初めてのフェリー(8)モナリザの微笑
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初めてのフェリー(8)モナリザの微笑

初めての外国旅行では、ガイドブックのせいもあって、なぜかやたらに美術館と博物館を見学するような気がする。確かに、そこでしか見られないのだから、わざわざ足を運ぶ意味はあるのだと思う。

とはいえ、わたしはこの初めての欧州旅行でルーブルを訪れ、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」を観たが、さほど感銘は受けなかった。すでに1974年に東京国立博物館で観ていたからかもしれない。

むしろ、「モナリザ」そのものよりも、そこに「モナリザ」があっても、特に人だかりができるわけでもなく、そもそもガラスケースに入っているわけでもない、そのルーブルの佇まいに感銘を受けたのだった。あの東京のお祭り騒ぎはなんだったのだろうか、と思ったからである(ウェブで調べると、今はガラスケースに入っているし、見物客もそれなりに多いようだ。だが当時はそんなことはなかった。ググってみると同時代の証言らしきものもあり、わたしがボケたわけではないようなのでちょっと安心した。 https://www.1101.com/nintendo/louvre/2014-03-03.html 一時的なものだったのかもしれないが、間違いないと思う)。

もっとも、いくらなんでも「モナリザ」をこんなにそっけなく通路の一角に置いてあるのは、それがレプリカであることを公言しているようなものじゃないか、と思ったような気もするのだが。

わたしには、待望のショパンの肖像画(こちらもググってみると、意外な事実が判明。 https://guchini.exblog.jp/16610192/ びっくりである)とロゼッタストーンのほうがよほど印象的だった(こちらはさわれる位置に置かれていて、それこそレプリカに違いなかったが)し、他にも素晴らしい美術品に溢れていて、とても1日で観終わることはできなかったが、既にホテルの予約が決まっていて日程を延ばすことはできなかった。

ちなみに、東京国立博物館の「モナ・リザ」展に行ったときも、もっとも印象に残ったのは、遠く離れたガラスの向こうの「モナリザ」ではなく、すぐ目の前にそっけなく置かれた同じレオナルド・ダ・ヴィンチの「洗礼者ヨハネ」のほうだった(わたしに美術の鑑賞眼が欠落していることは、いまさらなのであまり気にしないように)。

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母が住む実家で週末ごとに過ごす日々。 母との大切な時間を綴る。