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キャリアコンサルタント~カウンセリング理論のまとめ~

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☆学科試験対策☆理論家はこれでバッチリ!! 毎回試験でも出題数の多い、理論家やカウンセリング理論をまとめました。 キャリアコンサルタントを目指す方のホームワークや復習に。 携帯か… もっと読む
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カウンセリングに関する理論

カウンセリングには代表的なアプローチとして、大きく4つの理論が存在します 1.精神力動論 2.自己成長論 3.認知行動論 4.特性因子論 それぞれ理論の特徴と代表的な理論家、重要なワードをまとめてみました。 これからキャリアコンサルタントの試験を受ける方には、”単語帳”のような形で活用してもらえれば嬉しいです❣ さらに詳しい内容はリンク先の記事でまとめていますので、気になる方はそちらもチェックしてみて下さい。 1.精神力動論「過去から解放されるアプローチ」 主に精神分

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精神分析-(1)ジクムント・フロイト

1.理論の概要心の葛藤が身体の症状へと転換する疾患 「転換ヒステリー(現在は転換性障害と呼ばれる)」 に対しての治療を通して、精神分析を創始したジクムント・フロイト。 人は自分自身のことを全て知っている訳ではなく 「私の知らない私」=「無意識」に動かされている。 この無意識の心を探究する方法が「精神分析」であり、 それを精神疾患の治療に用いたものが「精神分析療法」である。 2.フロイトの理論 2-1.局所論 心の内容物(知識、記憶、連想等)の場所(=局所)を示すもの。

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精神分析-(2)アンナ・フロイト

1.理論の概要瞼を閉じる反射等の防衛メカニズムを心の分野で捉え、 「”自我”は危険・不安・不快を避けるために、種々の手段を用いる」 として、フロイトが唱えた「自我の防衛機制」をフロイトの末娘で精神分析家となったアンナ・フロイトが整理したものとなる。 「精神分析療法」 過去に「自我」が取った適切な防衛策も、時間が経過し状況が変われば社会生活上の不適応が生じることがある。 その今では不適応となってしまった防衛機制を明らかにし、より適応的な形で自分を守れるよう援助すること。

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精神分析-(3)精神分析療法の発展と、その他の精神分析家

1.催眠療法~自由連想法へフロイトが最初に行っていたのは、暗示による催眠療法 ↓の後知人の医師(ブロイアー)が効果を上げた「カタルシス法」を取り入れる。 【カタルシス法】 催眠療法の一種で、カタルシス=発散・浄化を表す。 抑圧の為に忘却された出来事がカタルシス法により思い出され、その出来事に伴っていた感情が発散されると症状が消失するというもの。 ↓ 催眠状態に入らない人がいること、必ずしも催眠下に置かなくても同様の効果が得られるとして、「前額法」を用いるようになる。 【

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クライエント中心療法-カール・ロジャーズ

1.理論家のプロフィールや背景少年時代、厳格な両親の元で育ち ・楽しむことが下手 ・感情(特に怒り)を表現できない ・他の人と親密な関係を作るのが不得手 といった状態から、両親に反発して様々なプロセスを経る人生を送る。 結果として、生き生きと「自分」を生きていけるようになる「自己実現」そのものの人生を送る。 それまで心理テストの結果を基にアドバイスしていたカウンセリングを、クライエントの自己探求を援助する「受容」と「共感」をベースにしたカウンセリングを提唱。 2.ロジャ

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論理療法-アルバート・エリス

アルバート・エリス(1913-2007) アメリカの臨床心理学者 1955年頃~論理療法:RET(Rational Emotive Therapy)を提唱し、その後1993年にBehavior(行動)を加えてREBTに変更。 1.人間観人間は生物学的にも社会学的にも、非論理的な思考過程に陥りやすい。 悲観的にさせた出来事や状況が問題なのではなく、悲観的思考に導く信念(考え方)こそが問題である。 2.理論の概要 ~ABC理論、非論理的信念(イラショナル・ビリーフ)~A(Ac

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認知療法-アーロン・ベック

精神科医 患者の不安や恐怖が生じる直前の考えに注目し、 1970年代に認知療法を提唱。 1.人間観人間の認知(自分が外界をどう捉え、どう意味づけするか)が、人の行動や感情に影響を与えている。 人間はそれぞれ個々人の認知フィルターを持っていて、それによって外界を解釈するという考え方。 2.理論の概要 ~認知のゆがみ~A:出来事、B:信念、C:感情の考え方はエリスと同様。 A(Activathing event or experience):出来事や経験 B(Belief

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ゲシュタルト療法-フレデリック・S・パールズ

1.理論の概要フレデリック・S・パールズ(1893-1970)ら、ユダヤ人精神科医により1942年に提唱された理論。 個人が意味のある1つのまとまった全体像(ゲシュタルト)として自身を認識する「ゲシュタルト心理学」を基本概念とする。 「人間性心理学」に分類され、過去の養育環境や過去の経験を問うことはせず、「今、ここ」で何を感じ何を話しているかを問題にし、「気づき」を得ることで自己成長を促す。 2.ゲシュタルト療法の特徴 ~未完の行為、エンプティチェアー~分析や解釈は行わず

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行動療法-スキナー

1.理論の概要1920年代にワトソンらが学習理論に基づくセラピーを始め、1953年にスキナー(1904-1990)らが「行動療法」という用語を使用した。 【行動療法の定義】 神経症や不適応行動を不適切な学習の結果とみなし、学習理論やその手続きを用いて不適切な行動の軽減・除去と、適切な行動の再学習を行う心理療法 「学習理論」では、個人の行動は学習によって形成・維持されてきたものであるから、その行動を修正・消去することも学習によって可能と考える。 2.学習理論について 2-

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現実療法-ウィリアム・グラッサー

1.理論の概要ウィリアム・グラッサー(1925-2013)アメリカ精神科医 人々が自分の行動をコントロールし、自ら意思決定していくことを助ける理論(別名「選択理論」)。 人生を過去や家族のせいにする精神分析への反発から生まれ、クライエントとセラピストの関係も対等で友好的な方が望ましいと考える。 人生はコントロール出来るもので、自分の行動や感じ方・考え方は全て自己責任であるとし、クライエントに言い訳を許さない姿勢を取る。 学校で生徒の規律やコントロールを教育したり、刑務所で

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特性因子論-ローとウィリアムソン

1.理論の概要 ~ゴールトン「個人差研究」、ビネー「個人心理学」~人の行動は周囲の状況や場面によって変化するが、特定の個人が示す行動には、その人らしい特徴がある。 ・特性:人々が持つ”状況を通じて一貫した特徴” 人々の持つ「特性」を認め、それらを正確に把握することで、 ・”その人らしさ”=「一貫性」 ・”ほかの人との違い”=「多様性」 についての情報を得ることが出来ると考える。  1-1.ゴールトンの「個人差研究」ダーウィンのいとこで、「進化論」に影響を受ける。 個人の

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発達理論-(1)「斬成的発達理論」エリクソン

1.理論の概要 ~階層的発達理論、順序的発達理論~発達=個人の心身、社会的関係の変化や変容 《発達を構成する要素》 ・成長/老化:個人の機能や身体的要素を獲得したり、喪失したりすること ・成熟:周囲の環境とは無関係に心身が発達することによって、生殖能力を持つこと ・学習:個人が周囲の環境から様々な情報を個人の内部に取り込み、理解を通して行動や態度を調整すること 《発達観》 ※1970年代以降、心理学領域でC(生涯にわたる変化の過程としての発達)の研究が進んでいる a.成

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発達理論-(2)「成人発達理論」レビンソン

※ここではレビンソンの理論についてのみ触れます。 発達理論の概要については、(1)「斬成的発達理論」エリクソンの無料公開部分より確認できます。 (コチラ↓) 1.レビンソン(1920-1994)「成人発達理論」(生活構造論的発達理論) 個人の変化と社会の変化の相互作用を分析することで、成人期を中心に個人の発達を明らかにし、エリクソンの斬成的発達理論を捉え直す。 個人の生活構造の変化に注目し、「安定期」と「移行期」を抽出することで、成人期の発達を明らかにした。 但しレビンソ

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発達理論-(3)その他の理論家

※発達理論の概要については、(1)「斬成的発達理論」エリクソンの無料公開部分より確認できます。 (コチラ↓) 1.ハヴィガースト(1900-1991) ~「発達段階に対応する発達課題」を提唱~アメリカ教育学者 「発達段階に対応する発達課題」の概念を最初に提唱。 「発達課題とは、人生の各段階の時期に生じる課題で、それを達成すれば人は幸福になり次の発達段階の課題も容易になるが、失敗した場合はその人は不幸になり社会から承認されず、次の発達段階の課題を成し遂げることが困難となる。

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