年金: 「学生納付特例制度 その1」 <ー 基本的考え方
今回は「学生納付特例制度」について見て行きましょう。
「学生納付特例制度」: 学生が将来の年金受給権を確保するために、国民年金保険料の納付を猶予する制度です。この制度を利用することで、学生は将来の年金受給額を減らすことなく、現在の経済的な負担を軽減することができます。
対象者
大学、短大、高校、高等専門学校、専修学校、各種学校に在学する学生
前年の所得が一定額以下の方
失業等の理由により納付が困難な方
申請手続き
学生納付特例申請書を、住所地の市区町村役場または年金事務所に提出
学生証のコピーを添付
失業等の理由で申請する場合は、失業した事実が確認できる書類を添付
承認期間
申請年度を含む4年間
4年経過後は、毎年更新が必要
納付猶予期間中の保険料
納付猶予期間中の保険料は、将来まとめて納付する必要があります。
将来の納付額は、現在の保険料額に利息を加算したものとなります。
一括納付が困難な場合は、分割納付も可能です。
メリット
将来の年金受給権を確保できる
現在の経済的な負担を軽減できる
デメリット
将来的に保険料をまとめて納付する必要がある
現在の収入が少ないと、将来の納付が困難になる可能性がある
詳細情報
学生納付特例制度について詳しくは、日本年金機構のホームページや年金事務所に問い合わせてください。
日本年金機構ホームページ:
国民年金保険料の学生納付特例制度|日本年金機構 (nenkin.go.jp)
補足
学生納付特例制度は、国民年金のみの制度です。厚生年金には同様の制度はありません。
学生納付特例制度を利用した場合は、将来の年金受給額が減額される可能性があります。
学生納付特例制度を利用するかどうかは、自身の状況をよく理解した上で判断することが大切です。
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