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愛媛にいったい何があるというんですか?

こんなに書くのが苦しいnoteもなかった。

連続投稿をやめようかとすら思った。

何故そう感じるのか最初僕にはわからなかったけど書いてるうちにわかってきた。

だから書く。

大事なことだから。

僕の心で考える最初のきっかけになりそうだから。





28〜29日にかけて愛媛に行ってきた。

久しぶりの一人旅。

今回は人に会うという目的もあるので厳密な一人旅ではないのかも知れない。


1人で旅をするのは2年ほど前に伊豆の伊東に行って以来。

特急電車に揺られ食い道楽の旅だった。

伊東に行った時は本当に知り合いもいない状態で美味しいものでも食べようと想って行ったので今回とは趣旨が違う。



空港についてから飛行機に1人で乗るのも初めてだということに気づいた。



旅の詳細は別の記事で書こうと思う。

今回は心のお話。




この1週間、多くの人にあった。

東京にいる時も、愛媛に行ってからも。

僕を見ていろんな人がいろんな言葉を伝えてくれた。

それはアドバイスや助言ではない。

心の言葉とでも言えばいいのだろうか。



その言葉はどれも温かかった。




僕は愛を欲しがる人だ。

愛されるという実感を持たずに長い時間を生きてきた。

それは家族がどうとかではなく、僕自身の根本的な気質に近いと思う。

愛されないという気質。

だからSNSが嫌いだった。

みんなキラキラしてて羨ましかった。

何が羨ましいって愛されてて羨ましい。




だから人をうまく愛せない。

僕にとって愛は対価。

それはGIVEするものだった。

それはTAKEするための愛だった。

でも僕はTAKEされてもうまく受け取れない。

だから自分に嘘をつく。

だから自分に素直になれない。

だから周りにも素直になれない。

だからもっと愛が欲しくなる。


そうやってずっと愛を渇望していた。


満たされなくて

悲しくて、

寂しくて、

苦しくて、

誰かを愛すればそれを埋められるんじゃないか。

ずっとそう思っていた。



でもそうじゃなかった。




この一年はサナギの一年。

僕はサナギの中で愛を知った。

僕はサナギの中で心を知った。

僕はサナギの中で温かさを知った。



そうやって2019年を今日まで過ごしてきた。



愛媛で僕は言葉で抱きしめられた。

そして言葉で愛を受け取った。

そして僕ははじめて愛を実感した。



愛媛からの帰りはスムーズに行かなかった。

飛行機は遅れる。

成田から地元までのバスも渋滞。

帰宅したころには0時を回っていた。



帰りのバスの中でのツイート。

僕の初めての心からの言葉かも。

気持ちを整理できなかった。

ずっともやもやしてて

でも居心地は悪くなくて、なんでなのかとずっと考えていた。


iPhoneで落ち着くために音楽を聴く。

昔好きだったバンドの曲を流した。

トラックの秒数が進むにつれ歌詞が心に流れ込んできた。


僕は涙を流していた。


そうか。

これが頭で考えるのではなく心が感じるということなのか。



行きの飛行機で松浦弥太郎の本を読んでいた。

「心で考える。」

でも僕はその意味をうまく理解できなかった。

当たり前だ。

心で考えるを頭で考えていたのだから。



するといろんなことが明白になっていった。

自分が愛を実感できないこと。

心で考えていないこと。

愛媛でのみんなからの言葉。

それらの点がスーッとつながって線になっていった。




だからといって全てを受け入れらないのが僕。

頭と心のちぐはぐ感を抱えて東京に戻って1日がたった。

夜になってもnoteが書けなくて焦っていた。

気持ちを言葉にしたい。

でも感じたものだからなかなか言葉にならない。

手が動かずどうしようもできなかった。






今日は夕日がすごく綺麗だった。

落ちていく夕日は真っ赤なオレンジ色で静かに夜を連れてこようとしていた。

「朝に忍び込む。」

昔好きだったバンドの歌詞にそんな言葉があった。

その意味がやっとわかった。

僕は朝を待ち望んでいた。

でも長い夜を終えられなくていつまでも僕はベッドの上から空を見ていた。

でも朝は来た。

まだちょっと肌寒いけど、でもそれは確実に朝なんだとわかった。





今は不思議と凪いだような気持ちだ。

水面が静かにたゆたう。

それは決して留まっているのではなく。

あるべき場所からあるべき場所に流れるように。




僕は愛媛で愛されることを実感できた。

それは新しい朝のはじまりだった。




「愛媛にいったい何があるというんですか?」





「ぬくもりです。」






そのぬくもりに用がある。






僕のはじめての心の言葉を読んでくれてありがとう。

読んでいただきありがとうございます。もし気に入っていただけたらサポートをおねがいします。今後の感性を磨くための読書費や学びへの費用とさせていただきます。