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下積み時代って必要?不必要?

最短距離で成功を追いかけたい

昔の部下である人物から、「転職相談にのってもらえませんか?」という連絡を受けて、久々に懐かしいメンツに合うことになった。
自粛ムードが終わり、初夏のジメジメした空気が漂う、とあるカフェへいってみると、隣に知らない若手が2名。

元部下から紹介をされて軽く挨拶をした後、元部下が口火を切った。
「入社2年目の同期の2人で自分のチームにいるんですけど、転職をしたいけど、どうしていいかわからないと相談されて、直属の上司である私からいろいろいうより、第三者から言われたほうが腹落ちすると思いまして、今日は来ていただきました。」

「相当困っているのはわかるけど、君がなぜ話をして納得できないんだろうね。」と間髪を入れずに突っ込んでしまった。

そうすると若手の2人が口を揃えて「確かに上司がいっていることはよく分かるんですけど、最短距離で成功したいし、出世をしたいんです。だから残留か転職かの2択で考えているんです。」とテンポよく返してきた。

「最短距離で成功したいし、出世をしたいなら、今やることに対して120%の力でぶつかって、社内の評価と上司の評価を上げていくしかないよね。転職をしたとしても、ハードル設定がわからないから超えられないとまた転職を繰り返すよ」というと、二人の若手は不満そうにしていた。

「いつもいっているんですけど、会社の目標数値をクリアして、チームメンバーと協力したら、評価は上がるといっているんですけど、わかってもらえなくて…」と直属の上司である元部下がフォローをした。

職業病とも言える分析がここから始まった。
元部下に対して「プレイングマネージャーとしてやっているのはわかるけど、数字を上げろ!量をこなせ!っていっていないか?この2人がなぜ最短距離で成功したいし、出世をしたいのかって聞いたことがあるの?」と昔のようにロジックで詰めはじめてしまった。

なぜここまで言えるのかというと、昔も同じようなことをしてしまい、深からクーデターを食らってしまったことが今まさに起きるのではないかという気持ちでいっぱいだった。

「人事評価面談でちょこっと話をするだけですね。」と答えた。
「原因はそこにあるかもしれないよ。どうしたら評価を上げてもらえるのか、どうしたら上へ行けるのかっていうことをしっかりと説明して、動やったら彼らの希望を叶えられるかを話し合っていないんでしょ。そこからだね。」と伝えると、モヤモヤしている表情が晴れてきて、お互いに腹を割って1時間程度、熱い議論がかわされた。

下積みは必要だと思う理由

私は営業先の会社の人や社長さんにいろいろと教えを請うて、見様見真似をしながらトップ営業のトークなどのフレームを盗んで進化をさせてきたから、下積みは必要だといい続けている。

なぜなら、20代のうちにかわいがられるキーパーソンになってほしいからだ。
かわいがられるといろいろなところで飲み連れて行ってくれたり、いろいろな人と結びつけてくれる。

そうすると顔を覚えてくれると同時に、この仕事だったらこの人に任せてみようというように人の輪が広がっていく。
その期待に答えられるようになると、更に輪が広がっていく。

ここでのポイントは愛される、かわいがられる存在になるということ。
20代なんで全然わかりません!教えて下さいよ〜ってしていると、9割の人は教えたがりだから、いろいろと教えてくれる。

そうすることで雑談にも幅が広がるし、インタビュー力も身につきます。
その他にも同業他社の情報や人事異動の話など、普段では聞けない話がドンドン舞い込んでくるようになり、ビジネスパーソンとしてキーパーソンに変化していくわけです。

そうすると社内外での信用が溜まってくることになり、ヘッドハンティングの話もあれば、いい上司の下で働くチャンスも増えるわけです。
雑用や下積みで信用と信頼を得ることができるようになった時、運が味方をしてくれるのは間違いありません。

下積み不要論もある

下積み不要という人もいるのは事実。
時間を有効的に使おうということややりたいことをやるという人もいるけれど、信用と信頼がなかったら仕事は回ってこない。

転職した時も同じであるが、期待値をクリアできるかどうかによって大きく変わってくるのが待遇である。
凄いエース級の人が来るらしいよ!って言われていて、なんだよ〜たっけー買い物しちゃっちゃじぇねかっ!って言われて、居場所をなくしてしまうのと同じことです。

基本形を知っていることで型なしになることはありませんが、型破りなことができるかどうかと言われれば、経験がなければできないでしょう。
人は自ら経験をしたこと以外のことはなかなかチャレンジすることができないからです。

失敗をするとマイナス点になるとビビってしまうのと、意見を通すためにはどんなことをしたらいいのかをしっかり理解していないといけません。
藪から棒にいろんなことを提案したとしても、全く意味がありませんし、組織として回すことができなくなるため、戦力外通告をされることになるでしょう。

最短距離で成功するためには

今目の前にある仕事に集中をして、社内外の信用預金をがっちり確保することが一番いい方法でしょう。
この人ならこの仕事を任せていける。仕事をきっちりとこなしてくれると感じたら、ドンドンいろいろな仕事が回ってくるので、それを全力でやり続けることが必要です。

もし、なにかやりたいと思うのであれば、仕事での実績を残しつつ、週末などを利用して、自分がやりたことにチャレンジをしてみてはどうでしょう。

youtubeで動画をアップしたり、SNSで発信してみたり、自分の得意分野でいまできることを徹底してやってみてはどうでしょう。

出世する=成功というイメージから、社会貢献する=成功のイメージに変化をしつつも、やりたいことを仕事にすることで成功のイメージもあります。

成功のイメージは多様化しているので、正解はありませんし、その人が一番楽しく、おかしくやっていることが伝播していくことによってファンができ、そのファンたちが支えてくれるようになるからです。

日本人は忍耐弱くなっていると言われていますが、成功するまでにはいろいろな地道な努力をしてきたからこそ成功しているイメージがあるのではないでしょうか。

あなたにとっての成功が幸せなことであれば一番いいのですが…
どういう成功をイメージして、ステージアップしていくかを考える時代になっているのは間違いありません。

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