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キャリアの停滞を防ぐ3つのポイントとは?

出世することが嫌なZ世代


「店長を見ていると、月末になるほど機嫌が悪くなり、深夜まで店舗にのこって、売上のメールを小出しにしていくのを見ていると、出世したくないんですよね。」

「拠点長を見ていると、自分の目標をクリアするのはもちろんですが、拠点の数字を上げるためにさらに上乗せをしていかないといけない。拠点の数字をクリアするためには嫌われる勇気を持っていないとできない。」

これは以前に人事コンサルタントとして一緒にお仕事をさせて頂いた会社のZ世代から聞いた話でした。

初々しい新卒社員や20代のうちは、上司やメンターに対していろいろなことを平気で質問をしていた。

30代になると「やっべーこんなこと聞けない」というちっちゃいプライドが出てくるため、自分で何とかしなきゃいけないという気持ちが先走り、かすり傷ならいいけど、ときによっては致命傷になってしまうこともある。

管理職になっていくと、こんなことをメンバーに聞いていいのかなぁ~という無意識のバイアスによって、知ったかぶりをしてしまう管理職と、「この意味って…わかんないんだけど教えてくれないかな?」といえる管理職で大きく分かれていくことになるでしょう。

どうしても管理職になるとプライドが邪魔をしてしまい、知ったかぶりをしていたり、間違った解釈をしていたりすることが多くなったら、要注意です。

わからないことをわからないといえるようになると、チームの信頼感も厚くなっていきますし、弱みを見せることによって、完璧なボスじゃない。
プライドにすがって強がっているとあっという間に総スカンを食らってしまう。

管理職になるということは成功を収めてそのポジションについたということではない。
社内の年次バランスを見てそのポストに就任をさせているのが、日本の9割の企業である。

山の頂上に立つのは、恐怖を伴う体験。
そこから転げ落ちれば、失うものがあまりに多い。
この段階になると、誰かに助けを求めることは学習体験ではなく、自分の能力不足を露呈する行為に思えてくる。

日本企業で管理職になるとそのポストを譲らないため、出世の大名行列ができてしまう理由の1つである。
そのポジションを守るために、ちっちゃいプライドが邪魔をして、働かないおっさん、妖精さんなどといわれる人たちを産むことになってしまった。

管理職になると、スケジュールの大半を生産性のない会議に割かれてしまうこともありますし、付加価値をつけられる時間の捻出というのが苦労をすることになる。

他人のためにスケジュールをとられてしまい、本来やるべき仕事であったり、時間を使うべき仕事の時間が若手のころより減っていく。

やるべき問題が山積みになってしまうと、無能であると思われることに恐怖心が高まることによって、キャリアの停滞を招いてしまうことになり、その後は成長をすることはなく、衰退していくだけである。

新しいスキルを身につけたり、新しい経験をすることをやめてしまったら、その時点でthe endで出世レースもゲームオーバーになり、リストラの名簿に名前が載ってしまう。

後は会社からの最後通告を待つだけになり、いつ追い出されるかわからない恐怖感と同調圧力の中で、居場所をどんどん失うことになる。

このような状況を回避するために、どうすればよいのか。
意志の力だけに頼るのではなく、自分の行動の結果に責任を負う仕組みをつくることが有効だ。

賃貸住宅と持ち家で考えるキャリア

採用については恋愛と結婚について例えられることがよくあるけれど、キャリアについては賃貸住宅と持ち家で例えるとすごくわかりやすい。

賃貸住宅の場合については、家の修繕については貸主である大家さんと借主である住人の間で取り決められることが多い。

保険についても賃貸住宅全体で加入している保険を利用するのか、個人の保険を利用するのかなど、大家さんがどう対応するかによって変わってくる。

防災管理などについても、賃貸住宅を管理している会社が行うのか、大家さんが行うかなど、ルールが細かく、ちゃんと確認をしておかないと、いざという時に多額の支払いをしなければならなかったりすることがよくある。

また、水漏れなど緊急性を要する場合についても、大家さんが業者さんを手配するため、タイムリーに対応することができなくなって、その間にもどんどん腐食をしてしまったりして、保険で賄ってもらえないこともあるから注意が必要である。

これと同じことが会社員である場合については言える。
副業解禁といったとしても副業をしている人はすごく少なく、会社の副業規定がどうなっているかわからないという人が8割いる。

就業規則に縛られることになってしまうので、何かをやろうとするときには会社の就業規則を確認したうえで、人事に確認をしてからしかできない可能性が高い。

勝手な解釈をしてしまったことによって、懲罰委員会にかけれられてしまい、解雇ということになると、経歴に傷がついてしまうことになるからだ。

一方、持ち家については保険、ローン、業者の選定、家の修繕、リフォームなどについてはすべての責任を負うことで、決断をすることになる。

自営業、フリーランス、起業家の人たちは、すべての責任を負いながら、会社を存続させるための決断をする。

どちらがいいということはありませんが、これらかの時代は兼業家が増えてくるのは間違いないでしょう。
副業については、20%ルールを設ける会社が多くなっており、複業の場合については、割合を自由に決めることができる。

パラレルキャリアとして副業をしている人もいるけれど、実際には労働人口の1割いるか、いないかである。

いまだに会社に依存することがメインになっているということはキャリアについても不安ですし、これからの時代先行きが不安だという危機感が少ないのが事実です。

何かあったら会社に守ってもらおう、会社が何とかしてくれるという時代はとっくに終わっており、会社も社員を利用するわけですから、これからの時代はいい意味で会社を利用する時代です。

キャリアの停滞を招かないためには具体的に何をしたらいいのか、3つのポイントに絞って話をしていきましょう。

その1:パートナーの力を借りること

例えばあなたが副業をはじめたいと考えたときに、副業に詳しい人に話を聞いたり、副業をしている人からいろいろな話を聞くことをするとします。

副業をするのにいろいろな不安や恐怖があるため、えいやっ!て始めるのではなく、できるだけリスクを小さくしたいから事前にいろいろな人に話を聞いてからはじめようとします。

えいやっ!とはじめられない理由として、恐怖心を抱いたり、ともすれば怠惰だったりしたのかもしれない。
そこで、自分の行動により責任を持つための仕組みづくりが必要だと考えた。

目標を達成できるかどうかは、あなたがどれだけ具体的な目標を設定し、自分の行動にどの程度責任を持てているかで決まるらしい。

ある目標を追求すると決めた場合、その成功確率は10%~25%だ。
しかし、自分にとって大切な人に目標を伝えることで、その確率を65%まで引き上げることができる。
さらに、その人と定期的に会い、進捗状況を報告するようにすれば、成功確率は95%に跳ね上がる。

ビジネスパートナーやメンターを持つことがすごく重要になってくることは言うまでもない。
ビジネスパートナーやメンターに対する信頼関係や信用を失いたくないから、必死になっていろいろなことをやっていく。

その2:SNSをうまく利用する

ビジネスパートナーやメンターを常に利用することもできる場合とできない場合があるので、できない場合はどうしたらいいのか?

自分の目標を見失わないためにはどうしたらいいのだろうか?
一番使い勝手がいいのがSNSで公言してしまうことで、自分自身の目標を見失わなくなる。

新年の誓いを達成できている人はたいてい、「刺激制御」と呼ばれる手法を実践している。
自分の目標を再確認する機会を頻繁に設けるのだ。

SNSに公言をすることによって、見られているということもありますし、ファンであるフォロワーさんとの約束を守るために、自分自身をいい意味でプレッシャーをかけることができる。

途中経過を報告したり、日々発信をして行くことによって、コアなファンが応援してくれる可能性も高く、目標を達成したときにはワイワイガヤガヤしながら楽しめる一面もあります。

また、コミュニティー機能を使って、友人、知人だけではなく、同じ目標に向かって頑張っていく人達と切磋琢磨しながら向上をして行くことも一つの方法です。

目標の達成を目指すグループをつくり、ほかの人たちとともに努力すれば、その取り組みに対する自分の関心が強まり、レジリエンスも大きく高まるので、成功を収める確率も大幅に上昇する。

その3:環境を作り上げる

目標の達成を目指すグループをつくり、ほかの人たちとともに努力すれば、その取り組みに対する自分の関心が強まり、レジリエンスも大きく高まるので、成功を収める確率も大幅に上昇する。

成功を収めるためには、セルフコントロールする力を活かして、集中の妨げになる要素や、目標達成のじゃまになる衝動を回避しやすい環境を選択したことにあった。

IT断捨離ということで、スマホを見る時間を区切ったり、通知をoffにしたりすることによって集中する時間をつくることをしたり、SNSやYouTubeなどをだらだら見たりすることをしないように、自分自身でルールを決めていくことで集中する時間ができるようになっている。

目標に向かって無理をしながら突き進もうとするよりも、目標を達成しやすい環境に身を置くことを考えよう。たとえば、目標達成に関して法的拘束力のある契約を結べば、そこに向けて着実に前進することが個人的な利害と直結する。

例えば、無料相談と有料相談の違いもこれに該当する。
無料相談の場合は自分の利益になるように誘導をしたり、適当にあしらったりすることもあります。
有料相談の場合にはお金を頂いている以上、相手に寄り添い、相手の期待値を超えるように努力をして行きます。

その人に対して締め切りと内容に関する責任を負うことになるので、目標を達成しやすい。
途中で意欲を失うのが避けられる。

キャリアで急上昇を遂げたあとに停滞期に陥ることは、けっして珍しいことではない。

その原因は、あなたの意志力が欠如しているからではない。
あなたに成長の能力がないというわけでも断じてない。
人がキャリアプラトーに陥る根本原因は、成功について回る恐怖心であることが多いのだ。

その状況を自分の力だけで切り抜けようとするのは、やめたほうがよい。


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