見出し画像

社畜の王たち。キャリアと引き換えに何を失っているのか。

社畜の王。

この言葉を見た瞬間、社内の猛者たちの顔が次々と頭に浮かんだ。

noteを徘徊していると、とんでもなく面白い言葉に出会うことがある。

ワーママりもさんの記事。

タイトルだけでも面白いのですが、中身はさらに面白い。

りもさんの記事をかいつまんで引用です。

憧れていた、キャリアのある素敵な女性が、実は「社畜の末期状態」にあった、という話です。
勝間和代さんも離婚されていますが、この方も離婚寸前だとのこと。
あれ?
社畜の王というのは、
実は私生活がボロボロだったりするのだろうか・・・
社畜がそこまで組織で偉くなるには、相当な努力が必要。
それこそ、臓器やメンタルなど、何かを差し出さなければなりませんが、やはり私生活が犠牲になっていたのだな・・・と。
他のシニアな女性は子どもがメンタルを病んでいます。
あれ、こんな私生活ボロボロ系が、社畜の末路??

私が好きだったのは社畜の王というワードセンス。

出世しているとか、バリキャリとかではなく、「社畜の王」(笑)

この言葉を見た時、三菱サラリーマンこと穂高唯希さんが、勤め先だった会社のことを「豚舎(とんしゃ)」と呼び、当時の自分を「豚(トン)」と呼んでいたことを思い出しました。

その話は置いておくとして。




人生は常にトレードオフ

社畜がそこまで組織で偉くなるには、相当な努力が必要。
それこそ、臓器やメンタルなど、何かを差し出さなければなりませんが、やはり私生活が犠牲になっていたのだな・・・と。

この辺り特に共感でしたね。

時間は全人類平等に1日24時間与えられています。

その時間という限られた資源をどのように振り分けるのか。

そんな決断を私たちは毎日しているのだと思います。

若いうちはいいのです。

独身で時間もあって体力もある。

仕事をハードにこなしても、残された時間をプライベートに投入できる。

これが結婚して子どもができると少しずつ変わってきます。

時間が徐々に削られるんですね。

親の介護が始まった日には、時間が極限まで削られます。

そうなのです。

時間に関しては常にトレードオフであると考えなければならない。

トレードオフとは「あちらを立てれば、こちらが立たない」という状態ですね。

※以前書いたトレードオフの記事。


社畜の王たちは仕事への集中投資

目の前にある仕事、家族、介護、自分の時間という、全ての大切なことに対し優先順位を付けなければならない。

りもさんの記事で紹介されている社畜の王たちは、仕事に時間を多く配分している人たち方なのだと思います。

投資で考えてみましょうか。

投資の世界では1社の株に全財産を投入することを集中投資といいます。

(実際はそういう意味ではないのですが、分かりやすく1社に投資としています。)

集中投資はリスクが大きいのですね。

投資におけるリスクとは値上がり値下がりの幅のことをいいます。

つまり1社に100万円投資して3年後に500万円になる可能性もあるし、会社が潰れて0円になる可能性もある、この幅をリスクといいます。

仮に仕事・家族・介護・自分の時間の4つだけに時間を配分しなければならないとして、どのように時間を配分するか。

社畜の王たちも恐らくバランスを取っていると思います。

ただ、仕事への配分が異常に高いのだと思います。

私のような社畜の歩兵は、仕事25%、家族25%、介護25%、自分の時間25%というバランスを取った配分になります。

※私は子どももいないし介護もしていないのであくまで例えです。

しかし、バランス型では社畜の王にはなれないのです。

社畜の王たちはこんな感じかも。

仕事70%、家族15%、介護15%、自分の時間0%。

このように集中投資をすることで、社畜の王たる資格を得ているのかもしれません。

そして社畜の王が仕事に集中投資をするということは、残りの部分は配偶者が担っている可能性が高いです。

それを長年続けると、配偶者の不満が溜まりに溜まって熟年離婚とかになるのかもしれません。


社畜の王は2種類に分かれる

私の会社の社畜の王たちを見ていると、2種類に分かれています。

①仕事は順風満帆、他はダメダメの気合根性型。

②仕事も他も順風満帆の天才型。


①仕事は順風満帆、他はダメダメの気合根性型。

このタイプがりもさんの記事で紹介されているタイプかと思います。

私の会社にもいます。

仕事にリソースを割き過ぎて、プライベートがめちゃくちゃ。

配偶者から離婚を突きつけられたり、健康診断でヤバすぎて入院レベルの人だったり、精神科でドクターストップをかけられているのに薬がぶ飲みで出勤する猛者もいましたね。

このタイプの人は気持ちで推し進める人が多いように感じます。

(あと完全な偏見ですが、性に奔放な人が多い印象。)

どれだけハードな仕事でも時間をめちゃくちゃ投入してやり遂げる。

かわいそうなのはその部下たちですね。

なんせ、気合根性型の体育会系ですので仕事に気持ちでぶつかる。

私の元上司がそうだったので、このタイプのことは良くわかります(笑)

フォローするわけではないのですが、人間味があって上司でなければ面白い人が多いです。

※体育会系の話はこの記事で触れました。


②仕事も家庭も順風満帆の天才型。

これは結構レアな気がします。

私が知る限りでは4人しかいません。

このタイプは頭が良かったり、感性がずば抜けていたりします。

このタイプの特徴は全員めちゃくちゃ本を読むことです。

私の元上司の一人はこのタイプなのですが、毎日のように事務所にアマゾンから本が届いていました(笑)

大抵このタイプは体育会系特有の、上下関係や理不尽さを求めることはありません。

知識欲があるので意見を押し付けるというよりは、若い子からも学びたいのでしょうね。

また、このタイプは考えて仕事をしているので効率がいいです。

仕事の時間を抑え、仕事以外にも時間を上手に割くので全体としてうまくいっている。

私もこのタイプになりたかったのですが、ちょっと無理。

頭の作りが違いすぎる人ばかり(笑)


さいごに

茶化して書きましたが、社畜の王たちは本当にすごいです。

私の場合は能力もやる気もないので、社畜の王を目指す船からは下りました。

私が投資をしているのも、ある意味では逃げです。

みんなのように出世を目指して仕事に全力投球はできなかった。

その点では出世を目指す人たちって素直に尊敬なのです。

りもさんのおかげで1つ記事が書けました!

りもさんありがとうございます!

そして、「社畜の王」というワードセンス最高です!(笑)


おしまい!



こんな拙い文章を最後までお読みいただきありがとうございます!これからもサポートいただけるよう精進いたします!