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外国籍雇用企業インタビュー「コンタツ」社長のCareerFlyとは-後編

「外国籍人社員とともに飛躍する(Career Fly)」
”外国籍人材”を雇用する真意とは?
日本において、積極的に外国籍人材を採用している企業は何を目的としているか、インタビューを通して紐解いていく。キーパーソンとなる企業経営者へ質問を重ね外国籍社員とともに飛躍する(Career Fly)ロードマップを聞き出していく。

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香港人材採用によってひらけた華僑マーケット

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羽二生:そんな時にご入社されたのが、香港出身で、海外マーケティングを担当されているオスカーさんですね。どのように採用を決定されたのですか?

津久浦氏:当時の海外担当者が、ご家庭の事情で退職されるタイミングや、この事業をもっと強化したいというタイミングが重なり、採用活動をしていました。その時に、日本人も国籍問わず面接をしていたのですが、CareerFlyの大野社長の紹介で、オスカーに出会いました。蓋を開けたらオスカーが一番良かったので、採用をしました。

羽二生:決め手はどのような点でしたか?

津久浦氏:オスカーは、酒が好きだったんです。フランスでワインの知識を得ていたこともありました。私たちのように、お酒を扱う企業の人は、まずお酒を好きである必要があります。言語やマーケティングの知識や経験も大切でしたが、私はその素直な「好き」という感覚が良くて、採用に至りました。

羽二生:実際に入社して貴社に良い影響はありましたか?

津久浦氏:はい。彼が入ってくれて本当に良かったと思っています。

日本酒は、世界中でお酒業界の中でもマイノリティーです。ちゃんとした知識を持っている人は少ないし、知らなくても困らないです。
そんな中で、海外で日本酒が並んでいても、飲んだことのない人や知らない人がわざわざ買わないですよね。
越境ECでは、オンラインの部分だけでなく、実はオフラインというか、アナログな部分でのマーケティングが相当重要になります。
例えば、香港のグルメ雑誌に広告を出したり、リアルな食の展示会に言って試飲会をしたりします。EC上でも蔵元の写真を撮ったり、日本酒に関する知識を載せたりしています。
オスカーは言語やカルチャーの部分で、華僑やそのマーケットと問題なくコミュニケーションが取れます。現地の展示会には足を運んで現場で彼が活動をしています。

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今弊社で酒蔵さんと近いところで仕事をしながら、経験値をつみ、それを技術に変えられる一番近いところにいる社員です。今はまだ越境ECの中で2段階目ぐらい。今後も彼には期待しています。

ECはゼロから始めて、多い時で月に1千万円ぐらい売り上げる様になりました。

また、オスカーを採用したことで、社内も少し変わりました。
「あ、海外事業、本気なんだ」ということが伝わりましたね。(笑)
また、若い社員からすると、ずーっと同じ事業をしているのではなく、前に進んでいて、
色々な仕事が社内にあるということが示せます。

羽二生:とても活躍されていらっしゃいますね。社内外に対して、良い影響があることは、外国籍社員を採用するメリットになりますね!
逆に、オスカーさんが入社されて大変だったことはありますか?

津久浦氏:あまりないです。彼は日本語がパーフェクトなので、コミュニケーションも問題ありません。また、嘘をつかないタイプの人なので、とても信用しています。
今後のマネジメントとしては、今の動きや仕組みを作り、事業を拡大して組織づくりをしていく中で任せられることも増えると思います。

外国籍の方だからということではなく、その才能や強みを活かせる場を提供できるかどうかという視点で見ています。

外国籍社員雇用を本気で「やってみる」ことが大切

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羽二生:今後も楽しみですね。貴社全体としては、今後のCareerFlyをどの様にお考えですか?

津久浦氏:いつも私が言っているのは、「東京ローカルユニークカンパニーです。」
「ユニーク」というのは、他者を見て何かをするのではなく、自分たちで新しいビジネスモデルを作っていくという意味です。そういう会社になるために、これまでも仕事をしてきました。まだまだやれることはたくさんあります。その道を極めていきたいです。

やはり「東京ローカル」なので、支店などを作るのではなく、あくまで東京発信でやっていきたいと思います。「東京ローカル」を始めてから、社員が事業に誇りを持ってくれる様になりました。ローカル事業最高だと。今後も、こんな感じで、東京ローカルを極めていきたいと思います。

羽二生:最後に、現在外国籍社員雇用に興味があるものの、一歩踏み出せていない、企業の経営者の皆様に、メッセージをいただけますか?

津久浦氏:もし外国籍社員の雇用を考えているのであれば、考えた時点でまずやってみるべきです。今はボーダーレスな時代ですし。まずやってみた結果を持って、どうするかを考えるべきです。
雇用した後もVISAの問題を含めて、そんなに難しいことはないはずです。

昔と違い、日本がアジア内でトップで、他の国がみんな貧しいなんて時代ではありません。優秀な人材は、国内よりも国外にもっといっぱいいると思います。

一番大切なのは、雇用する側が、本気じゃないとダメですね。
ちょっとやってみるでも、そのやってみるに本気がないと、うまくいかないと思います。
なので、まずは本気で採用をしてみる。ということをお勧めします。

羽二生:今日はありがとうございました!
今後も「東京ローカル」を創り、発信し続けるコンタツ社から、目が離せません。

Career Fly
多様性ある文化形成を目指し、海外女子の人材紹介ビジネスを2015年にスタート。”日本ではたらく”を目指す理系海外女子を80カ国4700名をプール。海外女子の「越境転職をもっと身近に、気軽に」するための就業支援、および日本企業の優秀人材採用強化に貢献する。

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