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【病歴と休職歴】病気が転職理由の時にどう伝えるべきか。休職歴は伝えるべきか。

個人に担当者がつく転職サービス(「キャリアアドバイザー」を名乗る転職エージェントが存在するサービス、と言い換えてよい)には、こんな相談が
よく寄せられる。

「転職理由が、『病気』だが、選考で伝えるべきか」

ここで言う「病気」とは、うつ病、双極性障害などのいわゆる精神疾患の相談が多い。
そして、「伝えるべきか」だけでなく、「伝えたくない隠し通してくれ」というパターンも、「伝えたいがどうしたらいいか」も、そもそも「伝えた方がいいのかどうか」も、相談される。
さらに言えば、病気の相談においては、「休職歴」もセットで相談の対象となっているケースが多い。

そして、このページをご覧になっている方は、恐らく検索エンジンで「病気 転職」や「休職歴 転職に不利か」や、「転職理由 病気 言い方」などのワードで検索を一度や二度はしたことがある方なのではないか。そして、「どうしたらいいのか、悩んでいる」と思われる。何故ならば、「病気を患ったこと・休職歴を言うべきかどうかは、情報源によって見解の違いが甚だしい」からである。
「言おう!」も「伏せよう!」も両方とも存在する。かつ、どちらかに寄せた回答はあまりなく、比較的「最終的には、貴方次第ですよ」という、曖昧な回答が多い(その理由は、シンプルに言えば「利害関係が相反する状態があり、かつ、その方の状態次第、という個別性が高いものであるから」だ。詳細は本稿に記載した)。

ここから記載することも、あくまでも筆者の見解にすぎないため、読者を迷わせる材料が増えるだけかもしれない…が、この転職理由と休職歴については、筆者は過去の経験上、明確な方針を持ち合わせるに至った。そのため、曖昧なことを言わず、明確に方針を伝えたいと思う。

本稿の想定読者

・これまでに、病歴・休職歴があるが、既に復職しており、転職活動・転職に支障がない方
・現在、病気療養のために休職しているが、主治医からは復職ないし就業が可能と言われている状態の方
・休職歴はないが病気を患われた経験があり、就業が問題がない方

本稿を読んではいけない方

・主治医・産業医から就業制限がかかっている方
・病歴・休職歴があり、主治医から就業可と言われていない方
・病歴・休職歴がない方(シンプルに、意味がありません)

⇨あくまでも本稿については「病歴をお持ちの方の転職活動のための方策」である。病気については大前提、就業が問題ない状態になってから行う方がよく、本稿の内容を使って、変に「逃げ」にしていただきたくはない(という気持ちから、低くない金額の有料価格設定をさせていただいている。本稿は、現職との折り合いがついて、前向きに活動をしたい方のためのものである)。

結論:伝えるべきか、伝えないべきか

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