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Ⅳ)キャリコンが働くニーズはどこにある? ~はたらきたい人の支援~

キャリアコンサルタントの松岡澄江です。
独立して10年を機に、これまでどうやって仕事を獲得してきたのか?成長してきた経緯などをまとめています。この特集記事の更新は不定期なのでマガジンに過去記事があります。ご興味があればぜひこちらもご覧ください。


今日は、キャリアコンサルタントの働く場について考えてみたいと思います。(2021年2月現在の情報です)
はたらくことの支援をする私たちは、大きく分けて「はたらきたい人」か「はたらいている人」かの二つの支援領域があります。


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社会情勢によってキャリコンのニーズは変わる

一般の方にとってキャリアコンサルタントという言葉は、就職・転職支援をする人のイメージが強いと思います。これまで人材紹介会社や派遣会社で就職をコーディネートする方が「キャリアコンサルタント」と名乗っていたこともあるので、もっともだと思います。今は国家資格有資格者の独占名称になったので、人材紹介会社の方は「キャリアアドバイザー」と名乗っている方が多いようです。

はたらきたい人の支援で考えられる就業場所はこちら↓です。

・ハローワーク相談員や学卒ジョブサポーター(高校~大学の就職支援)
・大学や短大・専門学校等の就職課/キャリアセンター
・自治体の労働関連部署(男女共同参画センターや産業労働課 等)
・地域若者サポートステーションでの就労支援
・生活保護受給者や低所得者の就労支援
・人材紹介会社/派遣会社/人材関連企業
・採用支援会社等(企業の新卒採用を受託する会社)
・求職者支援制度(職業訓練)のキャリアコンサルティング   他

民間から自治体・国の機関まで、はたらきたい人の支援先はけっこうあります。ただ、これは世の中の状況によって変化します。

例えば大学での就職支援。リーマンショック後の就職超氷河期では、文部科学省から大学へ就職支援のための補助金が出たこともあり、キャリアコンサルタント(当時:キャリアカウンセラー)が大学に一気に投入されました。大学進学率が50%を超えみんなが大学に行く時代。少子化とはいえ大学は増え続けたので入学者獲得は熾烈な競争です。就職できる大学に行かせたい親の気持ちをつかむためにも、大学の就職内定率はとても重要な数値となります。
超氷河期から一転、コロナ前は売り手市場になり学生の就職活動が容易になってくると、少しキャリアコンサルタントの採用数が減りました。コロナ禍の今はまたニーズが上がっているようです。

世の中全体で見れば労働力不足が問題になっています。国が非正規就労の氷河期世代の正規就労を後押ししはじめたので、関連委託事業が始まっています。非正規就労支援や生活困窮者支援等に、キャリアコンサルタントがたくさん関わっています。

労働環境によって今後のニーズも変わっていくことが考えられるので、社会情勢に敏感になることが大事です。


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キャリアコンサルタントの働き方は非正規中心

これはキャリコンの間の〝あるある〟です。

   相談者に「正社員をめざしましょう!」と言っている
                キャリコン自身が「非正規」の立場

正社員でのキャリアコンサルタントの就業は、かなり少ないのが現状です。

例えば、大学のキャリアセンターには、派遣社員や業務委託として入っている方が多いです。時々大学で直接採用する求人も見かけますが、正職員となると相談業務だけでなく、キャリア教育や就職支援全体の事務業務を担うため、相談だけがしたい方には少しギャップがあるかもしれませんね。
そして大学就職支援は季節労働者と言う方もいます。通年での採用が少なく、就職活動が高まる3月~6月(4年生対象)がニーズのトップです。毎年契約が3~4ヶ月だけの派遣会社もあります。学生が大学にいない夏季休暇中は、就職相談のニーズが少ないのでいったん採用が無くなり、秋になって3年生の就職準備のために少し採用が増えるといった感じですが、今後、新卒採用が通年化されていけば変わっていく可能性もあります。

ハローワークでは、任期付任用職員(嘱託職員)としての採用が中心。こちらも不景気で就職難な時は大量に採用があるのですが、売り手市場になると嘱託職員を減員したり出勤日数等の調整が行われるようです。
また、若者就労支援・生活困窮者支援等、国や自治体の事業は、委託を受けた人材系企業で募集があり、その企業の契約社員として雇用され支援に入ります。こちらも2~3年の契約が中心です。

その他、民間の就職支援関連企業の案件等は業務委託になります。
キャリアコンサルタントが正社員ではたらく機会が無いわけではないのですが、かなり限られているのが実情です。

人材紹介会社や派遣会社に正社員で入った場合は、当然その会社の売上に貢献しないといけません。相談業務だけでは売上につながらないので、いろいろ企業求人をおススメしていくことになり、就職意思が弱かったりスキルが無い方にかける時間は少なくならざるを得ない。人を支援したいという気持ちだけでは務まらない現実もあります。

誰を支援したいのか?だけでなく、自分がどんな働き方をしたいのか?も、キャリアコンサルタント自身が考えることが大事です。


キャリアコンサルタントの求人の見つけ方

キャリアコンサルタントの求人は、ハローワークや派遣会社等のWEBサイト、Indeed等の求人サイトでも見つけることができます。
キャリアコンサルタントを養成している団体から、時折求人情報がメールで送られてきます。キャリアコンサルタント同士のつながりから、求人が紹介されることもあります。

いろんなアンテナを立てて情報収集してみてください。

私が独立したての頃、求人情報をゲットできても、仕事の経験が無いとなかなか相手にされなかった苦い思いもしています。経験がものをいう仕事でもあるので、「経験の作り方」をまた別途記事にしようと思います。




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