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荒天のレスキューで

 荒天の日に「車が側溝に落ちたから救援に向かってほしい」という依頼があった。

     救援には『たまがけ作業(ワイヤーで吊るして引き上げる)』が必要で支払いは『車両保険』だと聞いて出かけた。

  (詳しく書けないが)車は助手席側を下にして横向きに落下していた。

    損傷は甚大で、左側側面とルーフに傷、凹み多数でフロントガラスも割れ、フロント左側足回りも変な方向を向いていたので車両評価額(約40万円程)を考えると、間違いなく廃車になる状況。

      車両引き上げのための『たまがけ作業』を始めるがその前に写真を撮る。

     引き上げ作業時に損傷箇所以外にも傷がつく可能性があるので(損傷状況からは必要ないかとも思うが)そういった傷の免責についてユーザーから了承してもらう『同意書(念書)』にもサインをもらった。

  作業中、車を吊るして道路側へと移動させようとしたときにバランスを崩してワイヤーがズレ、右側側面とリアアクスル等が損傷した。

(ワイヤーの掛け方やクレーンの操作等、作業の詳細は不明だが、車が半回転したような状況になったと作業者が言ったそうだ)

     この作業で発生した損傷についてユーザーから損害賠償請求をされている、という。

  事業者の話では、「当方に過失がないとは言わないが、もともと車両評価額を超える事故状況。勝手な思い込みかもしれないが修理はしないものと思っていた。それに作業自体、決してぞんざいな扱いをしたわけではない。横から落下している状況から、こういったことも考えられるとして担当者は作業前に念書も取っている」というような話をしていた。

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