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ケアコミュツアー vol.2

第2弾はミロク事業所(株式会社リアンクリエイト)様

ケアコミュツアー第2弾は東京都足立区にあるミロク訪問看護ステーション、ケアプランセンターミロクさんにお邪魔させていただきました。

訪問看護ステーション、ケアプランセンター以外にもPTが担当する焼き芋屋「ミロク堂」や理学療法士が担当するインソール制作「369製作所」、不動産売買、賃貸、土地活用・管理を行う「ミロクエステート」など介護保険事業以外にも様々な事業を展開されております。

ミロク堂に関しては10月~翌年4月まで焼き芋を月・水・金で18時~20時までの2時間販売を行っています。
今年から水・金は11時から焼き芋販売を始めています。
それ以外にも冷凍ベーグル(足立区のお店)や富士家ぜんざい(沖縄のお店/東京ではここのみ販売)などの冷凍食品の販売を行っています。


焼き芋を販売するミロク堂
人気で閉店時間前に完売することもしばしば

【そもそも訪問看護・居宅介護支援事業所とは?】

【訪問看護ステーションとは】
訪問看護ステーションとは住み慣れた自宅で療養生活が送ることができるよう医師や他の医療専門職、ケアマネジャー等と連携し看護的ケアを提供する事業所。対象は高齢者のみならず小児や難病患者、精神科訪問看護とその支援は多岐にわたる。看護的支援のみならずPT、OT、STなどによるリハビリテーションの支援も行う
※PT・・・理学療法士
※OT・・・作業療法士
※ST・・・言語聴覚士

 
【居宅介護支援事業所とは】
居宅介護支援事業所とは介護保険サービスを受ける要介護者の在宅介護に関する相談や計画、連絡・調整を総合的に引き受け居宅サービス計画書を作成する事業所。主任介護支援専門員や介護支援専門員が在籍をし、支援にあたる
※主任介護支援専門員・・・主任ケアマネジャー
※介護支援専門員・・・ケアマネジャー

【事業所・ご利用者様の特色は?】

まずは居宅・訪問看護、それ以外の事業においてもですが「地域に根差すこと」を目的としています。
 
【訪問看護】
訪問看護に関しては毎週水曜日の16:45~17:45まで毎週勉強会をしています。
この勉強は内部だけではなく、様々な企業を招いて勉強会を開催しています。
また疥癬や新型コロナウイルスの患者様などの介入でも柔軟に受けを行っているステーションさんです。 
【居宅介護支援】
包括等からの依頼も受けますが、ターミナル等の緊急ケースが来た際にすぐに対応できるように3枠程は空けておくように努めており、依頼が来たら受け入れ出来る体制を心がけています。

【事業所を運営するうえで大変だったことは?】

小口さん:そうですね。足立区六町という土地柄は下町気質があり最初の関係性づくりにおいて大変なところもあったかと思います。
まずは顔の見える関係を作るため、最初は対面でのあいさつをすることを積極的に行って参りました。どんな方であっても顔が見える関係性というのはとても重要だと感じたからです。またご近所の方々がガーデニングを趣味とされているところが多くあった為、事務所前のガーデニングスペースの管理をお願いしたことで、自然と近所の方が集まる様にもなり、よりコミュニケーションをとる事が出来てきました。

事業所横のガーデニングスペース

現在ミロクでは訪問看護・居宅介護支援を主力として運営はしていますが、他の事業も取り入れる様になったのは働くスタッフが第一に興味があることから始まり、チャレンジしたいという意欲から誕生していきました(ミロク堂・369製作所)。これが地域との繋がりをより深めるものにもなっていったと考えています。もちろん楽しみもありますけど、苦労したことも同じだけあります。居宅においては研修が多かったりすることが大変な点ですね。1人ケアマネなので研修が入るとその分業務を圧迫するのでその点が大変だと思います。

【担当ケアマネとしてご家族様や他事業所との連携はどうされていますか?】

小口さん:御家族の方との連携ではキーパーソンの方が普段お仕事などで忙しくお会い出来ない方に関しては置手紙や最終的にはLINEなどを活用して連携を取らせて頂いております。
また他事業所様との連携に関しては許される限りの範囲でLINEにてグループを作り、連携を強化したりする事もあります。「連携」という点においてはどの様なツールを活用するにしても日々の迅速な情報共有が大切だと考えております。そういった事の積み重ねからお互いに支え合える関係が出来ていけるのかなと思います。
社内の訪看が入っている利用者に関してはカイポケや職員全員に有料のグーグルアカウントを付与している事から資料等などの共有を容易に出来ますので、少しづつではありますが効率の良い方法を構築していっております。

【最後に皆さんの思いを聞かせてください】

【最後に皆さんの思いを聞かせてください】
小口さん:私自身は専門職の資格をもっていないため現場に入ることはありませんが、
やはり思うのは会社と現場では様々な要素で感覚や大切にするところが違うということです。そういった部分を理解させてもらう上で会社の大きな理念では「人との繋がりを大事にする」となっている為、様々な角度からそれが伝わる様に心がけて接しております。
またスタッフにいかに楽しく仕事をしてもらえるかを考えて日々向き合っています。
幸山さん:私1人で「これが必要」と思っても、すぐに対応できる仲間がいないと動けないので信頼関係や信頼出来る仲間作りをしていきたいと思っています。他の事業所さんとのコミュニケーションにおいてもメールや書面だけではうまくコミュニケーションを取る事ができないため、なるべく現場に行って利用者さんを交えて関係性を深めていける様にしています。今は多くの利用者様を抱えている為、業務に追われている日々ではありますが、
少しずつ地域の活動に参加していきたいと思っています。
そういった参加をした経験をお仕事に関わる方々に共有をさせてもらい、一緒に地域に根付いていけたらと思っています。

今回お話を聞きした小口本部長と幸山管理者

【編集後記】

今回伺ったミロクさんは静かな住宅街にある事業所でありつつ、地域の拠点としてある事業所。外観からは居宅や訪問看護に見えないところが介護事業所として個人的に好きなポイントでした。通りに面しているガラスには地域の情報が詰まったチラシが貼ってあり、この地域に対する愛が伝わってきました。そして小さな家庭菜園。「誰かが育てる」のではなく「みんなで育てる」というところがまた素晴らしく、わからないことは近隣の方々が教えてくれる。まさに助け合いという言葉がふさわしいと感じました。
事業所内を拝見するとスタッフとの距離感が近いことに気づく。これがミロクさんの良さだとその場の空気で感じることができた。何よりスタッフのやってみたいことを実行する行動力や、各々のスキルを伸ばすところは他の事業所を見ていてもあまり実行できているところは少ない。一見、介護事業所と焼き芋は紐づかないが、買いに来る方も多く、介護事業所だけではなく、こういった新しい取り組みが「地域に根付き、信頼されていく」のだと理解できた。お話を聞く中で個人的な共通点も多々あり、気づいたときには2時間近くお話をしてしまいました。それぐらい熱量の高い事業所だったということです。事業所は規模感が大きければいいわけではなく、「そこで何をするか」が重要ということを再認識させていただくいい機会になりました。あの焼き芋の味を忘れられないのでまた足を運びたいと思います。

【お知らせ】
今回取材させていただいたミロクさんではスタッフを募集されております。ご興味ある方はぜひ!
またインスタグラムの運用もされておりますのでぜひフォローお願いいたします!


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