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駐在妻インターン生ってどんな人? 【第6期vol.5 杉野理央さん(アメリカ在住)】

2022年10月より第6期インターンが活動中です。第5期から継続の2名を含め8名、アジア、アフリカ、中東、アメリカと世界中から集まった駐在妻。駐在妻インターン生へのインタビュー第5弾は2021年8月よりアメリカ・シカゴに駐在帯同中の杉野理央さんのご紹介です。
インターン生同士のインタビューは、自身では“普通”だと思っていた経歴や強みを掘り起こし、頑張ってきた軌跡を棚卸しする機会になっています。インターン生のことを知っていただきながら、皆さんも「自分がインタビューを受けたら」と是非想像しながらお楽しみください。

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【杉野理央さん/お仕事プロフィール】
新卒で音楽放送系企業に入社し新規顧客開拓営業を担当。その後、語学習得のために退職し、セブ島留学&カナダでのワーキングホリデーへ。帰国後、2014年からディベロッパー会社で事務経験を積み、2018年から大手通信会社の社長室戦略グループにて事務全般を担当。
2021年、退職して夫のアメリカ駐在に帯同中。


はじめに

自ら率先してインターン業務全体を俯瞰して見て、的確にプロジェクト管理をしてくれている理央さん。その正確な判断と、処理スピードの速さに惚れ惚れするほど。
どんな経験を積んでこられたのだろう?と興味津々でインタビューさせてもらいました。でも意外な話がたくさん・・そこを乗り越えたからこその今の理央さんなのだと納得です。

退職して叶えた“憧れの海外生活”

ーー留学&ワーキングホリデーの経験があるんですね!昔から海外に憧れていたのですか?

そうですね。でも最初に入社したのは海外とは無縁の会社でした。
その会社では1年目でBtoCの新規顧客開拓営業を経験。朝9時から夜11時まで飛び込み営業をする日々でした。ノルマも厳しく、精神的にも肉体的にも疲弊する生活が続き「私には新規営業は向いてない」「思い描いていた社会人生活とは違う」と悩んでいたんです。

仕事に忙殺された毎日の中でも、海外生活への憧れを捨てきれず、「飛び出すなら今がベストかも!?」と一念発起して退職を決意。語学力を伸ばすため、まずはフィリピンへ留学しました。1か月みっちりと朝から晩まで英語漬けの生活を送ることで伸びた英語の会話力、仲間と過ごした楽しい時間。全てがとてもいい経験で、決断してよかったと思っています!

ーー大きな決断をして手に入れた海外生活だったんですね!その後のカナダでのワーキングホリデーはどんな生活でしたか?

朝4時から夜11時まで複数の仕事を掛け持ちしていたので、毎日忙しかったです。働きながら英語を学び続けた、という感じですかね。ワーキングホリデーって世間では「人生の夏休み」って言われているけれど、仕事と勉強しかしていなかった私には「夏休み」ではなかったです(笑)でも全力で打ち込んだからこそ、私の人生の糧になっています!
渡航から約1年3か月後に「もうちょっとカナダにいたいな」という気持ちと「日本で仕事をしたいな」という両方の気持ちを抱えながら帰国しました。

アメリカはなんでも規模が大きい!
セントパトリックスデーにはシカゴの川を緑色に染めて盛大にお祝いをしていました。

厳しい再就職活動を乗り越え、手にしたやりがい

ーー再就職活動は順調に進みましたか?英語力が評価されたのでは?

それが、すごくすごく大変だったんです…。
書類上の職歴だと“新卒で入社した会社に1年半勤務、ワーキングホリデー期間で1年半離職”。「この職歴は使えない」と登録した転職エージェントの担当者に言われてしまいました。前職の営業経験で心身共に苦労したので、次は事務職に就くことを希望していたのですが「経験がないから厳しい」と言われてしまい...。
自分の職歴が不利なのは分かっていたけれど、改めて現実を突きつけられ、とてもショックでした。それと同時に、カナダにいる間にもっとキャリアに繋がることを経験すればよかった、と後悔もしました。

ーーそれは大変でしたね...。
どのように再就職活動を乗り超えたのですか?

「まずは経験を積もう」と考え方を変え、契約社員としてディベロッパー会社で事務職をさせていただきました。そこで職歴として価値のある実績を積みつつ、並行して、大手エージェントに登録して正社員枠に応募。いったい何枚履歴書を書いたか、何回面接したか…。本当に再就職活動は大変な思い出しかないです...。

でも!!その努力が実り、正社員として再就職することができたんです。
再就職先は海外にも進出している大手通信会社で、会社の戦略を考える部署だったのですが、前線にいる方は帰国子女や海外大学出身の方ばかり。英語が飛び交う職場で、私自身英語を使用する機会もあり、やりがいを感じられる仕事にようやく就くことができて本当に嬉しかったです。

ーー視点を変えての再就職活動が結果に繋がったのですね!でも入社した会社で順調にキャリアを積んでいたタイミングでの退職、渡米…。
どんな気持ちでしたか?

渡米の話が出た時の率直な感想は「仕事を辞めたくない」でした。
「私の人生設計で、“このタイミングでの退職”は考えられない!!」と強く思いましたね。職場環境も良くて、やりがいも感じられて、ワークライフバランスも保てていて「ずっとこの会社で働きたい」と思っていたので…。

会社の人事に相談して再雇用制度を利用できることがわかり、帯同に徐々に前向きになれたものの、「いまキャリアを止めたくない!」という気持ちも強く、帯同するかしないか、ずっと揺れていました。

シカゴの様子。
(左)夏は湿気も少なく過ごしやすい!朝は友達とヨガをしていました。        
(右)冬は極寒。気温はマイナス30度!

“私にしかできない経験”を手放さない勇気

ーー長期間悩んだ末の決断だったんですね!最終的に駐在帯同を決めた理由はなんだったんですか?

実は、母も駐在帯同経験があるんです。苦労したことも多かったみたいですが当時を振り返りながら「かけがえのない時間だったから帯同してよかった」と、言っていたんです。だからこそ、私の渡米をとても喜んでくれて。帯同を悩んでいる私に「海外では日本でできない経験ができるし、したいと思ってできるものではない。せっかくの機会だから行った方がいいよ」と背中を押してくれました。

母と話したことで心にあったモヤモヤがすっきりして、私自身「もう一度海外に行きたい」という気持ちを思い起こすことができました。キャリアが一時的に止まることは不安だったけど、アメリカでかけがえのない経験をすることが今後の人生にとってターニングポイントになるかもしれない!と思えてきて。家族や夫・友人と話していく中で「いま、“私にしかできない経験”を手放さない勇気」をもらえて帯同する決心がつきました。

ーー駐在妻の大先輩であるお母さまの後押しがとても大きかったわけですね!帯同生活はいかがでしたか?

最初は自由に自分の時間を使えること、そして久しぶりの海外生活が嬉しくてしょうがありませんでした。そのせいか、仕事を辞めて専業主婦になっても、不思議とアイデンティティクライシスに陥ることはなかったんです。ここでの生活はこういうものだと自然と受け入れられたのかもしれません。

パン作りやセルフジェルネイルアート、テニスなど、趣味に時間を費やして過ごしていたのですが、しばらくしてから「暇だなー」って思ってきて(笑) そんな時に、カナダから帰国した時の再就職活動の苦労や後悔、“今度海外で生活する機会があったら後悔しないようにする”と決意したことを思い出したんです。それがきっかけで「自分が成長する機会や時間が余るほどあるのにもったいない!」と思い始めて。そこから、現地の大学院の授業に参加したり、独学で勉強を始めたり、知り合いの会社のお手伝いをしてみたり、少しずつ動き出しました。

アメリカはグランドサークルのような大自然もあって素敵な場所!
国土も大きいので、国内旅行で行く場所がたくさんあります。
長期休みには沖縄と北海道の距離×2のロードトリップをしたこともあります(笑)

インターンが叶えてくれる新しいスキルへの挑戦

ーー「何か始めよう!」と動き出して、そのひとつがCAREER MARKのインターンだったのですか?CAREER MARKとの出会いや、応募したきっかけを聞かせてください。

会社を辞めるかも、と迷っていた時に、夫が「“帯同・キャリア”で検索したら CAREER MARKがヒットしたよ」と教えてくれ、会員登録しました。その後、実際に帯同して「何か始めよう!」と思い立った時に、CAREER MARKに自分の現状について相談してみました。その後、共同代表の薫さんから「一度面談しませんか?」とご連絡を頂いたんです。

面談で「具体的にやりたいことや伸ばしたいスキルはある?」と聞かれて「経験はないけれど、広報業務やライティング業務などが気になっている」と伝えました。そうしたら、「CAREER MARKのインターンがあるよ」と教えてくださったんです。「今までやってみたかったけれどやれずにいた、“新しいスキルを身に付ける場、挑戦する場”がそこにある!」って知ったのがインターンへ応募のきっかけです。

ーー「何か始めよう!」と行動したことが、インターンへの道に繋がったわけですね。インターンを始めてみて実際どうですか?

私はお金で誰かに頼ることをしたくないからこそ、有給で仕事をすることにこだわってきました。「自分が稼いだお金で自分のしたいことをする」という気持ちが強く、「お金のゆとり=心のゆとり」だと思っていることも大きいです。(インターン同期の)希映さんとは違う考え方の「お金をもらって働きたい」ですよね(笑)
でもインターンとして働かせていただく中で「私にとって大事なのは“お金”だけではなく、“自分らしく働けること、成長する機会があること”なんだ」と認識でき、とてもよかったと思っています。

また、同じような境遇の方、想いを持った方と出会えて、そういう方と対話しながら活動しているのが心から楽しいです!インターンを始めたことで毎日充実した時間を過ごせていて、今までチャレンジしたくてもできなかったこともできていて、サポートしてくれる人もいて...本当に感謝しかない!!

今はやることがあるからこそ自分がキラキラしているなって実感する瞬間があります。そういう「自分がキラキラできる何か」って誰にでもあると思います。それは仕事だったり、子育てだったり、自分のための時間だったり、本当に人それぞれだと思うんですけど。皆さんにも帯同中だからこそできる、「自分がキラキラできる何か」を見つけて欲しいなって思います。

6月末にはこの景色ともお別れ。新しい1歩を踏み出すための努力をこれからしていきます!

強みは自ら“作り上げることもできる”

ーー理央さんは同じインターンの私から見ても、本当にキラキラしていますよ!インターンでどんな強みを活かしていると思いますか?

実は「私には強みが何もない」という負の感情が強いんです。資格も持っていなければ、今までのキャリアでスキルといえるものもない。自分の職務経歴書を見ると「なんてつまらない人なんだ」と思います。だから、そんな自分に自信がないんです。

でも、そんな私だからこそ、仕事をする際に心がけていることがあります。それは、“スピード感を持って仕事をする!”と “『できない』じゃなく、『どうやったらできるか』を考える!”です。この2つだったら資格やスキルがない私でも頑張ることができる、と思ったんです。そうやって作り上げていった強みを、今後もインターン業務で活かしていきたいと思っています。

ーー理央さんのスピード感に本当に助けられています。それこそがまさに理央さんの強みだと思います!インターンを通して何を得たいと思っていますか?

この期間に今までやったことのない業務に挑戦し、スキルを伸ばしていきたいと思っています。新たなことに挑戦していくことが自分の成長に繋がると思っているので、インターン業務を通して“本当に自分が好きだと思えること、やりたいこと”を見つけていくことが目標です。

あとがき

インターン業務における理央さんは、全体を俯瞰して的確に素早くアクションを起こしてくれて、小さなポイントまでよく気が付いてフォローしてくれて、まさに仕事ができる人!
だから、再就職活動が大変だったことや、自分に自信がないと思っていることに、話を聞いてびっくりしました。苦労した経験があるからこそ、自分を常に成長させたいという前向きな気持ちで努力し続けられるのだろうなと感じます。それこそが理央さんの強みですよね。インターンを通してさらにパワーアップされる理央さんのこれからが楽しみです!
ありがとうございました。

インタビュー・文:
CAREER MARK 第6期インターン 小塩 奈緒

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