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東京Diary

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‪この前行った時すこし眠れないようだった彼、だんだん回復して、‬すっかり夢の中にすとんと落ちれるようになったみたいですこしあんしん。彼が寝てるのがわかるとわたしも眠くなってくるようになっててわらっちゃう。

わたしが東京行きを決めた日

わたしが東京行きを決めた日

6月16日、目を腫らして眠り、目を腫らして目覚めた朝。
きのう、たくさん話したはずの彼だったのに、急に不安になってひとり泣き出してしまった。

わたしが東京行きを考え始めたのは、10日前。

朝、彼といっしょに目覚める朝。
「おはよう〜〜。」と言いながら、キスをする。

背中を向けて寝ている彼。大きな背中に抱きついてみる。
(何度抱きついても、大きくて安心するサイズ感、質感、筋肉感だな〜。)

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彼の寝息を聞ける日々

彼の寝息を聞ける日々

彼は先週末、「もったいない、寝てしまうのが。」と言った。
わたしも同じことを考えていた。

3ヶ月越しに、数多くの涙を乗り越えて、友達に背中を押されて、彼に会いに行った。最初は彼の顔をじっくり見られなくて、「モーニング」をした高架下にあるちいさな喫茶店でも彼の手元やテーブルにある備品(特にアルコールが気になった)に目を落としていた。でも、お昼と夕食を考えながら、互いのことを、面と向かって話す楽しさ

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水みたいな人って

水みたいな人って

「かれんは着実に水に近づいてるよ」と彼は言った。彼の言葉に悪気はないし、褒められたこともわかっていたけど、その時は噛み付いてしまった。でも噛み付いたことで、また新しいことに気づけたので、書きたい。

数年前、こんなツイートを見た。

「同じ彼女と6年付き合ってるって人がいて、『飽きないの?』って下らない質問をしたら、『水の味に飽きた事ある?そういう存在かな。確かにジュースはおいしいけど、毎日それだ

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人生に「ただしい」答えはないのだ

人生に「ただしい」答えはないのだ

今日も彼の前で泣いた。最近よく涙が出る。心のバケツがいっぱいになる。彼との4ヶ月の付き合い(交際期間は2ヶ月ちょっと)のなかで何回目だろう。

こんなに頻繁に泣き出す彼女は嫌だろう。わたし自身も嫌だった。だけど、涙は止まらない。最初は寂しかったのだと思った。単に、会えないからだと。でも、それだけではなかった。

最近、だいすきな彼のことが分からなくなっていた。
今の仕事も、コロナのせいでいつもと違

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りっぱな彼とちっぽけなわたし

りっぱな彼とちっぽけなわたし

令和2年5月5日、こどもの日。彼とわたしは今までで一番真剣に、交互に泣きながらお話し合いをした。これは記録として残しておきたい。

最初は、彼の「note活動」に関してのわたしの不満から。この前の話し合いで出た結論や約束は守ってくれて、毎日のLINEも週末の電話もしてくれる。GWなんてほぼずっと彼とテレビ電話を繋ぎっぱなしだし、互いの息遣いからやっていること、生活リズムもわかってしまう。ほんとにわ

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買い物好きのわたしの、もっとも幸せな買い物記録

買い物好きのわたしの、もっとも幸せな買い物記録

「かれんはものが好きだね。」よく彼に言われる。

確かに、わたしはものが好き。「ミニマリスト」なんて程遠いし、目指してもいない。むしろ、ものにときめきを感じるし、それを「お金がないから」という理由で諦めたくないというのが、正社員として働いている理由の一つだ。

今日はそんなわたしの、幸せな買い物の話。

わたしたちには奇妙な歴史があって、普通、付き合って月日が経ってから湧いてくる「結婚したい」とい

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わがまま彼女の誕生日に本領発揮した、いろいろ略して”GOD”な彼のはなし

わがまま彼女の誕生日に本領発揮した、いろいろ略して”GOD”な彼のはなし

世の中に「絶対」はない。
そんなことは、今日で四半世紀を生きたことになるのだから、少しずつわかり始めていて当然なのである。でも、願ってしまいたい日だってある。だって、こんなに世界が乱れていても、互いの誕生日に会えなくても、世界でもっともしあわせだと思えたのだから。

今日は誕生日なので、自慢をしたい。いつも通り、神よりも仏よりも、偉大な彼の話なのだけど、きょうのおはなしはとびっきりのおはなしだから

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目に見えないのは怖いこと

目に見えないのは怖いこと

わたしは目が良い。
とはいっても、視力はそれほど良くない。数年前よりも確実に画面を見るようになったので、そろそろ行かねばならない免許更新がとても怖い。

わたしは様々なものに色が見える。人も、数字も、言葉も、漢字も、たいてい色がついて見える。このことを人に話したことは3ヶ月前まで一切なかった。

このことを初めて話したのは、彼。家族にも黙っていたこのことを、彼はすうっと引き出してくれた。

わたし

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彼の、25歳の誕生日。

彼の、25歳の誕生日。

社会人になれば、誕生日を一緒に迎えることは難しくなると思っていた。遠距離ならなおさら。

でも、今日は一緒に迎えられた。正確には、彼との距離をゼロにできたわけではない。このご時世、東京にいる彼がこちらに帰ってくることも、京都にいるわたしが the most dangerous city, Tokyoに行くことも「許されない」。

本当は、彼とわたしは彼のお気に入り、静岡に旅行する計画を立てていた。

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彼が心配な週末

彼が心配な週末

現在、2020年3月27日0時43分。わたしの心はざわざわしている。目からは久しぶりに涙がこぼれているし、そのせいでスクリーンが見えづらい。

一昨日、東京都で不要不急の外出自粛要請が出た。
そして立て続けに、神奈川、千葉、埼玉でも。
昨日、彼の働く会社でも「やっと」在宅勤務が認められた。

東京では、食べ物がないらしい。いつまで続くかわからない、「ロックダウン」の危機。人々は2020年になっても

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好きな人と好きだった人

好きな人と好きだった人

きのうのお仕事終わり、学校で一緒に働いていたひととご飯に行った。年は4つも年上だし――20代の4の年の差は果てしなく大きい――、同じ大学を出ているけれど「知識は学歴では測れない」を体現するように広くて深い知識を持っていて、知的好奇心も旺盛な人だから、軽々しく同僚とは呼べない。co-workerのニュアンスだったら、仕事柄、ギリギリ呼べるのかな。

彼はとてもとてもすごいひとで、教えている科目はぜん

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先が見渡せること

先が見渡せること

先行き不安な社会。今日3月3日はお雛様を飾って、カラフルなひなあられを食べて、学校では3色ゼリーが出る、1年で一番楽しみな給食の日なはずなのに。コロナウイルス感染者が国内外で次々に増え、わたしが生きた四半世紀最大の人類の危機とも、「戦時中」とも言い表されたりするここ数週間。ついに学校も休校し、卒業式や少し先の入学式までなくなってしまう事態が相次いでいる。それでなくても、自動化、AIの発達、IT化、

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令和2年2月2日

令和2年2月2日

わたしは彼に愛を感じている。一緒に生きていきたいと思っている。

今まで、誰かに対してこんな気持ちを持ったことは、ない。以前結婚を考えたひともいたけれど、流れ的に同棲をしていただけで、「この人と結婚するのかなぁ。このひとのために家事するの、苦じゃないしなぁ。」くらいの気持ちだったし、あのとき大学院進学を押し進め、流れで結婚なんてしなくてよかった(実際は落ちたけど)と心から思う。確かにあの同棲解消と

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