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健康: 「脳腸相関」

今回は「脳腸相関」についてみていきましょう。

そもそも、どういう意味?

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「脳腸相関」: ヒトにおいて脳の状態が腸に影響を及ぼし、逆に腸の状態も脳に影響を及ぼす現象を指します。脳と腸は自律神経系やホルモン、サイトカインなどの液性因子を介して密に関連しており、双方向で作用しあっています。

具体的には、ストレスや精神的なストレスが腸の不調を招いたり、その逆に腸の不調が精神的なストレスに結びついたりすることがあります。このような体験や症状は、脳と腸が相互依存関係にあることを示しています。さらに、近年の研究では、腸内細菌が脳腸相関に深く関与していることがわかってきました。腸内細菌は、脳の健康や病気との関わりを探る試みにおいても重要な役割を果たしています。

例えば、ストレスを感じると、私たちの脳内ではストレス関連のホルモンが放出されます。腸内細菌の有無が脳内でのストレス反応に影響を及ぼしていることが研究で示されており、特定の腸内細菌がストレス反応を抑制することがわかっています。さらに、腸内細菌は脳の発達にも影響を与えている可能性があります。

このような「脳・腸・腸内細菌」相関は、脳の病気(中枢神経系疾患)の発症や予防とも関係しており、アルツハイマー病やパーキンソン病などの疾患との関連も研究されています。腸内細菌を食品として摂取することで、脳の反応を改善したり、病気につながる症状を緩和させる取り組みも進んでいます。ヨーグルトなどの食品への応用も期待されています。

この「脳腸相関」の研究は、脳と腸の関係をより深く理解し、健康に役立てるために重要です。

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