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人生が差し出した酸っぱいレモン🍋


私は毎日眠れない夜を過ごしました。

その頃の私の唯一の楽しみはアメリカのドラマでした。「THIS IS US  36歳  これから」というドラマをご存知ですか?

夜中、一人でこのドラマを観て現実逃避です。

登場人物たちは皆、子供を亡くしていたり、孤児だったり、ドラッグ中毒だったり、仕事のキャリアを失ったり、今の自分に絶望していたり・・・

何らかの喪失感に苦しんだり、または現在進行形で苦しんでいる設定。この「喪失感の苦しみ」の比喩が酸っぱいレモンなんです。

人生の中で「なぜ こんなことが起こるの?」「どうして自分がこんな目に?」という 自分の大切なものを失ってしまう出来事があります。その時は とても辛いし苦しいし到底すぐには立ち直れません。

生まれたばかりの赤ちゃんを亡くした若いお父さんに、高齢の産婦人科医は言いました。

「人生が差し出した酸っぱいレモンを甘いレモネードに変えた経験が、年老いた時に自分の誇りになる」

高齢の産婦人科医師は初めての自分の子供を出産時に亡くしていました。
その出来事がきっかけで産婦人科の医師になることを決意し、以来50年間 たくさんの赤ちゃんをその手で取り上げてきました。

彼にとって、我が子の死産という酸っぱいレモンは多くの子供の誕生に携わり 新しい命を助けるという甘いレモネードとなリました。

子どもを失った喪失感は多くの赤ちゃんを救うことで 段々癒され また その経験は彼自身の誇りとなりました。黙っていても彼が醸し出す安心感、信頼感、温かみや優しさはその経験が基盤となっているとわかります。

素敵なドラマでした✨

私の酸っぱいレモンもいつか甘いレモネードに変えよう✨

                                           2021.7.20

                 




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