自立や尊厳に対しての介護の考え方
QOL
その人らしさやその人の望み通りの生活ををくることができるかといった生活の質
ノーマライゼーション
全ての人が健常者と同様に生活する権利を持っているという考え方
バケルーミケルセン→産みの親、1959年法を成立させる
ニィリエの8つの原則→ノーマルな1日、1週間、1年のリズムやライフサイクルにおける経験、個人の尊厳、自己決定の権利、性的関係、経済水準、住環境水準
利用者主体
援助者は利用者の対等であり、問題解決を側面から援助していくという考え方
自立支援
①利用者が自己決定、自己選択にできるように必要な情報の提供
②自立とは自らの意思で自己決定し、選択と契約により福祉サービスを利用しながら、その人にとって充実した生活を送ることができる
③エンパワメント・アプローチ→エンパワメントとは本人が潜在能力を発揮できるように支援する概念でそのための援助
個人ケア
利用者の生活リズムを尊重した個別ケアの重要性が注目されており、ユニットケア(少人数で家庭的な個別ケアを目指す介護形態)などを実施
ICF(国際生活機能分類)
2001年にICIDH(国際障害分類)→その後ICFに
特徴→障害による否定的な側面だけでなく潜在的な能力を引き出す肯定的な側面にも注目
分類
健康状態→病気や怪我、加齢、ストレスなど
生活機能
心身機能・身体構造→生物レベルの話、身体の様子や状態など
活動→個人レベルの話、家事や身の回り、仕事などの生活行為など
参加→家庭内の役割や仕事、社会参加などの社会的役割
背景因子
環境因子→建物や福祉用具などの物的なものや人的、制度、サービスなど
個人因子→年齢、性別、価値観など
リハビリテーション
全人間的復権を意味する
WHOの定義→障害者を訓練して環境に適応させるばかりでなく、取り巻く環境や社会全体に介入して、彼らの社会的統合を容易にする
領域
医学的リハビリテーション→生活機能の向上を図る
教育→障害児の身体・精神の両面の自立と社会適応の向上を目指す
職業→その職業生活における自立を図る
社会→障害者の社会生活能力を向上させ、社会参加を実現することを目指す
地域→住み慣れた地域で、その自立や社会参加を保障することを目指す
時期
急性期リハビリテーション→発症した直後で症状の進行や悪化も考えられる時期
回復期→症状が安定し、日常生活上の機能改善が期待できる時期
維持期→障害と付き合いながら自立した生活を目指す時期
ADL(日常生活動作)、IADL(手段的日常生活動作)
ADL→立つ、座る、歩行、排泄、食事などの生活する上で基本的な動作
IADL→料理、掃除、買い物、洗濯など基本動作+必要な家事動作や生活関連動作
介護サービスの概要
ケアマネジメント→利用者とその人に必要な社会資源を結びつける援助をすること
アセスメント→事前評価、面接などを通じて現時点での課題やニーズを知る
ケアプラン→
利用者に対してケース目標を設定し、その達成のためにサービスやサポートを利用するための計画を指す
ケアマネージャーがケアマネジメントを行い、施設には施設サービス計画を、居宅での介護や介護予防には居宅サービス計画や介護予防サービス計画がある
【種類別】介護サービスの特性
居宅介護
家族介護者の身体、精神的ストレスを理解して相談や助言などを行う
その家庭のルールの尊重
住環境や経済環境の制約がある中で工夫を凝らしより良い介護を目指す
施設介護
集団生活の中ではあるが、各々の個別性を認識し、生活習慣を尊重して自立支援を行う
留意点としては、個の重視やチームケア、利用者の不安軽減、人間関係、家族への支援など
ユニットケア
施設を10名以下の生活単位(ユニット)に分けて、家庭的で個別のケアを目指す
地域密着型サービス
定期巡回や臨時対応型訪問介護看護
小規模多機能型居宅介護→利用者の希望や状態に合わせて、「訪問」や「宿泊」を組み合わせるサービス
認知症対策型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)→定員5〜9名程度の小規模な環境で、機能訓練や日常生活上の世話などを行う
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