公認心理師の勉強をして思うこと
先日、公認心理士Gルート、最初で最後の挑戦をいたしました。
受験を決意して得られたもの
受験を決意して、現任者講習を受け、テキストや動画からこれまであまり縁のなかった分野についての知識をたくさん得ました。
受験しようと決めただけで、こんなに視野を広げることができたのは、予想外の収穫でした。
資格試験のチャレンジは、もっともコスパの良い勉強方法ですね。
公認心理師とキャリアコンサルタントの違い
公認心理師の範囲は広く、司法の領域や医療、病気、人体構造、薬の種類、効能、副作用、そして、何より「死」そのものも、対象になります。
キャリアコンサルタントは基本は健常者が対象ですので、この部分が大きな違いだと思いました。
面談の中で、服薬、病気、通院、といったワードが出ると、主治医はどういっていたのかという話につい集中してしまい、自分自身で考えることがおろそかになっていたことに、勉強をして気づきました。
そうするのが正解と思っていたのですが、医療の知識があると、薬の種類や副作用の影響かも、などもっとクライアントのことを知ることができるのです。
まだ中途半端な知識も多いので、これはまだまだ勉強が必要な分野でもあります。
公認心理師を受験しようと思った経緯
私が公認心理師の受験を考えたのは、これまで企業領域(主に保育園で働く人が対象です)で活動する中で、健常者ではない労働者も一定数いること、また、キャリアコンサルタントとして、企業領域以外にもハローワークや学生支援等に関わるなかで、病気や障害をもって生活をしている人がいること、その症状が進むとこの先どうなるのか分からなかったこと、また、かつて虐待を受けたというクライアントがいた時の支援に迷った経験があったからです。
必要な時にスーパーバイザーを探して指導を受けるということを繰り返してはいますが、やはり「医療」領域の知識がもっと必要だと、常に感じていました。
そんな時に、プライベートで家族の介護を経験しました。
難病の告知から転院、看取りまで、医療・介護チームの方々のおかげで、家族の大切な限られた時間を悔いなく過ごすことができました。
医師や看護師はもとより、死に向き合う患者本人の心に寄り添い家族の気持ちもしっかりと聞いていただいた相談員の皆さんへの感謝は、言葉には尽くせません。
医療・介護チームの皆さんの姿勢は、「気持ちに寄り添う」という支援職の基本であり、家族にとっては大きな救いになりました。
医療チームの中の心理支援職の役割を間近で経験したことで、公認心理師が一気に身近な存在になりました。
さて、結果は?
結果は
合格
でした。
分野は違えど、お世話になった医療チームの相談員の皆様と同じ、支援職として、皆様の姿勢を忘れずに仕事をしたいと思います。
Gルートの合格者って、、、、とか、キャリコンって、、、とか
ひとまとめにしていろいろ書いている人もいますが、
どんな専門職も、人それぞれ努力をして、志した歴史があり、そして何より、クライアントの役に立つ仕事をするというミッションがあります。
肩書も大事ですが、「私はどれだけ役に立てているのか」を、常に問い続け、足りないものは学び続ける姿勢を忘れないようにしたいものです。