ハントマン・ヴァーサス・マンハント(邦題:吸血貴族どものゲーム)第74わ「却下そして不許可」
覚悟は、出来ない。何故ならば、全てのハントマンを狩り尽くすなど不可能だと分かっているからだ。
「何故ですか?私の力が信じられませんか?それとも、裏切りを恐れているのでしょうか?」
簡単な話だ。相棒が全てのハントマンを殺したあと、最後には相棒が残るからだ。そうなれば相棒に立ち向かえる存在は既に亡い。
「え……?ええええ!?そんな、❝全てのハントマンの死❞って私も例外じゃないってことですか!?そんなのあんまりじゃないですか!!酷い!ひど過ぎますよそんなの!!全てが終わった後で可能なら私も始末したいってことじゃないですかー!!」
むしろ何で例外だと思ったのだろう。お前だってハントマンなのに。
「そうですけど、そうですけど……!そこは、こう、私とダンナの仲じゃないですか!信頼関係があるじゃないですか!?」
だから、❝全てのハントマンの死❞なんぞとっくに諦めてるというに。
「……私を殺さなくても、いいんですか?」
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