組織心理学をベースにしている為、組織内キャリアマネジメントを考える上で参考になる。 ここで”個人的に知覚された”とあるように、キャリアの主観的側面(シャインのいう内的キャリア)に注目している。 2.プロティアン・キャリア

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意思決定の理論

主に職業選択における、様々な選択に対する意思決定を行う過程について説明する理論。 1.ヒルトンの理論 ~前提、不協和の検閲、再調整~

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動機づけ理論

動機づけ=人に行動を促し、方向づけ、統合する内部要因のことで、モチベーションとも言われる。 人が何によって動機づけられたり、やる気が高まったりするのかに関する研究を「動機づけ理論」と言い、1950年代以降広く行われてきた。 1.マズロー(1908-1970)の理論 ~欲求5段階説~

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